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東京都中途失聴・難聴者協会の小谷野さんとの対談

対談の背景


この度、東京都中途失聴・難聴者協会理事の小谷野依久さんからご連絡いただき、お話しできる機会を頂きました。周囲の方々がアデッソの振動商品(MY-106)を使用していることから、小谷野さんも興味を持たれたようです。アデッソはこれまで、音だけでなく振動によって目覚ましを起こす目覚まし時計を発売し、多くの聴覚障がいのある方々にご使用していただいています。そのため、このように直接商品に対するフィードバックを受け、聴覚障がいのある方々がどのような困難に直面しているかを知ることは非常に貴重です。

小谷野さんは幼少期から耳が聞こえなくなり、現在は左耳に補聴器、右耳に人工内耳を使用して聴覚を補っています。彼女は一般企業で働くかたわら、聴覚障がいのある方々の社会参加に大きな関心を抱き、様々な活動に取り組まれています。その一環として、ドラマ「サイレント」の脚本監修も行い、多くの場所でご活躍されています。

耳の衰えと認知症

小谷野さんはアデッソの振動目覚まし時計をご使用にはなっていないとのことですが、偶然にもアデッソの大きな曜日表示と日めくり機能を備えた電波時計を利用され、ゴミ出しを忘れないために役立てているそうです。私自身、驚かされたのは聴覚の障がいや衰えが認知症と関連している可能性です。小谷野さんが所属されている失調者協会の会員のうち、7割は高齢者で、高齢になると耳が遠くなり、耳の不自由な方々は認知症にかかりやすくなるとの情報を教えていただきました。また、補聴器を使用しようとする方々でも、耳に何かを挿入することに抵抗があり、そのために補聴器を外してしまうことが認知症の発症を促す可能性があるとのことです。そのため、認知症を予防するために耳鼻科を受診する人々が増えているそうです。

まとめ

小谷野さんからのお話は、非常に価値ある情報であり、聴覚の障がいを抱える方々の生活に寄り添うために、今後のアデッソの商品開発に活かしていきたいと考えています。たとえば、難聴者の方が低音域の音をよく聞くことができることや、キッチンタイマーや電子レンジ、冷蔵庫の音が聞こえにくいことなど、具体的な指摘は今後の商品開発に不可欠な情報となるでしょう。耳の不自由な方々の生活を向上させるために、アデッソは引き続き努力していこうと思います。