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ADDressの基本方針と目指す世界観の言語化を試みました

多拠点コリビングサービス「ADDress」では、新型コロナウイルス感染拡大の予防策を講じながら、多拠点生活のプラットフォームとして運営してます。コロナ以前と現在で、ADDressに入会する会員の属性にも変化が見られました。会社員の比率が増したのと、新たなライフスタイルの実践で「生き方を変えたい」という女性の割合も増えました。

ADDressは2021年4月現在、全国140拠点を展開していますが、拠点ごとに多様なコミュニティや住まい環境を形成しています。静かに仕事に集中できる別荘拠点、会員・家守の交流が盛んな民家拠点など、目的と気分に合わせて、思い思いの場所で思い思いの時間を過ごしてもらいたいです。

誰もが楽しめる多拠点生活を目指したルール改訂

そこで、ADDressでは「多拠点生活」を誰もが楽しく体験できるようにするために、6月以降2つの利用ルール改訂をしました。

【追加した新ルール】
1拠点の 滞在は、毎月合算14日まで

これまではルール上、予約分を消化した上で空いていれば、1拠点に延々と滞在することも可能でした。

しかし、ADDressコミュニティで「1名の人がずっと予約をしていて使えない」「同じ拠点に専用ベッド(※)を持っているのに、予約個室を専有されて困る」といった声が寄せられるようになりました。確かに、1拠点を独占されてしまうと使えるベッドが減ってしまうし、定住者が増えることで、多拠点生活の推進を阻むことになります。

*専用ベッドとは:
ADDress会員が契約時に登録できる専有ベッドで、契約期間は予約なしで使うことができます。布団やリネンは各自で用意してもらいます。部屋は、ドミトリタイプ(2段ベッド)が基本ですが、個室タイプも選択可能(オプション価格)。ADDressでは専用ベッドと予約ベッドがあり、予約ベッドはほとんどが個室タイプのため、個室利用の際は予約をして使います。

自宅以外のもう1つの居場所を別の地域に見つけてもらい、予約個室を使いながら長期滞在する会員が増えるのは、移住定住にも繋がり嬉しい反面、他の会員が利用できない状況を改善する必要があります。

また、定住希望者には専用ベッドを用意しているので、定住を希望するのであればなるべく専用ベッドを使ってもらうように促し、予約個室は皆でシェアできる状態にしようという改善策を考えました。

そこで、予約ベッドの利用は1拠点につき毎月の滞在合計14日まで、という新ルールを作ったのです。

ところが、このルール改訂のご案内を全会員に一斉連絡をしたところ、先週末のオンラインイベントに参加した会員から「よく分からなかった(どういうことなのか?)」という質問が寄せられました。複雑なサービスなので、説明自体も分かりにくかったようで反省しています。

ルールの内容と策定理由を説明したところ、「ルール改訂の背景をちゃんと説明すれば納得できるし、もっと良い改善案が会員から出るかもしれない」と、その場に居合わせた別の会員からも意見をもらいました。

会員とのやり取りの中で、「ADDressの世界観を言葉にした方がいいのではないか」「基本方針を伝えるべきではないか」というアドバイスも。確かに・・・そういえば、ADDress利用規約はあるものの、ADDressコミュニティの一員として、利用する上で皆が目指してもらうべきビジョンが言葉にできていなかったなあ、と気付きました。

ADDressの世界観を実践するための基本方針

ADDressの事業展開上のキーワードには、「全国創生」「人口シェアリング」「関係人口」があります。ただ、これらは運用側のビジョンなので、利用者側の視点で、普段の利用において「目指すべき行動指針」とは別物です。ADDress会員、家守、オーナー、スタッフなど、ADDressに関わるすべての方からのご感想&ご意見を受け付けまして、いただいたご意見を反映した「ADDress基本方針【第2版】」(2020年9月9日更新)を作成しました。

\ ご感想&ご意見フォーム作りました! /
https://form.run/@addressvision
※初版なので、皆さんの意見を基にブラッシュアップしていきます!

