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亥年の香り、猪突猛進と万全を期す平成31年

毎年、干支にちなむ香水を選び、その年の香りとしています。亥年、と言って真っ先に思うのは猪の習性からきた「猪突猛進」という言葉。

そしてもう一つは本来の「亥」が意味する植物のライフサイクルにおける終焉。亥年は十二支の最後にあたります。十二支は土の中のから芽を出し、やがて葉が茂り、開花、結実、朽ちて、再び土に返るサイクルを12分割して表わしているとのことで、最後にあたる亥は、土の中で生命は一旦眠りにつき、新しいサイクルの始まりに向けて、着実な備えをしている状況だそうです。

随分、相反するイメージだなあ、でも何かが相通じていそう・・・。

突進と周到な準備、結果として選んだのがゲランの「ゲトアポン(guet apens/Guerlain/1999)」。

待ち伏せという意味になるのでしょうか、調香したジャンポールゲランが込めた思いは「その一瞬を狙う」。静寂と緊張ですね。一期一会の思いにも通じるような。

突き進むにしても、備えて待つにしても、「雑念を払った集中」がそこにあります。類稀な時、と私は思います。(だって、いつもいつも、瞬間の狙い撃ち状態だっだら、、、体力気力持たないですよね。)

けれど、時に、そのような状況が巡ってくる。

チャンスに対し集中力を発揮する一年、そういう思いをguet apensに込めて、新しい年が始まりました。

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