『イジらないで、長瀞さん』とは何なのか？ 未視聴未読者向け
泣いている人を見て興奮した事はありませんか？
年下の女の子に攻められたいと思ったことはありますか？
『イジらないで、長瀞さん』はナナシ(774)先生による漫画作品及び現在放送中のアニメ作品です。現在講談社より十巻まで発売されています。ちなみに本屋さんには青年誌コーナーではなく少年誌コーナーにあります。(R3年5月)
『憎たらしいけど愛おしい。苦しいのに傍にいたい。あなたの中の何かが目覚める、“Sデレ少女”の物語。』
漫画掲載サイト『マガポケ』の紹介分より引用
三話までは現在無料公開中なので興味を待たれた方は読んでみて下さい。
※長瀞(ながとろ)の読みは埼玉県民ならご存じでしょう。
①どんな作品なの？
②魅力とは？
③物語としての見方
④その他補足
①どんな作品なの？
さて。
この作品はカテゴライズするなら『からかい上手の高木さん』『宇崎ちゃんは遊びたい』『やんちゃギャルの安城さん』などを代表とするからかい系漫画となります。
ただしこれら作品と一線を画すところがあるとするならばそれはヒロインである長瀞さんのSっ気の強さにあります。
そのおかげか受け入れられない人は一定数いるようです。
そういう人はまぁ仕方ない。好みはそれぞれ忘れましょう。
ちなみに私も「え……センパイマジキモい……」と思うシーンは有りますしアニメから入ると声優上坂すみれの小馬鹿にした様な演技は煽り度高すぎて「イラッ☆」とする事もありますがまぁそれはそれ私はフィクションなので基本的には気にしません。
高校2年陰キャ美術部友達少、小さなころから人に誹られることの多い天パヒョロヒョロ色白主人公のセンパイと一つ下の後輩で陽キャフィジカル強、黒髪ストレート褐色スレンダー少女長瀞
煽り文的なストーリー紹介をするとしたら
「ヒョロガリ陰キャの主人公がある日出会った褐色美少女はとんでもないＳだった！ 攻められイジられ時々デレる！ ドキドキの日々が始まる？！」
だいたいこんな感じです。
精神的に主人公である『センパイ』が追い詰められたり責め立てられたりする描写があり共感性羞恥の強い人にはお勧めしません。
逆にどういう人にオススメかと言えばＭっ気のある人、Ｓっ気のある人、そしてラ
ブコメが好きな人になります。
『長瀞さんの言葉が無理』という人でなければ王道系のラブコメとして安心して見られる作品です。
『センパイのなよっちいのが無理、キモい』という人はもう少し頑張って見て下さい。センパイのなよっちさは『成長する前の主人公』という部分になるので見守って欲しいです。
ちなみにセンパイは精神的に追い詰められるといっても『娘の友達』のような恐ろしさはないので安心してください。『娘の友達』はホラー。
②魅力とは？
さて、繰り返しますが『イジらないで、長瀞さん』は王道系ラブコメです。
そして長瀞さんがいかに可愛いかをひたすらに描いた作品です。
可愛い長瀞さんとその他大勢の登場人物による物語と言っても多少過言と言えます。(センパイが長瀞さんに与える影響、長瀞さんがセンパイに与える影響という部分を無視するには物語上大き過ぎので過言です)
ただ作品の入り口としてはヒロインの可愛さは大きなファクターです。ヒロインは可愛ければ可愛いほど良い。可愛いに越したことはありません。
なので今回は作品の入り口として長瀞さんがいかに可愛いのかを紹介していきたいと思います。
長瀞という女は何故センパイをいじめるのか
センパイは何故長瀞のいじめをうけとめるのか
そう言った疑問は今回は放り投げていきたいと思います。
とにかく今は、今回は長瀞さんの可愛さその一点にのみ触れていきたいと思います。
・長瀞ボディー
小柄でスレンダー、水泳部の助っ人で水着焼けの褐色
・長瀞ヘアー
黒髪ロングストレート
・長瀞フェイス
ぱっちりお目目で表情が豊かでよく動く、ピアス穴あり、八重歯
・長瀞バスト
スレンダー
・長瀞ウエスト
細いぞ！
・長瀞ヒップ
いい感じだぞ！
・長瀞レッグ
だいたい生足くるぶしソックス、寒いとひざ下とかタイツとか履く、シュってしてる
・長瀞ブレイン
成績は悪くない、Ｓ傾向強
一昔前なら絶対になかったメインヒロインのキャラデザですね。眼鏡メインヒロインよりレアなんじゃないかと思います。
長瀞さんの可愛さは何といってもその表情にあります。
とにかくよく動く。漫画アニメともによく動く。表情豊かで可愛らしい。
時にコミカルに時にエロティックに
無料公開分だと1話の12スクロール目の右上の涙を拭こうとするコマ、2話の10スクロール目の右下のコマの表情とかは特にいい。
内面の発露的な、漏出する衝動と情動のような表情が実にいいです。
そう、長瀞さんは間違いなくＳなのです。
Ｓ系の表情ばっかり振れてますがやっぱりラブコメとして触れるべきはデレ部分です。
長瀞さんはメンタルフィジカルともに攻撃性能は高いですが防御は紙です。
