人に言わない好きなもの

私は物心ついた時から好きなものがある。
それはオカルトの類だ。


幼少期から心霊や未確認生物、妖怪の類に非常に強く惹かれるという属性があるらしく、小説はいつもホラー小説ばかり読み、未確認生物を取り上げたテレビに目を輝かせていた。
今も、やっぱりその分野が好き。
そのため、その分野の知識は今大学で学んでいる分野よりも詳しい。
(今大学で学んでいることもこの次に幼少期から好んでいたものである)

なぜ人に言えないのか、というと
なかなか好き嫌いがわかれる分野だからである。
なんか胡散臭いって思われそうだし、

私自身は、幽霊を信じているだとか、宇宙と交信しているという訳では無い、まぁ一応理系だし(関係ないか?)、胡散臭いものに対しては懐疑的である。
ただ、気になる。単純な好奇心だ。

いないとは言いきれないから。
いることは辛うじて証明できる可能性があれど、いないことを証明することは限りなく難しいことなのであると思う。

話を戻すけど、このことを人には早々言わない。
昔言ったら、「えぇー?怖いの無理なんだけど笑」
『そういうの苦手そうなのに〜??』
みたいに言われた。
別に相手に好きかなんて聞いてないのに!と小さな私は思った。

怖いという感情は当然ある。
でもそれ以上に気になる。
危険な好奇心な気もする。
ただ、周りの人からしたら私のキャラじゃないらしく、怪訝な顔をされた。

だから、言えないのだ、私は当たり障りない「動物が好きです」と言っている(大学の分野の次に好きな分野)。
なんの動物が好き?と聞かれれば鳥類と答える。

恋人にも言いずらい。
別に降霊術するって訳でも、呪いをかけるわけでもないのにさ。


幽霊は信じてない。見たことないから。
でもいたら面白いと思う、意思だけが体を離れて存在したらと考えるとワクワクする。
幽霊がたとえ幻覚だったとしても、同時に何人も同じ幻覚を見ることが有り得るのか、どうなってるのかは本当に気になる。

とかなんとか、説明してもわかって貰えない気もしてしまう。
本棚に並ぶホラー小説を受け入れてもらえるだろうか、未確認生物に関する日本とか外国の伝承を調べてると言っても引かれないだろうか、など考えてしまう。


でも自分のことを理解してもらうには必要不可欠な要素だから、今度恋人とか親友には話してみようかなと思う。





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