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距離の概算を走って語る

走ることについて語る、と始めるてしまえば
村上春樹のようで気恥ずかしいのだけれど
走る人なので致し方ない。
走っている。
どこから? 
常に。
何故?
走らないと何処にも行けないからだ。
交通弱者
特に福島県の公共交通機関は
未発達であり、
今後も改善する見込みもないだろう。
選択肢は限られてくる
すなわち、
車を運転するか?
交通機関を頼るか?
自らの肉体で移動するか?
走る事を選んだのは自分だ。
何故?
福島県内を走っている?
知りたいからだ。
何故?
自分が生まれ育ったこの土地を。
何故?
走るのか?
感じるのだ。
地面の反発を。
空気の匂いを。
太陽の光を。
風を。
街の。
音を。
四季を。
知る。
五感で。
走り続ける
事で
すれ違い始める
自分の体感
四季は巡れど
何時だって身体は燃えている
走る人はエネルギーの塊なのだ
吸って吐いて呼吸して
空気を取り込んで
血を循環させながら
永久機関のように
自分の意思で
肉体の限界まで
走るのだ。
やがて
リズムが生まれる
吸う、吐く、手を、振る振る。地面を、蹴る蹴る。
リズミカルな永久機関
AからBへ
旅する永久機関
AからBまで
の距離感は
走って
30分
と言っても通じない
孤独について
は語らない


















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