南仏に来たようなリゾート感！人の温かさにも触れられる家〜静岡・用宗に住む〜
東京から東海道新幹線を使って鉄道経由で約1時間15分、車だとプラス1時間程度の中部エリアに「ADDress用宗邸」はあります。「用宗」と書いて「もちむね」と読みます。静岡県静岡市の駿河区に立地する戸建ての家で、JR「用宗」駅から徒歩8分。家の横の路地を見渡すと。太平洋の青い海原が見えます。
初滞在でも安心して暮らせる家守さんの心遣い
ADDress用宗邸は2020年12月にオープンしました。
この家での滞在経験のある会員さんが、既にブログにも詳細に紹介してくれています（※画像下のリンク）。他の家に滞在した時にも、他の会員さんからも「とても良かった」との絶賛レビューを聞いていたので、滞在できる日をずっと心待ちにしていました。
家の扉を開けると玄関には、新型コロナウイルス感染予防対策に関する家守さんお手製のポップアップメモと消毒液などが置いてあります。
初めて住む家なので勝手が分からない会員さんのために、家守さんお手製のポップアップメモが至るところに、さりげなく掲げられています。
たとえば、多拠点生活では地域ごとのゴミ出しマナーが違うので、分別や収集が分からずに戸惑うことも多いです。このようなメモ（※画像下の「ゴミの収集について」）があれば、初めての土地での生活にも不便を感じません。
こうしたポップアップメモは、すべて会員さんの生活視点に立ったもの。「この家を大事に使ってほしい」と願う家守さんの愛情を感じます。
そして、冷蔵庫にはホワイトボードがあり、誰がいつからここに住んでいるのかが分かるように、家守さん直筆の滞在者情報メモもありました。
私は家に入って程なくして、先に滞在されていたお初の会員さんと居合わせたのですが、お名前も分かったので「あ！この方か」と安心しましたし、会話もスムーズに運びました。一緒に散策したり食事をしたり、おかげさまで用宗滞在が一層思い出深い時間となりました。
清潔感のある素敵な個室空間と共有スペース
予約個室は全部で3つあります。私が滞在したのはこちらの部屋でした。
白と青を基調にしたシンプルで清潔感ある空間。ひと目で惚れました。
とても美しく整った部屋なので、「次に利用する会員さんにも私が味わった感動をしてもらいたいから、滞在中も綺麗に使わないと！」と思ったものです。個室にもさりげないポップアップメモがあり、到着時・出発時のルールについて分かりやすく説明されていました。
私の隣の個室には誰も滞在されていなかったので、覗かせてもらいました。
こちらは、元は和室だったんだろうなとイメージできる和モダンな作りになっていて、障子窓がオシャレです。この部屋も白と青が基調デザインとなっていて、部屋が明るい印象でした。
もう1つの個室には、関西から来た会員さんが長期滞在していました。こちらのお部屋です（※ADDress予約サイトの画像）。
かなり広い部屋で、リモートワークにも快適だと話されていました。それぞれの個室には机と椅子があるので、セキュリティの伴うビデオ会議は個室に籠ってできます。
キッチンの向かいにあるコリビングスペースも充実していました。
2部屋の仕切り壁を取っ払って、障子扉にしています。開ければ1つの大きな部屋になります。テーブルには家守さんの差し入れが置いてあったり、周辺地域情報を案内したファイルが冊子として置かれていたり、とここでも心配りを感じます。
コリビングスペースの奥には、収納スペースを開放し作業用デスクワークスペースに改修された一角が。ここのスペースは目の前が窓なので光も射し込み、デスク自体も広いので、とても快適に仕事がはかどりました。
こんな素晴らしい景色が！異国に来たような感動
用宗邸のエリアは住宅地なので、観光地のように人がどっと押し寄せる場所ではありません。とても静かな環境です。
用宗邸の脇道を真っ直ぐ歩いて徒歩1〜2分で海に出ます。美しい日の出を見ました。早起きして良かった！と感じる瞬間。
海岸線沿いを静岡駅方面に向かって北上し、用宗漁港の先に「広野海岸公園」があります。家から歩くと徒歩20〜30分程度かかりますが、気分転換の散歩にもなるのでオススメです。用宗に来たら、広野海岸公園に来るのは必須！なぜなら、こんな景色が待っているからです。
まるでヨーロッパ、南仏のリゾート地に来たかのような・・・そんな異国情緒の錯覚を起こしてしまう、青々とした見事な景色に驚かされます。
用宗を歩いていると、富士山も見放題です。いろんな角度から、富士山を眺められます。
住宅街にある隠れ家店舗はオススメがいっぱい
ADDress用宗邸からごくごく近い店舗もご紹介します。
家から徒歩1〜2分の最も近いお惣菜屋「yamayo」さんは、朝7時から開店しています（日曜・月曜はお休みのようです）。海岸線を散歩するついでに立ち寄って、朝ごはんのパンやおにぎり、コーヒーなどを買ってみてはどうでしょう。
