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広島プチ散歩

G7サミットを目前に控えた広島の街
10年前に仕事で訪れて以来の来訪。
訪れてからかなり時間が経ってしまいましたが思い出しながら・・・

新型感染症の扱いが格下げされてまだそれほど経たない時期であったものの、新幹線は観光客で大混雑。
この先しばらくの出張が思いやられます。

さて、そんなこんなで今回の滞在はかなり短く、夜勤だけの日程なので散歩に裂ける時間は夜勤明けで寝てから、夜の仕事までのわずかな時間のみ。
ひとまず、ホテル周辺だけでもブラブラと散歩することにしました。


宿の近くの平和記念公園

祈りの泉

駅から離れたホテルに宿泊していたので、宿からすぐに平和記念公園にアクセスできました。

資料館前

平日ということもあり、修学旅行生と見られる学生たちが観光バスの隊列でやってきます。
集合のために集まったりしているので、通路が狭くなったりしていますが気をつけて進むと、目の前に公園が広がります。
流石にサミット目前、写真奥に警備にあたる警察官の方々が見えます。
ちなみに、後で知りましたがこの時不審物騒ぎがあったそうで・・・

記念碑を望む

公園中央の広場にはテレビ中継などでよく目にする「記念碑」が鎮座しています。
正直なところ、修学旅行生が多すぎて近づけません。
この記念碑の他にも園内には戦争にまつわるオブジェや記念碑がたくさんありますが、タイミングが悪かったようでどれも団体ツアーや修学旅行の集団に囲まれており全く見ることが出来ず断念。
本気でこの公園を散策するのなら、少し時間を選ばないといけないようです。

川のほとりに佇む原爆ドーム

元安川と原爆ドーム

人で溢れかえっている平和記念公園を逸れて川に出ると、「原爆ドーム」を望むことが出来ます。

原爆ドーム

これまでの人生で、教科書やテレビその他多くのメディアで何度も目にしてきた原爆ドーム
ここで初めて実物を見ることができました。
広島県産業奨励館の残骸で、間近で見るとその傷跡の生々しさに驚きます。
一言で言うなら「廃墟」そのもの
ほとんど爆心地と言っても良い場所で、これだけの形を留めたのだそう。
今はこの建物だけが残されていますが、当時はこんな状態の建物が周りに広がっていたと考えると、言葉が出てきません。

説明板

市街地に溶け込む爆心地

案内板

原爆ドームを後にして、しばらく市街地をブラブラと歩きます。
すると、とある病院の前に何やら案内板が建てられています。
見てみると、写真の通りここが爆心地であることを示すものでした。
本当になんでもない路地裏にひっそりと設置されていることに驚きました。

趣のあるそごうの外壁

広島そごう

ぷらぷらとあてもなく大通り沿いを歩いていると一際目を引くそごうの建物

優秀建物

ビルの中もなかなか年季が入っており趣があります。

うろこ模様

散策中は知りませんでしたが、なんでもこの外壁デザインは鯉のうろこをデザインしたものなのだそう。
広島は本当に鯉にまつわるものが多いですね。

別名に鯉、歴史を伝える広島城

二の丸

そのまま大通りを進むと、高い建物が目の前から無くなり広島城のお堀が見えてきます。
市街地側から訪れたので、私は二の丸から入っていきます。

御門橋

門をくぐってすぐの石垣が、赤く着色されたようになっている部分が目に入ります。これも原爆の被害を受けた痕跡で、原爆の熱線を受けた石垣が赤く変色してひび割れてしまっていました。

広島護国神社

そのまま進んでいくと、鮮やかな黄色の提灯が見えてきました。
広島護国神社、これも原爆で社殿を失ったのちにこちらに移転してきた神社なのだそう。
黄色い提灯は、平和の守り神に感謝をささげる「万灯みたま祭り」を間近に控える時期だったからのようです。
夜にこの提灯が光る様子はきっと綺麗なのでしょう。

大本営跡地

城内には日清戦争の痕跡も辿ることが出来ます。
こちらも原爆の影響で基礎部分を残すのみですが、広島城内は代々の歴史の痕跡を見ることが出来、それぞれの姿形から時代の流れを感じることが出来ます。


天守閣

散歩の最後は広島城の天守閣に登ります。
広島カープや、この日に気になった鯉のうろこ柄のそごうなど、広島には「鯉」にまつわるものが多いですが、それはこの広島城、別名を「鯉城」と呼ぶことに由来するそう。
この天守閣はコンクリート建築で復元されたもので、内部はよくある資料館になってます。
様々な資料から広島のこれまでの歴史を知ることが出来ます。
散歩の前に、こちらに寄ってから歩いてみたら、また街並みが違う形で目に映ったかもしれません。

この日はゴールデンウィーク明けの5月中旬、それでもこの夏の酷暑を予感させるような陽気で、汗を拭き拭きな散歩となりました。
もちろん、この後は夜勤で働いてそのままの足で東京に帰ることになります。
久しぶりの街中散歩、程よいスケール感で、自分のように何の予備知識もなく散歩するには良い町でした。
次訪れる時は、是非ともグルメを堪能したいものです・・・

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