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夏から秋をまたいだら



素晴らしい夜だなんて
振り返らないとわからない
だって今が素晴らしい
今まさに最高の気分だ
なんて
意識して
私史上最高が今まさに起きていて 
そしてしばらくしたら終わるんだ
なんて
知る由もない
祭りが終わって
高揚から
冷めて冷静さを取り戻しつつある
頭で
余韻は
ぽつりぽつりと
浮かんでくる
祭りの終わりの静かな余韻

【喜多方で可惜夜を飲んだ】

夜を飲み干して
また走り出すんだ

days4
夜の闇は今だけのもので
今の静けさも冷たさも
白日の下にさらされて
何事もなかったような顔をする
でも
忘れてはいない
この心臓は
踊らない
ただただ
淡々と
赤く円く流れていくだけだ
夜が明ける
可惜夜がうまれる

days2
平面から立体へ拡張していく
その速度は点から点へ
惑星間を流れる星のように
赤い夜空に
宇宙を視る

days3
絵の中で風が吹いている
風はどこから吹いている
あなたとわたしの引かれ合う引力が
揺らすのだ

days1
嗚呼腹の中だ、贓物だ、血がだくだくだ、
早く早く早く早く消化されてしまう、
嗚呼血肉と化してしまう、嗚呼一つになってしまう、それは、それをIとでも言うのだろうか

days5
赤い黒い
あかとくろはなんだか切ない
夏の終わりはなんだか切ない
ものだから
生命の終わりのように
下降していく
死へと向かう
四季をおもう

days6
赤い糸でべべべんと鳴らそう
その旋律は
鼓動と呼応する
夏と秋が交差する8月
線香花火でいうたら
パチパチ爆ぜるなる前の
初期衝動
ここからはじまる
これからはじめる
酩酊する身体は
朱く沈む





縁から死音を経て今、可惜夜。

季節は巡る一巡する夏から秋へ冬から春へ
やがて君になる
2022年から2023年までの1年間は時間の流れが歪んでいるようでそれでいていつも通りの365日だった
時は変わらない
変わるのは人だ

yamは走り始めた
縁 
から助走  
がはじまる
駆け出しって言葉がしっくりくる
その距離は果てしなく遠く
心赴くままに近くもなる 
時間と距離から導き出される速度
猛スピードで春へ

死音
三寒四温
寒い日と暑い日は交互にやってくる
最速を更新する桜前線
満開の桜を見る前に散ってしまって葉桜になってしまったらほんとうに咲いたかのかどうかなんて結局のところ想像するしかない
たとえ五分咲きで朽ちてしまったとしても
桜は咲いて散ったとしか言えないのだ
満開の
100%の
桜なんて
イマジナリー 
寿命を迎える前に尽き果てる

駆け抜けて今がある
今があるから過去がみえる
あああの日のあの時間あの刻は


七月シャッターの前で 

暑い暑いと言いながらあなたはペンキを塗っていた1日の最高気温が40℃近くまで上がるだなんてそれに加えて湿度が高い高温多湿不快指数子供は外で元気に遊べなんて言葉は死語で価値観が更新されて最早虐待酷暑日の野外活動は命がけの世の中だ
それっていつ完成するの
七月中にはできます
個展前にはできるのね
ねんがらねんじゅう
走り続けている私は 
暑い状態がスタンダード 
いつも
基本
暑いから
暑さの基準が迷子なのである
暑いのは暑いけれど
まあ暑いよね暑いっちゃ暑い
共感しようとしたけれどよくわからない
Reflection
同じ母音で
オウム返し
暑いね 
暑いね 
what'syourname
ワッツユアネーム
目の前にいるのは
友達のやまだまい80%
残り20%のyamは筆をはしらせている

八月その日はうねめまつり

レセプションパーティーは18時から21時までの3時間らしいのです会場のencafeへ辿り着く前に17時私は8HOUSEでレモネードを飲んでいた8HOUSEも郡山市のシーシャカフェでうねめまつり限定メニューとしてレモネードを出していた夏こそビタミンとらないとってビタミンのワードに敏感になる気質がある夏だもの汗をかく流れ落ちる水及び私のエキスこれは水だけでは補えない
あなた今どこにいる 
うねめまつりに来てるけど
私たちは駅前広場にいる
私は今シーシャカフェで
レモネードを飲んでいます
18時には行くところが
あるんでそろそろ出ます
ヨドバシカメラ前で声の主と遭遇する
あらちょうど8HOUSEにいるって
言うから向かってたのよ
おおこっちも駅前広場に向かってました
暑いし人混み疲れるからちょっと涼みたくてレモネード飲みたいんだけどシーシャ吸わなくても大丈夫なの
ドリンクだけでも大丈夫ですよ
じゃあまた
そのまま駅前広場まで進む
福島ファイヤーボンズの団扇をもらって
清水台まで 
時間も程よいなんて高を括っていたら
人混みで全くと言っていいほど走れない
余裕をもって行動していたはずなのに
無情
いや
時間に情なんてないんだ


