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スイス[42] 駅のアナウンス(その2)           

202302192242 スイス[42] 駅のアナウンス(その2)国鉄渋谷駅

 スイスと書いてありますがスイスネタではありません。すみません,すみません。今回は思いっきりドメスティック(日本国内)の「国鉄」渋谷駅のアナウンスの思い出です。
 1980年代の初期の頃,私はある事情があって「国電・山手線」の高田馬場駅から渋谷駅までを毎朝利用していたことがあります。一ヶ月ほど続きました。その後開業した埼京線や湘南新宿ラインなんて影も形もなかった頃で,新宿駅から渋谷駅はそれこそ殺人的な混雑ぶりでした。その時の,まあ使い古された言い方ですが「一服の清涼剤」として国鉄渋谷駅ホームのアナウンスがありました。
 確か若い女性の声だったと思います。当時の国鉄では女性職員は少なかったのでアルバイトの(女子)大学生だったのかも知れません。

現在工事中の山手線渋谷駅ホーム

 時々書くことですがジェンダー問題は慎重かつ建設的であるべきですがその一方でアナウンスに関して言えば,個人的には女性の方が私には心地良いです。これは私が男性だからかも知れません。実際問題として今では列車内の自動アナウンスも含めて男性の声もありますから女性・男性のバランスは取れているのでその意味では良いと思います。
 ですからここでは過去の思い出としてご勘弁ください。その上でですが渋谷駅の女性の声によるアナウンスは,鮨詰めの103系から降りた私には,嬉しかったことは事実です。

 現在のJR東日本の駅のアナウンスはそれほど悪い音質ではないと思います。
 それに比べて,普通のNTT電話(携帯ではなく有線の電話)の周波数特性は悪くて低音域も高音域もカットされているので(高音域の)鈴虫の鳴き声などは聞こえません。だからかどうかはわかりませんが昔の電電公社のオペレーター(交換手や番号案内など)はほぼ女性の仕事でした。電話からの女性の声で「萌え」ることはないと思うのですが音質の悪い電話回線では女性の声の方が男性の声より明瞭に聞こえたのかも知れませんね。
 渋谷駅のアナウンスに戻せば一つには明瞭な女性の声ということもあったのでしょうが,乗客の多くが男性だからそのウケが良かった,というのも間違いではないでしょう。

 今は,駅のアナウンスは自動化されそれも単純にアナウンスだけ自動化されているのではなく各種の運転・信号設備と連携されているということを聞いたことがあります(関係者に確認した訳ではなく嘘かも知れませんのでこれは話半分に聞いてください)。その分,何かダイヤの乱れがあった時などではより正確なアナウンスができることは確かですが,人のリアルタイム音声(肉声)もいいな,と思う今日この頃です。

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