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10代と30代のメイクの違い

こんにちは。赤です。
今回はふと思い出したことから書いていきたいと思います。

私が高校生の時、校則は厳しくなかったのですが、授業中にメイクをしていた化粧の濃い女子に対して、教科の授業できた女性の先生(当時30代半ばくらい?)が「あなた達若くて綺麗なんだから、化粧しなくていいよ〜。大人になったら嫌でもしなくちゃいけないんだから〜。」と言っていました。
悪い先生でもないし、怒鳴るわけでもない。先生なりに注意の仕方を考えていたと思いますが、私は当時その言葉に違和感がありました。(授業中の化粧はよくないけど)
それは、10代の化粧と30代の化粧の意味合いが全く違うものだからだと思います。今回はその違いについて、自分の思いも振り返りながら書いていこうと思います。

なめられたくない

10代の女子が中学生くらいから急にがっつり化粧し出す理由ってこれじゃないですか??
小学生の頃みたいに化粧っけがないと、大人から反抗しない聞き分けのいい子だと思われる可能性が高いですが、そういうのが嫌になったりする時期でもあります。
早いうちから化粧をしていると目立つし、自我があって強いイメージに見えます。
正直メイクが下手でも、10代のメイクは気持ちの強さをくれるパワーがあるものだと思います。
10代で若くて化粧っ気のない女子なんて、いかにも大人から支配されやすそうな感じで、そこから脱却したいと思うのは自然なことです。

自分のやりたいことをしたいのは、10代でも大人でも同じなのに、学校によっては校則でいろんな縛りを設けたりするところもあります。
特に中学校は本人が選ぶことはできないので、校則にうるさい学校にあたると窮屈な思いをするしかないです。転校するなどしない限り、辞められません。
夏でもシャツのボタンは全部留める、スカートの丈や、髪型、冬にコートはダメ、セーターは薄っぺらい学校のものしかダメ、靴や靴下は白などなど(実話)
軍隊を志願したわけではないし、ここまで言わない他所の中学の友達の話を聞くと、不満は溜まる一方でした。
周りからこうあるべきと押し付けられたり、自由が奪われる教育環境に対する、10代女子なりのアンチテーゼのようなものだと私は振り返って思います。
モテは二の次!って感じも今思えば好きですね。
(だんだんモテ意識が芽生えてきて、男に媚びる感じになる方もいますが)

メイク始めたてはとにかく楽しい

私の時代では10代ではギャルメイクや、のちに原宿系のジッパー系メイクなど色々出てきて、その後はえびちゃん系など、化粧がケバい時代でした。
私自身は運動系部活で、中学はメイクはしてなくて、中3の頃に塾に行くときに少しだけしていて、高校生の頃は部活のない時(引退後)にはしていました。
肌がニキビができやすく肌はあまり触らず、アイメイクだけしてアンバランスだったこともありますが、すっぴんの顔から化粧で大人っぽく綺麗になる過程はとても楽しかったです。

特にメイク歴の短い若い子は、色々試すことに興味があると思います。
10代の子が自然と興味があり楽しんでやっていることを、むやみに禁止するのもどうかと思います。
禁止されるとやりたくなるし、そういう反抗心を持った子はそのパワーを他のことに向けると成功するかもしれません。
反抗心の全くない、聞き分けのいい子が社会で生き残れる時代はもう終わりました。

ちなみに、清楚系というジャンルが出てくるのは、大半が清楚な中学生を卒業して、高校〜大学生くらいからではないでしょうか。
清楚系というジャンルであり、聞き分けの良さそうな子という見せ方の演出であり、化粧っ気のないという意味の清楚とは違います。
女子高校生が制服を着ている系CMは、まさにそうですよね。

30代のメイク

高校生当時の先生が言っていた「大人になったらしなきゃいけないメイク」の意味は何でしょうか。

①社会人の身だしなみとして
仕事にもよりますが、社会人になるとマナーとして化粧を求められます。
10代の時のように、周りから浮こうが自己表現の意味合いでメイクをするというより、職場の社風や雰囲気に溶け込み、社会人マナーを理解していると周りに見せるために半強制的にしている側面もあります。
ネガティブに書きましたが、化粧で身なりを整えて印象をよくすることは自分に有利に働くことが多いと思うので、私は仕事の時には化粧をしています
しかし、コロナによるマスク着用の影響や、在宅勤務で今年初めから化粧をしなくなり、今まで化粧にたくさんの時間を費やしてきたのだなぁと思い返すところもあります。
身だしなみと言って、人の貴重な時間を奪うのもどうなんだろうか、という疑問も湧き、今までの価値観が破壊されました。
また11月から出勤しなきゃいけなくなり、今後どうしようか悩むところです。

②人の目の意識
男性の目線で、美しいか可愛いかの印象も大切ですが、ここではあえて同性の目について書きたいと思います。
女性は他の人の化粧や持ち物や服装をよく見ています。あまりに化粧っ気がないと、身だしなみにお金と時間をかけている人からどことなくなめられたり、ジャンルによっては店舗での接客態度も変わったりします。異性の目は関係なく、ある程度の化粧は社会で有利に生きていくのに必要なスキルだと思います。

③紫外線対策などのアンチエイジング
日焼け止め、ベースメイクやコンシーラーで肌を整えるだけですっぴんと印象が全く違いますし、何も塗らずに毎日を過ごすと紫外線を浴びてしまい、肌の老化が加速してしまいます。
10代の頃はなかなか紫外線対策にまで気が回らず、目を大きく見せたり、眉毛を整えたりといった部分的なところに目が行きがちでしたが、10代のメイクとの一番の違いはこのアンチエイジングの意味での化粧だと思います。

先生が「若いから化粧はいらない、大人は化粧をしなきゃいけない」というのは、③は一番大きかったのではないかと思います。
①②については、全く化粧しない体育の女の先生もいたけど、女子目線から見ると、眉毛も太くてそのままで垢抜けなさすぎて、ちょっときつかったかな。笑

10代と30代のメイクって、全然意味合いが違いますよね。
私は10代の化粧は賛成派です。時代によって流行も違い、理解できないところもありますが、今の10代ははこういうメイクなんだなーと観察して楽しめる大人になりたいですし、自己表現のツールとしても肯定していきたいです。
10代はニキビができやすかったり、メイク用品を全て揃えるのも難しかったりしますが、今思えば懐かしく、高い化粧品を買えるようになった今とは違う楽しさが10代にはありました。ぜひその時代を楽しんでほしいです。

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