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離婚後の不条理

◯結婚・離婚後の改姓の手続き

結婚の際に未だ多くの女性が夫の戸籍に入り、女性は夫の名字に変わる。

名字が変わると、いろんな手続きがある。免許証、保険証、銀行口座の名義変更、学生証、パスポート等々…

煩雑な手続きをしなければならない。

結婚した時はその手続きの煩わしさよりも幸せな気持ち、夫婦になれた、家族になれたという喜びが勝る。

離婚の時はどうだろうか。離婚に至るまでに相手と話し合いを重ね、時には裁判をし、財産や年金、子どもの養育費などの取り決めをし、やっとのことで離婚が成立する。やっと終わった…と思ったら今度は手続きの嵐。

女性はまた名字を変えるための手続きをしなければならない。そして、もしかしたら住む場所も仕事も失い、親権は母が取る場合が多いので、子どもが小さかったら保育所を探さなければならない。

◯おかしな戸籍制度

離婚して、男の人は何か変わるだろうか?戸籍上では妻の欄に「除籍」の文字。

私は離婚後、夫の戸籍から異物のように排除された。まるで、私が悪いと言われているかのようだった。なんと男性主体の言葉だろうか。「除籍」という文字は私の頭の中に今尚こびりついている。

子どもの親権は母が取ることが多いが、離婚後は子どもの戸籍は父の方に残り続ける。わざわざ母が入籍届けを出して、子どもを自分の戸籍に入れなければならない。

そして、この入籍届けを出す為には親と子どもの戸籍謄本がいる。戸籍謄本は本籍があるところから取り寄せなければならない。

私と夫は別居していたが、本籍はなぜか夫婦で統一しなければならなかったので、夫の住んでいる県に本籍を置いた。子どもも同じ本籍だ。

私は離婚後に新しく戸籍を作り、本籍を自分の現在住んでいるところに置き換えることができた。しかし、息子は夫の戸籍に残り続けており、本籍も夫と同じところになっている。そうすると、わざわざ本籍のある区役所から戸籍謄本を取り寄せなければならない。

なぜ、親権のある方に子どもの戸籍は変更にならないのか?と疑問に感じた。

離婚後、相手は何もする必要はなく、これまで通りの生活を送っているの。それなのに私は小さな子どもを連れて様々な手続きに追われている。そう考えると、どうしようもなく憤りを感じる。戸籍制度は男性主体のおかしな制度だと思う。


◯何でもかんでも申請主義

改姓の手続き、入籍の手続きも大事だが他にもシングルマザーになったらもらえる児童扶養手当の手続きも大切だ。

これもまた親と子の戸籍が必要になってくる。住民票も必要だが、住んでいるところで取り寄せられるので、特に負担はなかった。

児童扶養手当の申請には、その他にも様々な書類が必要だ。

これを全て集めるだけでなかなか骨の折れる作業だ。

その他にも様々な使える制度があるが、JRの定期券割引や親の保険料が安くなったり…これは地域ごとに異なるからちゃんと聞いといた方が良い。

支払いの請求書は向こうから勝手にやってくるが、利用できる制度については、自分で調べてそれぞれの窓口へ行って、申請しなければならない。

申請しなければ、もらえないのはおかしい。使える制度を知らない人、忙しい人、区役所に通うことが難しい人はどうすれば良いのか?すべての人にちゃんと必要な保障をしていくべきだ。申請主義では、必要な人に保障が行き届かない。


◯終わりに

以上私が離婚後に感じたことをまとめてみました。

拙い文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございました😊






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