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明け方の若者たち#人生のマジックアワー

イチローでも本田圭佑でもないくせに
変な野心を持ってしまった僕らは、
こんなハズじゃなかった人生に振り回され、
ようやく諦めたときには、
周りからせいせいした表情で
「大人になった」と言われて
生きていくのだろう。

承認欲求や自己顕示欲、
経済的な見栄に左右されず、
自分の世界をしなやかに
生きられる人でなければ、
いつまでも自分の人生の主役になれず
モヤモヤし続ける。
SNSが僕らにもたらした未来は、
なかなか残酷なものだとおもう。

社会人になって4ヶ月が経った。

学生時代よりはお金があって、時間に比較的余裕があって、体力もまだ残っている23〜24歳の時期を、本書ではマジックアワーと呼んでいる。

だからこそ、「このままでいいんだろうか」とか、「本当は何がしたいんだっけ?」など、ついつい考えすぎてしまうことがある。

明け方の若者たちの主人公も多分に漏れず、マジックアワーの日々をそうやって悶々と過ごしている。

入社一年目にして平日9時から20時がただただ憂鬱だった僕にとって、彼女と二人でいられる時間は幸福度も優先順位もとにかく高かった。

マジックアワーを一人の女性に捧げた主人公は、数年後自分のマジックアワーをどう振り返るでしょうか。

結婚するとパートナーとの時間が増えて、子供の世話をして、子供が自立したかと思えば次は親の介護にあたる。

そうやって日々が過ぎていく人生の中で、時間もお金も比較的余裕のあるマジックアワーを、みなさんはどう過ごしますか?

また、どう過ごしてきましたか?

そんなメッセージがこめられていたように思います。

マジックアワーに近い20代の人が読んだら、より面白いだろうなと思います。

是非、読んでみてください。






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