私は朝7時の開店と同時に行き、パンとコーヒーを買いました。ぶどうパンとオレンジパンで、どちらもパンの中には甘いクリームチーズが入っています。トースターで温め直したら、ちょっと焦げちゃいましたが美味しかったです。コーヒーは店主のお友達が自家焙煎したもので、「濃いから寝覚めにいいですよ！」とオススメされました。こちらも苦味が程良く、私好みでした。
用宗邸にもお風呂はありますが、温泉に浸かりたいなら用宗漁港にある「用宗みなと温泉」に行きましょう。
家から徒歩14分（家守さんが自転車を提供してくれているので、自転車なら5分の距離です）。深夜24時（最終受付23時）まで営業しています。タオルは有料ですがアメニティも揃っているので、手ぶらでお風呂を楽しめます。お風呂には「富士山スポット」があって、露天風呂から富士山を眺めるのも一興です。
施設内にはレストランもあり、地元グルメも提供しています。
用宗みなと温泉のある道路沿いには、「用宗みなと横丁」という複数の飲食店が入るビルがあります。何を食べたいか決めずにぶらぶら外出するなら、ここに行けばいろいろなジャンルの飲食店が揃っているので、その時の気分に合わせて選べます。
用宗邸周辺は住宅地で、細い道が網の目状に続いていますが、注意深く歩いているとところどころに商店があります。「え！こんなところに？」という八百屋さんやお菓子屋さんも。発見も楽しいので、ぜひ散策してみてください。
家から最も近いオススメ飲食店は、古民家を改装したイタリアンレストラン「カスターニョ」です。徒歩7分の住宅街にあります。
地元の特産品を用いたアラカルトが美味しい、オシャレなお店。こちらは「用宗シラスとトマトのブルスケッタ」。
パスタもさまざまな種類があります。こちらは「用宗シラスとブロッコリ松の実のジェノベーゼ風ソース」のトロフィエという種類のショートパスタです。
地元・用宗のシラス推しな紹介になりましたが、お魚やお肉料理も充実しています。もちろん、お酒の種類も豊富です。料理が美味しくて、お酒もついつい進んでしまいます。
海岸沿いには、最近オープンしたばかりの複合施設があり、買い物も楽しめます。2021年1月時点では、クッキーや和菓子、洋服などまだ数店舗のみですが、これから続々オープンしていくようです。
家守さんの「愛」を感じる居心地良いくつろげる家
ADDress用宗邸が無かったら、素通りする地域で滞在することなんて一生無かったかもしれません。観光地として有名な訳ではなく、大きな商業施設や大学がある訳でもありません。
ただ、だからこそ日常の住まいとしての緩やかな時間が心地良さを感じるのだと思いました。私はここにたった3日しか居ませんでしたが、次は1週間は住みたいと思える町でした。用宗駅から徒歩1〜2分、家からは徒歩7分の場所にスーパーもあるので、自炊生活も問題ないです。落ち着ける家なので、のんびり住みに来たいものです。
ADDressは2021年1月時点で全国120箇所に展開していますが、家自体の数はどんどん増えています。中には人気の観光地に立地している物件もあり、予約稼働率も高いです。他方で用宗のように、「ADDressが無かったら地名さえ知らなかった」であろう普通の住宅地に立地する物件の方が、実はかなりの数を占めているのが特徴です。
移住でもなく定住でもなく、外から来て一定期間滞在し、またリピート滞在しに来る。地域とゆるく関わる生活スタイルだからこそ感じる地域の魅力があります。私は短期滞在でしたが、空と海と富士山の景色に癒されました。
そして、用宗邸の最大の魅力は立地環境だけではなく、家守さんにもあります。この物件は家守さんが購入し、自らDIYし、ADDressに提供してくれた家です。家守さんはサラリーマンを退職して、この家でシェアハウスを運営しようと夢見ていたそうです。ただ、どのように住民を集めるか分からず悩んでいたときにADDressを知り、ご連絡してくれました。
ご家族で暮らす家は、ここから車で30分程かかるそうです。それでも「楽しい」と言って通われて、会員さんに会いに来てくれ、家の手入れも丁寧に丁寧にこなされています。家守さんがこの「用宗邸」をとても気に入られ、愛情深く接している姿を目にして、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
家守さんのご自宅からは多少離れていることもあるので、実はそこまで馴染みのある土地ではないとのことですが、周辺の地域情報を調べたり、会員が住みやすいように地域住民にADDressのことをご説明してくれたり、いろいろと気遣いが感じられます。これから用宗邸は、もっともっと地域との関わりも増えていくのではないか、と期待しています。そして、家守さんの気遣いが自然な振る舞いなので、こちらも気負いせずリラックスして過ごせるのだと思います。
用宗初滞在記念に、家守さん（※画像左上）と写真を撮らせていただきました。また、来ます！
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