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私がファシリテーションをするときに気をつけていること。

今日も今日とてミーティングたーくさん。

いろいろな団体に所属しているので、いろんな状況・環境でミーティングをファシリテーションすることが多くなってきた。組織文化や性格によってもミーティングの雰囲気は異なるし、参加するメンバーによっても違うし、ミーティングへのコミットメントもメンバーそれぞれに濃淡がある。よく聞かれるので、そんな中で、私自身が気をつけていることをまとめてみた。これをやれば成功する!って類のものではなく、どちらかというと心構えに近い。参考にしていただければ。ちなみに、オンラインでもオフラインでも全くもって同じことが言えると思っています。

フラットであるかどうか

僕はミーティングの場がフラットであることにとても気を遣います。個人にも組織にも社会にも序列が存在していて、ミーティングの場ではそれが邪魔をすることがよくあるからです。何かを決定するだけのミーティングにフラット感はそぐわないかもしれませんが、少しでも意見を聞いたり、討議することが含まれているミーティングであれば、できるだけフラットな雰囲気である方が、心地よく、安心で安全な場になると思っています。さらに言えば、発言する量にも偏りがないようにしています。それも難しい場合は、最低限、メンバー全員が一言でも発する機会をつくることを目標にしています。

オープンであるかどうか

フラットな場になれば、メンバーそれぞれが思っていることを表現できるようになります。ミーティングの場では「正解」は基本的にありません。「正解」があるとしたら、それはフラットじゃない環境から生み出されたものです。メンバーの中にあるものを外に出すことに対して、制限を設けてはいけません。もちろん、ミーティングの目的から逸脱してしまってはいけませんので、ある程度大きな枠の中での自由を満喫してもらい、自己表現をしやすくしていきます。それを妨げるようなメンバーの行為は注意しなくてはいけないですし、自分が表現することが苦手なメンバーには、勇気を出してチャレンジできるように応援します。非常に絶妙なバランスを取らなくてはいけないのでかなり大変ですが、とても大切なことだと思います。

違いがあることを前提としているかどうか

フラットでオープンになると収拾が付かなくなります(笑)。それぞれに「違い」があるので当たり前です。それをひとつにまとめようとすると、絶対にまとまらないし、その行為はフラットやオープンに積み上げたものを壊してしまいます。みんな同じ意見だったらまとめるのはらくちん。でもそんなことは絶対にありえないのです。だからミーティングの前に、全員それぞれの異なる立場から意見を言うことを受け止める姿勢を自分自身につくっておく必要があります。心構えがあれば、「違い」は受け止めやすくなります。勇気を出して伝えてくれたことに敬意を評しましょう。

まとめ

この3つの観点を意識して、心構えとしてもっておくことが大切なことかと思っています。これに基づいて、やり方を考える。やり方はいくらでもありますし、それはファシリテーター各自の創意工夫のしどころです。3つの心構えをして、できるだけ自然にメンバーと呼吸を合わせて対話していくことが、さらに何より大切なことになっていきます。自分を繕いすぎず、自分自身もフラットにオープンにしながら、その場を楽しんでいくことが必要です。その場をつくれたのは、ファシリテーターの手柄ではありません。最後には場を一緒に作ってくれたメンバーに感謝をしましょう。

ミーティングが完璧にうまくいくことはありません。ミーティングをうまくいかせることが目的でなく、そのミーティングから目的に向かって何かを生み出すことが目的です。あまり一喜一憂しすぎずに、反省や失敗があれば次に活かせばいいだけだと思います。ファシリテーターも人間ですもの(笑)。


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