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宮崎県の「ADDress小林A邸」で多拠点生活〜UIターンの魅力人材が集まる街〜

初めて宮崎県小林市に来たのは5年前。まだADDressもスタートしておらず、前職(一般社団法人シェアリングエコノミー協会)の繋がりでANA(ANAホールディングス株式会社)さんに紹介され、シェアサービスの推進を目的に滞在したのが始まりでした。

農業・畜産業が盛んな小林市にキーパーソン続々

小林市は宮崎牛や野菜、果物など農業・畜産業が盛んな地域で魅力的なコンテンツが多々あるものの、当時は中心市街地の空き家が目立つようになっていました。企業を誘致したり、店舗開業を支援したり、さまざまな施策を検討される中で、UIターンした魅力的な若者たちの活躍がありました。彼らが小林市に集い、キーパーソンとなり、新たな取り組みにチャレンジしています。

和牛オリンピックで3大会連続優勝した「宮崎牛」。県内の半数が小林市の畜産農家が生産

2022年2月には、「Bar&Guesthouse LOOP」がADDress小林A邸として提携物件に。結婚を機に2017年に小林市にUIターン移住した上岡夫妻が、オーナー兼家守として施設をオープンしました。すでに多くの会員が滞在しに訪れていて、今回の滞在はたまたま空いていた隙間を狙って予約。リノベーション中の2021年夏に訪問して以来ですが、この半年の間にも街の装いが変化していることに驚きました。

ADDress会員さんが記帳したノートには、

控えめに言っても小林が最高過ぎました。家守のお二人の人柄もそうですが、出会った行政の職員やUIターンした方が魅力的でワクワクした滞在でした。次はもっと長期滞在したいです。

といったメッセージや

初日は地元の皆さんと採れたての野菜を一緒に食べ、結局深夜までお話してしまいました。内装もオシャレで素敵な空間でした。何よりも個室が快適過ぎます!!仕事場として使えるお部屋としても、ここは文句なしです。また来ます。

など、会員さんたちの満足度の高さも折り紙付きです。

元お医者さん宅を改装したお屋敷がADDressに

ADDress小林A邸の個室はツインベッドにソファやデスク&チェア、専用トイレと洗面台も

ADDress小林A邸は、元お医者さんの自宅を改装したものです。元お医者さんの自宅物件というと、ADDressには大洗A邸(茨城県)や鶴巻温泉C邸(神奈川県)がありますが、このADDress小林A邸も大きなお屋敷で贅沢なゆとりある空間が魅力です。

共有スペースの和室は家の中心にあり、憩いの場に

個室以外にもテレワークできるデスク&チェアがあり、場所を変えながら仕事に集中し、気分転換もできます。

廊下にある作業&休憩スペース。窓に面した明るい空間で、とても落ち着く

ADDress小林A邸はJR小林駅から徒歩13分の町の中心地にあり、生活には非常に便利な環境です。

宮崎県というと「スナック文化」が有名で、スナック街が多数ありますが、小林市のスナック街の店舗数も県内トップレベルで多く、その一角にADDress小林A邸が立地しています。とは言っても、広い敷地内の奥に住まいがあることから、都会のネオン街とは全くことなり、静かな佇まいで騒音が気になることはありません。

ADDress小林A邸の敷地内、道路に面した建物は「cafe musumi」というカフェとバーの店舗となっています。店舗の営業日は、到着したらこちらのカフェに立ち寄って家守さんからご案内を受けます。
店舗の前は駐車場になっていて、1日500円で利用できます。

昼間はカフェ、夜はバーを営む「cafe musumi」
滞在の夜、ハイボールを注文。オシャレなグラスで乾杯

パン屋さんや飲食店、フィットネスジムやコワーキングスペースなど、ADDress小林A邸の近隣は空き家が次々に再活用され、活気を取り戻し始めています。

街中にある充実のテレワーク環境とグルメ店舗

徒歩1分の場所には「まちなか松栄」という大型スーパーがあり、その2階はカフェや図書館や保育施設付きのコワーキングオフィスとなっています。Wi-Fiや電源も使えるので、1日中過ごすこともできます。
※2階の利用時間は10:00〜21:00(火曜日定休)

交流スペース「TENAMU」。子どもからお年寄りまで市民が集う場になっています

この交流スペースの向かいには、もう1つコワーキングスペースがあります。

TENOSSEはタイプ別のデスクがあり、月単位での契約も可能

TENNOSEでは社会人向けのイベントも催しており、ビジネスパーソンの交流の場にもなっています。創業したばかりの企業を対象に、一定期間借りられるオフィスもあります。

