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ホテルの部屋はいつも殺風景

部屋の掃除をしなくても良い。仕事から戻ればバスルームからベッドに至るまで「ビシッ!」と整えられている。ところがどう言うわけか自宅が恋しくなってしまう。

出張は時に楽しく、時に辛いものだと思う。

掃除をしなくても良い、食事付きのプランであれば料理や皿洗いの手間すらない、
それが出張先のホテル暮らし。
でも、それを1週間、2週間と続けていくと「そろそろ家に帰りたいなぁ」なんて考えてしまう。

仕事が辛いからか?
家族が居る場合は家族に会えないからか?(それは一理ある・・・)

それは、ホテルの部屋に生活感がないからだと、私は思うのだ。

自宅に居る時は、自分の使いやすいところによく使うものが配置され、自分の好きな物に囲まれている。
ところがホテルは、やはりホテルなのだ。

社会人になって早10年、一年中日本のあちらこちらに出張に出かけていく中で、最近この結論に至った。

ならばそれなりに長期滞在をするのであれば、自分色に染めてしまおうと自分のパソコンを持ち込んでみたり、普段使っている身の回りの生活必需品を携帯してみたりと色々と試行錯誤をしてみた。

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そして、ある程度快適に過ごせる答えが見つかった。

それは私にとっては音楽だった。
それは私にとっては休日の観光だった。

前者は割と簡単に実現できた。
何をするでもなく家電量販店をうろついていると、ポータブルスピーカーが目に入った。BOSEやSONYなど、いくらでも良い音が出て高価なモデルが並ぶ中、手頃な値段にポップなカラー、そして手のひらサイズのちょうど良いモデル。

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かと言って、無名のメーカーでは無い。しっかりとした「JBL」の販売する
「GO2」というポータブルスピーカーだ。

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これを手に入れてから、ホテルの部屋はとても快適になった。
流しているのは主に洋楽だ。邦楽で歌いながらノリノリでも良いが、古い洋楽をかけて背伸びするくらいがちょうど良い。

音楽は聴く、歌う他に、空間の雰囲気造りにも役立つと思う。
スタバや上島珈琲で演歌やAKBが流れていたら、ちょっと違うミスマッチになってしまうのではないだろうか。
別にそれらが嫌いなわけではなく、特にAKBなんて学生の頃はよく聞いていたものだ。
何が言いたいかというと、音楽をかけるとそれまで殺風景だった空間に居心地の良さを添えてくれるということ。

これを書いている今まさに、パソコンの横に置いたスピーカーからは「The Band」の「Last Waltz」が流れ、私のホテル生活に快適さを提供してくれている。

そしてもう一つの快適さを私にもたらす「観光」
観光がホテルの快適さにどう影響するの? と、思うかもしれないが、出張先での休日に一日中ホテルで過ごしていてはやはり息が詰まってしまうと思う。中には引きこもってスマホゲームに勤しむ人もいるかもしれないが、やはり出先の空気感を味わうことで、体がその土地に適応していくように感じるのである。


この観光について、これからこの場所を借りて出張先でのある意味「本気」ではない観光を書き綴っていこうと思う。


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