ギルティギアのチップ＝ザナフくらい
動画は観なくていいです。
とにかく攻められると弱いです。
センパイはそのヘタレ性能上攻めてくる事はないですが
長瀞さんは恥ずかしくなるとすぐ逃げます。
そのへんもあって長瀞さんとセンパイの距離感がくっつくようでくっつかないラブコメ的適度な距離感を保つ事が出来ていると思います。
また、嫉妬深い女です。
他の女はセンパイをイジるな触るな「キシャ―！」という感じですがあまり後を引きませんしジメッとせずサラッと進むので「やっぱり長瀞さんってセンパイの事好きなんじゃん！」と作品として安心度を増します。
こうやった要素を羅列するとわかるとおりＳっ気が強いことを除けば実に普通の部類に入るラブコメヒロインの部類です。
一時期の暴力系ヒロインに比べれば痛覚的には全然マイルドです。
③物語としての見方
さて、『イジらないで、長瀞さん』はヒロインは一人で主人公はヒロインに夢中でヒロインも主人公に夢中というタイプのラブコメです。
ヒロインいっぱいいるハーレム物といのは古いものでは30年くらい昔の『天地無用！』や20年くらい前の『ラブひな』をはじめに人気のジャンルではありますがそれと対をなす単独ヒロインものかつ口説くという過程の無いものです。
ある意味でエンディングが最初から決定づけられています。
最終的にセンパイと長瀞さんが何らかの形で結ばれる。ここに狂いはないはずです。
今後寝取られたりはないはずです。流石の774先生でもそれはない。ないはず。…………ないと思います。
今後センパイと長瀞さん両名に対して恋のライバルも登場しないと思います。
そこでこの物語がどうやって面白くなっていくのか。起承転結が生まれるのか。大切なのはその部分にあると思います。
それは二人がそれぞれ抱える問題にあると思います。
センパイは弱く臆病な自分、センパイは物語の中で少しづつ前に進もうとしています。
そして長瀞さんは……
実は現行コミックスの時点で長瀞さんは結構謎の女です。
意外とわかりやすい様でよくわからない女です。
表情豊かで感情が表情に出るキャラクターなので考えている事は分かりやすいのですが観測できていないものは分かりません。センパイの過去には触れたエピソードはありますが長瀞さんの過去に触れたエピソードは最新刊で少し触れられる程度です。
まだ秘密があるようですが次のコミックスのあたりで色々分かってきそうです。
④補足
・長瀞さんの顔芸無理。怖いという人に対するフォロー
表情が攻めてるのは最初がピークです。どんどんマイルドになりますし物語が進むにつれてセンパイ前でニッコニコしてる事のほうが多くなります。
・アニメについて
5話現在の話ですが作画はとても良いです。
良く動く長瀞さんの表情をコミカルに可愛く表現されていると思います。
動く可愛い女の子が見たいという需要に応えられる範囲だと思います。
オープニングについてですがアニメ5話までのシーンを編集した公式MADみたいなつくりになっていますがテンポよくていい感じだと思いますが逆に言うとアニメ放送前までのストックは5話6話くらいまでという事です。
素人の勘繰りですが作画は最後までキープしていただきたいです。需要に応えられる作品でなくなります。
ストーリーですがコミックスと比較すると時系列が違いますしアニメではコミックでの複数のエピソードを1パートにまとめたりして構成をしています。
また表現が変わっている部分が複数あります。
乳首当てゲームの回はだいぶ攻めてると思います。キモかったです。いいんじゃないでしょうか。
ちなみに一番大きいのが寝ている長瀞さんをスケッチするシーン
ここの改変部分はコミック版を見てると「あ……この部分はアニメの最終話にもっていきたいんだな」と思います。
最後に『イジらないで、長瀞さん』とは何なのか？
『イジらないで、長瀞さん』は王道のラブコメです。
この恋愛喜劇は多感の高校生二人が恋愛というものを通じ物語を紡いでいく作品です。
そして可愛い長瀞さんの可愛い一挙手一投足を観てニヤつく作品です。
そしてダメな主人公が勇気をもって一歩踏み出す姿を見守る作品です。
ドＭ向けであることはまぁそういう需要のある作品ですがそれだけではない作品です。
最後の最後に
アニメではなくコミックの公式販促動画があります。
音MADみたいな感じですが長瀞さんの声をやってるのはアニメ版と違い上坂すみれさんではなく黒沢ともよさんがやられています。
『響け！ユーフォニアム』の黄前久美子や『アイドルマスターシンデレラガールズ』の赤城みりあの方ですね。
個人的にはこっちの声がよかったなと思っています。
では、今更特装版が欲しいADDPでした。
次は既読者既視聴者向けの突っ込んだ話をしていきたいと思います。
またどこかで
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