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私から見た「コモビジョン」(2)〜上流から考える〜

今日もコモビジョンについて書いていきます。

今回のコモビジョンづくりで徹底したのは、「上流から考える」という思考を持ち続けることでした。

今回「地球とひとりひとりのウェルビーイング(Well-being)」をビジョンの最上位に掲げ、そこからだんだんとビジョン→ミッション→事業・活動というようにブレイクダウンして、落とし込んでいったわけです。

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これがなかなか難しい。気づけば、自分たちがやってきたこと出来うることで考えてしまっていたりして、そういう下流からの思考で考えると、なかなか最上位に掲げたビジョンまで辿り着いてくれない。だからこそ、上流から上流から考えていくわけです。

ということで、以下のように、上流からの流れを考えたわけです。

地球とひとりひとりがウェルビーイング(Well-being)になるためには、多様な価値観を認め合う社会の実現が必要で、そのためにはダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進していかなければなりません。その推進のためには、「普及・啓発」「育成・学育」「研究・調査」という3つの事業を運営していく必要があると考えました。

面白いのは、上流から考えてきた時に、まだ「ミュージカル」という言葉が登場してこないことですね(あれだけミュージカルやってきたのですがw)。上流から考える思考がなければ、「ミュージカルで何ができるか」という積み上げで考えてしまっていただろうし、あくまで「手段」としてとらえてきたものが「目的」化してしまうことにもつながっていただろうと思います。

断っておきますが、上流から考えると「ミュージカルは手段である」ということが明確化されたということであって、今までの活動を否定しているわけではないということについてはご理解ください。ただ、このことはコモンビートにとってはとても大きな整理になったと感じています。

異文化理解の大切さを伝えるミュージカル「A COMMON BEAT」を演じたメンバーで生み出されたコモンビートであり、団体名の由来も作品名からということで強い結びつきがあります。ただ、「なぜミュージカル「A COMMON BEAT」を上演しているのか?」と質問された時に、今までは「ミュージカル」から生まれた団体であり、最初からそうだからって答えがちでした。ですが、上流からの流れをしっかりと考えたことによって、これからはダイバーシティ&インクルージョン推進をするに最適な作品であるから、世の中に他にも数多作品はあるけれども、自分たちで選択して上演していると言えるのではないかと思います。だからずっとこの作品を上演し続けているのです。

今までやっていたことが、上流から考えたことによって、よりクリアに整理されたのではないかと思っています。コモビジョンを実現するために、今までにはない新しいことをしていかなければ辿り着かないということもわかりましたので、新規の取り組みもこれからどんどん実施していきます。

これからも上流から考えつつ、下流から積み上げつつ、推進力を生み出して未来に向けて一歩一歩進んでいければと思います。


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