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四国4県目「愛媛・大洲の家」は見どころあふれる旧城下町

この地にADDressが無かったら、ひょっとしたら一生訪れなかったかもしれない。そんな家は、ADDressには実は多いのです。というのも、京都や沖縄のように誰もが知っているような観光地にもADDressは展開していますが、全国のほとんどの家は住宅街や中山間地域にある「普通」の家なのです。

※画像下=愛媛県1号物件「ADDress大洲の家」

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四国は愛媛県大洲市に2021年1月にADDressがオープンしたことで、全4県制覇となりました。四国4県目のADDress大洲の家は、愛媛県の南予地方に属します。四国では九州の大分県に最も近い立地です。

大洲が全国的に有名なのは肱川の「鵜飼」で、岐阜県岐阜市の長良川鵜飼、大分県日田市の三隈川鵜飼とともに、日本三大鵜飼の一つです。また、大洲城(=画像下)を中心に発展した旧城下町で、文化遺産も多い地域です。全国に「小京都」と呼ばれる街は点在しますが、この地も「伊予の小京都」の別名を持ちます。

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観光要素を十分に持ち合わせている地域ですが、全国的な知名度としてはそこまで有名という訳ではないのが現状ではないでしょうか(大洲の皆さん、失礼な発言をお許しください)。

多拠点生活を続けていると、比較対象の地域が増えていきます。他の家や地域との「違い」が、日々の生活に変化を生み、淡々とした日常生活の気分転換になります。そして次第に「違い」を楽しめるようになっていきます。
私は今回2021年3月の多拠点生活で、香川県三豊市から愛媛県大洲市に入り、まさにその心境に至りました。

コミュニティスペースと個室テレワークが快適

ADDress大洲の家は、鉄筋構造の2階建て物件です。三豊の家が木造の古民家だったので、まず家の構造から異なりました。また、全ての個室は板張りで、畳の部屋はありません(2個室はダブルベッド、2個室は和布団)。

個室はリノベーションをしたので、壁も床もピカピカです。

※画像下=ダブルベッドの個室

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全ての個室に机と椅子が設置しているので、テレワーク環境としても最適でした。ふと外に目をやると、窓の外には鵜飼で有名な肱川が流れています(=画像下)。ただし、個室によって眺めは異なります。

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キッチンと個室は階が分かれています。キッチン隣のコリビングは「コミュニティスペース」(=画像下)として、地域の方々も利用できるようになっています。

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二間続きのコミュニティスペースで、奥の部屋は複数名が会議室として使えるように機材も揃っています。私が滞在した日は、地域住民が勉強会を開いていました。

滞在時には、大洲の歴史や文化を研究しているヨーロッパからの移住者がコミュニティスペースを利用していて、「大洲のことは何でも聞いてください!」と綺麗な日本語で話し掛けてくれました。地域の人とのちょっとした交流を楽しめます。大洲市や愛媛県に関する書籍やチラシもあるので、まず到着して一息ついたら、コリビングに来てみるといいと思います。スペースを埋める重厚ある家具も、大洲の歴史を彷彿とさせました。

大洲の家は屋上があります(=画像下)。ここからの見晴らしも最高で、すぐ近くに大洲城を見ることもできます。洗濯物を干せる広い空間があるので、晴れた日は屋上に上がってみてください。

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大洲の家の周辺にはコンビニや飲食店も複数あり、徒歩でもいけますが、家守さんがADDress会員用にロードバイクを設置してくれました(=画像下)。見どころの多い地域なので、時間があればロードバイクを拝借し、少し足を伸ばしてみるのがオススメです。

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風情と情緒たっぷりな町の中の観光スポット

大洲に初めて来る方向けに、周辺の店舗案内を紹介します。
ADDress大洲の家にはシャワーが2基あり、そのうち1基は浴槽もあるのでお風呂には困りません。ただ、大きな浴槽に浸かりたいという方には、近所にある銭湯にも行ってみてください。