この基本方針は、ADDressの皆と一緒に作り上げて、もっともっと改善していきたいと思います。自分が他の会員だったら、家守だったら・・・と、それぞれの立場で想像を巡らせて読んでもらえると幸いです。
第2版より追記した部分は、「※」マークと太字で表記しています。

■基本方針
【初版】ADDressコミュニティの一員として仲間を思いやり、笑顔で共に助け合い、エコ生活を実現しましょう。

↓ ↓ ↓

【改訂版*】ADDressコミュニティの一員として仲間や地域を思いやり、対等で共助の関係を構築し、エコ生活を実現しましょう。

改訂版は、会員・家守からのご提案を反映しました。「地域を知り、地域を好きになる」という地域への配慮を加えています。また、家守と会員の関係性についても、「やってもらう」「やってあげる」という上下関係ではなく、助け合いと思いやりの心が必要なのではないか、というご意見から「対等」「共助」という言葉を加えました。

以下、キーワードを解説します。追記部分は「*」で表記しました。

【1. ADDressコミュニティの一員とは?】

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ADDressコミュニティに入ったら、全員が共同生活者となり、"ADDress家族”の一員となります。もしも拠点で誰かに会ったら、必ず自己紹介をお願いします。名無しの権兵衛の知らん顔だと、仲間は不安になります。滞在中は挨拶を交わし、コミュニケーションを取りましょう。程よい距離感の中でお互いが快適に過ごせるよう、時には思っていることを優しい言葉で発信し合い、理解しようと努めることが大切です。

【2. 仲間や地域(*)を思いやるとは?】

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ADDressは共同生活なので、モノやスペースを皆で共有することになります。誰かが独占すると、他の方が利用できませんので、譲り合って使いましょう。消耗品を使い切ったら、他の人が使えません。ご自身で替えをセットするか家守に相談しましょう。食料品が余ったときは、(ウイルス感染に注意しつつ)メモを残してシェアすれば、誰かに感謝されるかもしれません。与えられたら「ありがとう」を。
また、ADDressは地域との関係づくりも大切にしています。入れ替わり立ち替わりさまざまな会員が拠点を滞在するので、地域では目立つ家でもあります。近隣住民との良好な関係を築くためにも、「こんにちは」といった何気ない挨拶を交わすところから、始めてみましょう(*)。

【3. 対等で共助の関係を構築とは?(*)

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ADDressは宿ではありません。利用者全員の「住まい」です。会員も家守も「住民」で上下関係はなく、等しく公平な立場です。何かをお願いするときは、相手が笑顔で応じてくれるように伝え、誰かが使うときも笑顔で過ごせるよう、適度に清潔な状態を保ちましょう。連絡なしに到着時間が大幅に遅れたり、出発時間を守れなかったりすると、家守の時間を奪います。たった一本の連絡で、お互いの大切な時間を尊重できます。
また、家守も会員も対等な関係なので、「家守へ交渉」するというスタンスではなく、「家守へ相談」するというスタンスが基本です。困ったときは一方的に注文を要求するのではなく、「共に解決策を考える」ことを目指して、優しく穏やかに話し合いの場をつくりましょう(*)。

【4. エコ生活を実現するとは?】

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ADDressは月額4万円から利用できる住み放題サービスですが、何でも使い放題サービスではありません。水道、電気、ガスやアメニティは仲間たちの会費からの供給で、「資源」の一つです。電気・エアコンの節電、お風呂やシャワーを節水すれば、環境への負荷は減り、運用費も削減できます。大量のゴミ排出は、家守と地域に迷惑をかけます。エコ活動を日々の生活に取り入れ、資源と地域に配慮しましょう。

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以上、言葉にまとめてみました。

ADDressコミュニティの一員として仲間や地域を思いやり、対等で共助の関係を構築し、エコ生活を実現しましょう。

という方針を心に留め置きながら、全国のADDress拠点を利用してもらえると、お互い気持ちよく楽しく多拠点生活が送れるのではないかと思います。

\ ご感想&ご意見フォーム作ったのでチェックしてみてね! /
https://form.run/@kaizenteiann
※初版なので、皆さんの意見を基にブラッシュアップしていきます!

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ADDressの具体的なサービス説明については、オンラインにて「カジュアル説明会」や「オープンハウス」イベントを開催しています。ぜひ、ご都合の良い日程でご参加してみてください。

▼ADDressサービスについてのイベントご案内
https://sites.google.com/address.love/event

↓↓ADDress公式サイト↓↓

ADDress公式サイト

ADDressサービスの成り立ちについて、以下のサイトに詳しく紹介していますので、併せてお読みください。


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