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追悼 皇帝カールラガーフェルド

カールラガーフェルドが旅立たれました。

年明けに、SAINT LAURENTのopiumについて書きましたが、サンローランとラガーフェルドは、オートクチュール組合運営のファッションスクールの同期生。


同じ人を愛したことのある二人、

ラガーフェルドによって、瀕死の状態であったシャネルが甦ったように、若き日のサンローランは、急逝したディオールの後任に抜擢され、メゾンを救いました。

シャネルは、女性を解放し新時代のエレガンスを創った自分の挑戦を台無しにしたディオールのニュールックを、忌々しく腹立たしく思って、それを口にも出していたのは、よく知られた話。

ただ、サンローランのことは、礼儀正しく好感が持てる、と、気に入っていたとか。

ラガーフェルドがスカート丈を短くしたシャネルスーツを目にしたら、どんな反応を示したでしょうか。

それでもなお、シャネルらしさ、が貫かれていることに(私にはそう思えます)、皇帝の周到さを感じ、敬服します。

さて、ラガーフェルドの香水、イニシャルがネーミングになった「KL」。

ooiumに同じく、動物性香料を活かしたオリエンタルタイプ。気になって、ハーマン&ライマーのfragrance guide で系譜を確認したところ、

同系列にありました。オリエンタルスパイシー、重厚さと独特のスパイシーノート。

ラガーフェルドのトレードマークであるハイカラーシャツ、シャープでエレガントなジャケット、そしてクロムハーツ、そんな装いに華を、添えるような香りに思えてきます。

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