一番近いのが「臥龍の湯」というスーパー銭湯です。徒歩10分程度の所にあります。サウナにも入れます。

もう一つは、肱川を越えた徒歩15分の所にある昭和なレトロ感が味のある「よしの湯」です(=画像下)。

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町の小さな銭湯で、大人料金360円(!)。お湯は熱過ぎずぬる過ぎず、程よいお湯加減です。銭湯なのでアメニティは備え付けていませんが、家守さんが男湯にも女湯にもADDress会員向けにアメニティを脱衣所に置いてくれているので、「よしの湯」に行く際は家守さんに事前にお伝えし、利用マナーについて確認しましょう。

もしも日曜日に滞在していたら、徒歩1分の「ポコペン横丁」(=画像下)をぶら歩きするのもオススメです。

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普段は画像上のような感じで人の気配がないのですが、日曜日だけお店やイベントが開かれ、即席マーケットとなります(=画像下)。

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昭和レトロな雑貨屋や売店が長屋にズラリと並びます。これらの店舗を運営するオーナーは地域の人で、普段は仕事を持っている方々なのだそう。だから、仕事が休みの日曜日のみの運営なのです。

そして、大洲に来たら必ず行くべきは「臥龍山荘」(=画像下)。

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肱川の景勝地「臥龍淵」に臨む別荘で、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの一つ星に選ばれています。建物から見渡す肱川の景色は圧巻です。

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四国ー九州のホッピングはフェリー経由で

普段首都圏を中心に生活していると、フェリーを移動手段に使う発想がなかなか生まれないものです。私は大洲に車で来たので、せっかくだからと四国最西端の細長い半島にある「佐田岬」まで行きました(=画像下)。

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佐田岬の「三崎港」からは国道九四フェリーが出港していて、大分県の「佐賀関港」まで片道1時間10分で渡ることができることを、ここに来て初めて知りました。運賃は大人料金1,090円(車両代は大きさに応じて、別途5,130円〜)で、朝7時半から夜23時半まで1日16便出港しています。

車の場合は「三崎港」、車ではなく公共交通機関経由の場合は、「八幡浜港」から出港する宇和島運輸フェリーで大分県を目指すのがオススメです。別府港か臼杵港へ向かいます。運賃は客室ごとに異なりますが、大人料金3,150円〜(別府港行)/2,350円〜(臼杵港行)です。別府港行は片道2時間50分、臼杵港行は片道2時間25分かかります。

フェリー料金は季節によって異なるので、公式サイトで事前に確認してください。

大分県には2021年3月現在でADDress別府の家、ADDress佐伯の家があるので、大洲から大分に入って九州をホッピングするのが、四国→九州ルートではコスト面でもアクセス面でもオススメコースです。

ちなみに私より先に大洲に滞在したADDress会員さんは、既にこのルートで九州へ渡っていました。多拠点生活に慣れている方は、移動ルートもスマートです。

三崎港はしらすが有名で、フェリー乗り場隣にある「しらすパーク」内のレストランで海鮮丼など、新鮮魚介の定食が食べられます。

※画像下=しらす食堂の「しらす・ずわい蟹3色丼」

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ADDress大洲の家守さんは、生まれも育ちも大洲で、地域の事情に大変詳しいです。本業は農業を営んでいますが、ADDress大洲の家から徒歩5分の商店街の空き家を再生したゲストハウス「はたご屋 霧中(むちゅう)」も経営しており、マルチに活動されています。ご近所にお住まいなので、慌ただしい滞在日程でなければ、家守さんにお会いできる機会もあると思います。

大洲はみかん農家など、農業の収穫期は人手が足らないことも多いそうです。ADDress会員の中で大洲の町を気に入り、地域でお手伝いしてみたいと思う方がいたら、ぜひ家守さんに相談してみてください。ちょっとしたお手伝いで地域に関わることで、大洲のコミュニティにも気軽に入っていけるはずです。

家守さんは肱川鵜飼の船頭もされているとのことで、鵜飼の季節である6月〜9月の滞在がイチオシと話していました。ADDress大洲の家は特等席ですが、観光船に乗って目の前で鵜飼を見るのもオススメとのこと。また、冬の10月下旬から3月頃までは、「肱川あらし」という強風の中で発生する珍しい雲海も見られます。季節ごとに移り変わる大洲の「異なる」表情を多拠点生活を通して体験してみませんか。

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【文/ADDress取締役&広報PR・桜井】


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