どちらのコワーキングスペースも、もともと小林市が手掛けました。全国的にも、これだけテレワーク環境が充実した自治体は珍しいと思います。多拠点生活者にとっては、旅先での働く環境の充実は必須条件でもあるので、働きながら旅する人たちは、小林市にぜひ滞在しに行ってほしいです。

小林市の北部には、中心市街地と打って変わって大自然の「秘境」で過ごせるスポットもあります。須木(すき)地域といって、小林市と合併する前は、須木村でした。

須木エリアにある「ままこ滝」は迫力満点

須木エリアには、「すきむらんど」というレジャー施設があります。大きな吊り橋、フィンランド式サウナのある温泉施設、藁葺き屋根の宿泊施設(=画像下)など、大規模な自然一体型の施設です。

すきむらんどはWi-Fi環境もあり、企業の合宿利用も可能

また、施設内にはいも焼酎の酒蔵「すき酒造」があり、お土産として購入することもできます。

すきむらんどは2022年4月から運営者が変わる予定で、新たなサービスや体験コンテンツも提供されるとのことで、今から楽しみです。

さて、小林市と言ったら「美味しいご飯」の街。グルメ情報を紹介しない訳にはいきません。

小林市に来たら絶対行ってほしいお店として推薦したいのが、「ここやっど小林」。小林駅から徒歩圏内にあるフレンチレストランです。フランスやオーストリア、スイスの日本大使公邸料理人の経験を持ち、優秀公邸料理長として外務大臣表彰を受賞した料理人の地井潤氏が開業した店舗で、ジビエや野菜、鯉料理など地場産食材を使用したメニューが特徴です。

ランチプレート。彩りも華やかで幸せな気分になります

比較的新しい洋食レストランとして、以下の2店舗もお薦めです。どちらもイタリアンです。

駅前通りにある「CHICCA」。画像はトマトとモッツァレラの前菜。パスタや肉料理の種類も豊富

もう1つは「Bistro HINATA」。レストランの2階はゲストハウスになっているので、泊まれるビストロでもあります。

コース料理に出てくるメインの肉料理

ADDress小林A邸に徒歩圏内には、パン屋さんが2軒あります。
1軒目は、スーパー「まちなか松栄」の向かいにある「SUMOMO」。朝8時から営業しています。3つ買っても300円台で安さも魅力。

3月は「いちごフェア」を実施していました

もう1つは「京都伊三郎製パン」。こちらも朝8時から営業しています。
ADDress会員さんはパン好きが多い印象で、各地でパン屋巡りを楽しんでいる人たちの話も聞きます。

小林市に絶品アイスクリームとチーズを求めて県外から来る観光客もいます。酪農業を60年間営んできた「ダイワファーム」では、天然鉱山でろ過された地下水脈の水を飲んで育った牛たちのミルクを使った美味しい乳製品を提供しています。

ミルクジャムとマスカルポーネのソフトクリーム

小林市は温泉も複数あるので、時間があれば巡ってみてはどうでしょう。車があると便利です。


北霧島の裾野、自然の中にある源泉掛け流し温泉「神の郷温泉」

街中に近い「美人の湯」は、地元の人にお薦めされましたが、滞在時はたまたま休業日で残念ながら入ることができず。

もう1つ、激アツ温泉として知られる「コスモス温泉」があります。
こちらは「すきむらんど」の近くなので、車がないと難しいですが、身体が真っ赤になるくらい熱々な温泉が好きな人は、ぜひトライしてほしいです。

小林市は葡萄の生産も有名で、ワイナリー「小林生駒高原葡萄酒工房」があります。このエリアにはコスモス畑があり、季節になると観光客でにぎわいます。一体の美しい高原は、撮影スポットとしても人気です。

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宮崎県小林市のADDress小林A邸での多拠点生活、イメージが湧きましたでしょうか?九州南部の中山間地域ですが、首都圏からのアクセスは羽田空港から2時間半で着きます。

空き店舗が次々に新しく改装され、UIターンの魅力的な人たちがまちづくりを手掛けており、静かな環境ながらも熱量の高い街です。ADDress小林A邸は、そうしたキーパーソンが活躍する中心地、交流地でもあります。次回はもう少しゆっくり、長く滞在する予定です。ADDress会員の皆さんにも、小林市を堪能してもらいたいので、このnoteを参考にしてもらえると嬉しいです。(文/ADDress取締役・広報PR・自治体連携担当:桜井里子)


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