アデッソ@時計の再発明

“More than a clock” 時計に新しい存在意義を。

アデッソ@時計の再発明

“More than a clock” 時計に新しい存在意義を。

最近の記事

じぶん時間をいきる

佐宗邦威氏の「じぶん時間をいきる」という本がある。生産性に追いまくられている社会への警鐘を鳴らした一冊で、著書の本はほぼほぼ目を通していたのでこの本も手に取った。 細かく書き込まれたイラストの表紙の雰囲気からも児童書のモモの影響がまず感じられる。もしや、テーマ的に自分たちの考えている、というか打ち出していきたいものに近いのではないかとページを開く前から感じた。結果的には多くの部分に自分たちの思いと似た部分があった。 今後出てくる商品のコンセプトにも、この本に影響されたんじゃな

    • HYUGGE 

       北欧のデザインやスタイルにあこがれを抱いている人は多いと思う。個人的な印象だが特に女性からの支持が大きい印象だ。その北欧の中で、世界一時間が満ち足りた国と呼ばれるデンマークのHYUGGEについて取り上げたい。  デンマークは直近の世界幸福度ランキング(世界幸福度調査の結果に基づき、国連の持続可能開発ソリューションネットワーク(SDSN)が発表している)で同じ北欧のフィンランドに次ぐ2位につけている。我々日本と言えば、そこから大きく離され47位だ。デンマーク人の幸福度が高い理

      • 東京都中途失聴・難聴者協会の小谷野さんとの対談

        対談の背景 この度、東京都中途失聴・難聴者協会理事の小谷野依久さんからご連絡いただき、お話しできる機会を頂きました。周囲の方々がアデッソの振動商品(MY-106)を使用していることから、小谷野さんも興味を持たれたようです。アデッソはこれまで、音だけでなく振動によって目覚ましを起こす目覚まし時計を発売し、多くの聴覚障がいのある方々にご使用していただいています。そのため、このように直接商品に対するフィードバックを受け、聴覚障がいのある方々がどのような困難に直面しているかを知るこ

        • 人間が安心するもの、本能的に恐れているもの

          現代人の生活は狩猟採集民だった時代と大きく異なり、社会はデジタル化し生活は便利になっている。ただし我々の本能は太古の記憶を基に進化したままだ。現代人の習性の中には今の時代では矛盾していても、当時の生活を鑑みれば納得できるものが多くある。 ジョン J.レイティの「GO WILD」によると、人間が安心して眠るには、規則的な音、例えば焚火の燃える音、犬のリズミカルないびき、家族のくつろいだ会話の中で眠るといい。 多くの捕食動物に囲まれて生きていた人類は、周囲に異変がないことを示す

        じぶん時間をいきる

          狩猟採集民の睡眠

          前回で人類は狩猟採集民の時代が長かったのでその生活が本能的にしみついていることについて書いたが、そこにフォーカスを当てて書かれた本がある。ジョン J・レイティの「GO WILD」だ。 この本は人類が狩猟採集民の時代から進化していないことに着目し、彼らのように生きれば都市に住む我々現代人が抱える問題も解決できるという内容で、食事や運動、マインドフルネスなどが取り上げられている。 中でも私が興味深く読んだのは睡眠について書かれている第5章だ。そこには狩猟採集民の睡眠パターンが紹介

          スマートフォンと睡眠の関係

          私はスマートフォンを寝室に持ち込まない。そもそもSNSもやっていなければLINEもすぐに返すタイプではないので特に問題を感じていない。 ただ寝る寸前までスマホで動画やSNS、ゲームに没頭し、朝もスマホのアラームで起きるという人は多いと思う。それが一番に理にかなっているようにも思える。 ただ調べてみると、スマートフォンが寝室にあることは睡眠に影響を与えるみたいだ。2021年に大ベストセラーとなり、いまだに売れ続ているスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンによる「スマホ脳」に

          スマートフォンと睡眠の関係