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ザ・ブルーハーツに癒されて

友達に不本意なことを言われて心がかき乱されてしまったとき。

家族に自分自身のあり方を否定されてしまったとき。

職場の人間関係がうまくいかず辞めたいと思ったとき。

心を落ち着かせ踏ん張る力を言葉達にもらってきた。小説だったり、著名人の名言だったり歌だったり・・・

音楽に乗って耳から流れるように入って心に響く歌には一番救われてきた。

10歳の時、ブルーハーツの情熱の薔薇を初めて聞いた。家で音楽番組なんて見たことなかった。クラスの男の子たちが歌っているのを聞いたのが初めてだった。「ブルーハーツってかっこいいよね」とクラス中で話題になった。知らないとも言えずに「かっこいいよね」と頷いた。

毎日、男の子たちはブルーハーツの歌を熱唱していた。

カッコイイ歌だと思った。学校からの帰り道、ひとりになると男の子たちの真似をしてサビの部分を歌って帰った。歌詞を全部知りたかった。ブルーハーツを知らないことを笑われたくなくて友達に聞くことが出来なかった。どんな人達が歌っているか知ったのは20年後だった。

ステージで跳ねまくって熱唱する甲本ヒロトさんを見てビビりまくった。想像とだいぶ違った。溢れまくるパワーに圧倒され、怖さすら感じ胸が苦しくなった。

全ての歌が心にしみた。優しいさが歌詞から溢れてきて全身を包み込んで守ってくれるそんな感じだった。多くの人が感じることだと思うが、「このうたは自分のために歌ってくれているんだ」と思った。


自己表現が苦手で自分の思いを人に伝えれなかった。学校でも職場でも人間関係に戸惑った。社会から必要とされるスキルも人間性もなく孤独を感じながも必死にもがいて生きていた。

そんな人たちに向けての歌だと私は感じた。

優しさを感じる。見捨てられていないと思うと救われた気持ちになる。もう少し頑張ろうとも思えるし、もう頑張るのは止めようとも思える。その時、その時の自分の本音を引き出してくれる。


ザ・ブルーハーツファンからしたら気安く語るなと怒られそうだ。実際、歌がただ好きで聞いているだけでグループのことや深い部分のことは知らない。

あんなに優しい言葉を綴り、心に響かせる歌声を持っていることを心から尊敬している。


辛いからブルーハーツを聴くというよりも「ブルーハーツを聴きたいな」と思って聴き出す。聞き出して「ああ、私メンタルがやられているんだ」と小さな心のしこりに気づくことが出来る。気付けたら自分を見つめ、優しく労ることにしている。






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