【パーティー】
レセプションパーティーは招待制で
誰が呼ばれて誰が来るのかはわからなかった
パーティー何だしドレスアップしたほうがいいのだろうかそうだこんな時こそオールユアーズの着たくないのに毎日着てしまう着た着てのセットアップの出番ではなかったか 
はっ
となるが時既に遅し
私はいつものようにEverybody
半袖短パンにて入場している
encafe空間全体が赤い
上下左右に赤い紐
エントランスに赤いネット
網もまた細い糸だ
臓器
臓物を
連想する
シャッターに描かれた和服姿の女性その内部に透過しているいつの間にか私は
この空間は全身を巡る血液
ならばyam自身が心臓か

少なからず緊張はしていた
はじめましてを交わした数だけ
容量というかメモリーというか
増えていくから
身体の
しかし
想定していたほどの
パーティー×パーティー
的な
盛り上がりも
お決まりな決まり事もなく 
思い思いの時間をすごしていた
お集まりの方々はほとんどすでに
面識のある面々だった 
再会
ウェルカムドリンクは
スパークリングワインで
乾杯

過去
今までは
平面だった展示空間は
今回
空間演出により
立体へ拡張することによって
奥行きがうまれている


の線が走る
走ってる

【一旦外に出る】
往路
パーティーは出入り自由って事なので
夜ご飯を求めて外に向かう
うねめまつりの喧騒は想像以上で
大した距離は歩いていない筈なのに
思いの外疲れている 
人の壁は移動する
人の波に変容する
波に揉まれて前へ前へ
駅前LAWSONまでやってきた
道路の中央に中腰で
カメラを構えた男性の姿が目に止まる
カメラの先を目で追ってみると
おおいた
約束しなくても会えるって思ってた
カオスな服を着てるね 
自分の顔が
プリントされた
Tシャツってなかなか着れないね
誕生日にプレゼントしてもらったの
ここで着ないとね
個人賞ねらってるから
ほう個人賞
果たして審査員がこのカオスな状況に気づいてくれるかどうかだね
もっと目立たないとね
十分目立ってるけれどまさか
柄が全部自分の顔だとは思わないものなあ
またね
駅前広場は撤収していた
福島ファイヤーボンズのブースも
すでに見当たらない
復路
ルナデンの横を通過する
なかまち夢通りに屋台が出ていたのは知ってはいたがしかしてどこも行列で最後尾が途方も無く遠いのだそこまでしてまで食べたいものもないしソノラバーガーで夕飯を食べようと私たちは合意する
祭りの雰囲気よりも
落ち着いた環境を求める
私たち
ソノラバーガーで夕飯を食べて
私たちはわかれる
おやすみ
またね
戻ってきた
encafeに
すでに帰ってしまった人
今まさに帰ろうとしている人
ついさっき来たばかりの人
プラットフォーム
清水台

【吸う煙を吐く】
21時
この時間帯に
シーシャを吸うのは久しぶり
スパークリングワインを飲んで
ぶらぶら夏祭りを散歩して
ハンバーガーを食べて
シメにシーシャなんて
出来すぎている
夏の夜
吸って吐く
煙をみえる化している
みえる呼吸
狼煙を上げる
酩酊する頭にBGM
冥丁が流れ込む
inして
outする
outして
inする
循環
en
巡っているな血液
そろそろ
時間だから
帰ろう
おやすみ
またね

【世界観】

世界観が
素晴らしい
素敵
惹き込まれる
うっとり
独特の世界観がいいね
って言われて
世界観ってなんだよって
反発した尾崎祐介は
はんばやけくそに
尾崎世界観を名乗りだした

山田麻衣は
世界観ってなんだよ
と反発して
山田世界観は名乗り出さない
確立したくてしたのを知っているから世界観


受け取り方はご自由に
yamは提唱する
言葉でビジュアルで
視覚聴覚
嗅覚すらも
シーシャなら可能だ
味覚もうまれた
期間限定特製atarayoドリンク

炭酸の泡みたいに
ぷつぷつと湧き上がる
感情に言葉を与えていく
まるで可惜夜みたいな夜だった
と口に出してしまえば
それで終わってしまいそうだから
眠たい
重たい
頭で

空を見上げる
夜風にとける
呼吸は見えない
曖昧に霧散する
声帯の震えに意味を与えない













































雨ニモマケズ 風ニモマケズ