マウントの取り合い
私たちは何かにつけて、自分の方が優位に立っていることを示そうとする。
自分の方が優れている、可愛い、かっこいい、仕事が出来る、お金を持っている、センスがある、良いものを持っている等々…
自分の中の価値観に従って、自分を位置づけていく。
そして、その自身の価値観を他者に押し付け、自分のことを認めてもらおうとする。
他者の優位にたちたい、ということが中心にあるのではなく、自分のことを認めてもらいたい、褒めて欲しい、という思いが根底にあるのだろう。
あるひとつの点での優劣に拘るようなら、何かその点に関して、嫌なことを経験したのかもしれないし、他者に比べられたことがあるのかもしれない。それを乗り越えるためにまた同様に誰かを落とすことによって、自分を優位に立たせ、自分で自分を救おうとしているのかもしれない。
いずれにせよ、マウントの取り合いの背景には、何かしらの傷つきの経験があるのかもしれない。
マウントを取られると、腹が立つけれど、なぜこの人はマウントを取りたがるのか、必死で守ろうとしているのは何なのかを捉えていく必要がありそうだ。
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