見出し画像

【社会的インパクト創出へ】ADDressが目指す関係人口の作り方

多拠点ライフプラットフォーム「ADDress」は2020年1月31日に、資金調達のプレスリリースを発表しました。

記事に「全国で進行する人口減少や空き家の増加、都市部への人口集中等の社会課題を解決に向けて関係人口を創出し、社会的インパクトの創出を目指して参ります。」とあるように、今回の資金調達後の取り組みとして、ADDressのサービスが「社会的インパクト」として、社会的課題の解決にどれだけ貢献できたかを実証し、発信していくことを決めました。

一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)とともに、この「社会的インパクト」をどのように計り、伝えていくかの議論を進めています。

社会起業家でまちづくり専門家の木下斉氏(一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事)が以下の記事でも指摘されているように、「関係人口というものには2つの軸が必要」です。

1. 新たな消費
地元を理解したり、好きになってくれて、その上で都市部に住みながら地方消費を行うという人を確保すること。
2. 付加価値の高い労働力
“地方に移住定住することがなかなか困難な人材”を活用することによって経済を回していく人を確保すること。

上記の「新たな消費」については、その地に行かなくてもインターネット経由で地域の商品が購入できます。ADDressは「付加価値の高い労働力」という軸により重点を置きながら、副業・リモートワーク推進による企業の変革とともに、地域での新しい雇用や働き方といった視点での貢献を目指したいと思っています。

もう一つの軸として考えているのは、教育変革による地域外の人との交流や地域発信を促す取り組みです。

3. 学区を超えた自由な教育
地域留学制度やデュアルスクールの実現で、若者人口シェアによる地域発信力を担える人を確保すること。

日本の公立学校は学区制度があり、決められた区域に居住する子どもたちが同じ学校で学ぶスタイルが確立されています。しかし、人口減少が進む過疎地域では学校の統合や廃校によって、子どもたちの学べる環境がどんどん縮小されています。

限られた友だちや大人たちとの交流ではなく、外の人材を受け入れる環境を整えることで、双方に刺激をし合える関係が期待できます。

また、昨今の不登校児童の増加数も社会課題となっています。
文部科学省の調査では、平成29年度の不登校児童生徒数は14万4,031人で過去最多を記録したとのこと。

不登校の子どもたちの理由や抱える背景はさまざまですが、上記記事でも指摘されているように、「学校以外の場」の重要性が問われています。

ADDressは多拠点ライフプラットフォームなので、場所に縛られず、場所を特定せず、自分の好きな場所で生活することを推奨し、全国の物件を提供しています。私たちのサービスに会員登録できるのは大人の会員が中心ですが(※未成年の場合は親の同意が必要)、家族も家族会員として無料で一緒に利用できます。ADDressの会員を希望される方の中には、お子様の不登校に悩まれ、生活環境を変えさせたいと切実な想いを相談される方もいます。

働く環境のみならず、ADDressによって自由な教育環境を送るための家を提供することで、子どもたちが生き生きと学べる社会の実現を目指したいと思います。その結果として、子どもたちがどう変化していったのか、社会的インパクトを表現していきます。

熊本県多良木町という中山間地域に、ADDressの家がありますが、同町ではADDress会員のお子様がデュアルスクールを体験しています。

今回の社会的インパクトの創出に向けた資金調達にあたり、ADDressの定款ミッションも変更しました。

都市と地方の人口をシェアし、関係人口の増加並びに地域活性化に貢献する

引き続き全国に拠点を展開すべく、地域の遊休資産である空き家を活用しながら事業を推進します。同時に、起業やまちづくりなどで活躍する人々と連携し、各地で複業・教育・文化・医療活動などに関わる関係人口の創出を目指すことで、地域活性化に欠かせないサービスとして社会的インパクトを作っていきたいと思っています。

画像1

ADDressの事業拡大を通した社会課題解決への挑戦に対して、さまざまなメディアでも取り上げられました。その中でも、若者による社会変革を応援するウェブメディアである「オルタナS」での記事に注目しました。

オルタナS編集部が実施したZ世代・ミレニアル世代の読者300人のアンケート(2017年)では、働き方で大切にしたい価値観として、最多だったのが「人とのつながり」(64%)で、その次が「時間や場所に縛られずに働きたい」(60%)だった。「一生同じ会社で働きたい」と回答したのはわずか4%に過ぎなかった。この調査結果から、社会派な若者たちは多様な人とつながりながら自由な働き方を求めていることが分かる。

今後10年以内に都市部の人口減少も予測される中では、「人とのつながり」は若者のみならず、働く世代すべてに当てはまるのではないでしょうか。ADDressの目指す社会が関係人口を創出し、社会課題解決のきっかけとなるよう、さらなる事業拡大へ邁進します。

【お知らせ】ADDressの仲間と交流できるイベント

ADDressは実際に利用している会員さんを招いて、リアルな声が聴ける交流会「ADDress Meet Up」を定期開催しています。

次回は2020年2月8日に京都・伏見で開催します。ゲスト会員は、子どもと旅するリモートワーカーの永松ゆきさん。お子さんと一緒に多拠点生活をされています。

▼永松ゆきさんプロフィール
15歳から社会人、家電販売・歯科助手から机の組立まで数々の職種を経験し、25歳から事務職に就く。経理・財務・総務・貿易事務を15年経験し、リモートの事務サポート会社を設立、翌年に大阪から鳥取へ移住。第4子となる長男を出産後、7カ月の長男と一緒にキャンピングカーで46都道府県をまわる。場所を選ばない、自由で楽しい子育て&お仕事実践中。

東京での次回実施は、2月13日(木)19時半よりNagatacho GRiD(東京・千代田区、最寄駅「永田町」駅徒歩3分)にて。

多拠点生活に興味・関心のある方、ADDressでどんな人たちがどんな使い方をしているのか気になる方。カジュアルな交流会ですので、お気軽にご参加ください。参加はチケット制ですので、上記のリンクよりアクセスいただき、事前エントリーをお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?