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人間が安心するもの、本能的に恐れているもの

現代人の生活は狩猟採集民だった時代と大きく異なり、社会はデジタル化し生活は便利になっている。ただし我々の本能は太古の記憶を基に進化したままだ。現代人の習性の中には今の時代では矛盾していても、当時の生活を鑑みれば納得できるものが多くある。

ジョン J.レイティの「GO WILD」によると、人間が安心して眠るには、規則的な音、例えば焚火の燃える音、犬のリズミカルないびき、家族のくつろいだ会話の中で眠るといい。
多くの捕食動物に囲まれて生きていた人類は、周囲に異変がないことを示すそれらの音を聞くと安心して深い眠りに入っていいのだというサインを受け取る。

逆に考えれば、当時の人間にとって最も恐れているものである捕食者の鳴き声などは、素早く行動に移ることを本能的に促すものになるだろう。