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さよならTOHOシネマズ 1ヶ月フリーパス

2019年はいろんなことがあったね

2019年も終わり、いよいよ2020年です。
皆さんはこの一年間でどれだけの映画をご覧になったでしょうか。
マーベル作品勢力の強さ、新海誠監督の天気の子、スターウォーズ エピソード9の上映となんだかんだ話題はあった映画。

その中で、映画を見るために必要不可欠な「映画館」側にも話題がありました。
それは国内大手のTOHOシネマズの値上げ。
1800円→1900円と100円の値上げが今年の6月1日に実施されました。
ちなみに私も勢い持ってnoteを作成していますのでぜひご覧なってください。

そんなTOHOシネマズにシネマイレージカードというポイントカードがあり、システムが2つ存在します。

1つは、スタンプラリー。
6回有料で見れば、1回無料。これは他の大手でも行われているもの。

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2つ目は、シネマイレージ。
映画を有料で見れば、1分=1マイルとしてマイルが貯まっていきます。

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そのシネマイレージ。
特典として映画試写会の抽選に応募出来たり、ポップコーンやドリンクに交換できますが、TOHOシネマズヘビーユーザーの人たちが目指すものがあります。

それが、1ヶ月フリーパス

1ヶ月フリーパスという儚いもの

1ヶ月フリーパスはシネマイレージを6000マイル貯めると交換が可能です。
文字通り、1ヶ月間TOHOシネマズで上映されている映画を無料で見れるという代物。
多くの映画好きがTOHOシネマズを選ぶ最大の理由でもあったはずです。

しかし、この1ヶ月フリーパスも2019年の大晦日をもって交換を終了。
廃止となったわけです。

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交換する方法は、TOHOシネマズ内に設置されている券売機、もしくはVitで操作し、交換のレシートをスタッフの人に渡します。

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そしてスタッフの方からラミネート加工のフリーパスをもらって終了です。

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フリーパスの期間内はTOHOシネマズで公開されている映画であれば、見放題です。追加料金を払えば4Dやドルビーアトモスといった特別設備で鑑賞できます。

私は前述のnoteを作成し、公開した当時は「値上げなんてふざけるな!」といった不満を募らせていました。

貰ったのは良いものの、1ヶ月フリーパスの廃止は利用者側からすれば不満だらけです。
前回のnoteで最後に私はこんな文章を書いていました。

TOHOシネマズは「どうせ値上げしても見に来るやつは見に来るだろ」と足を組んでいるのかもしれない。
それではダメなんだと言いたい。
あなたの大元の会社は東宝でしょ、と。
日本の映画を支えている自負があるんだろう?と。
でも相手がそんなのどうでもいいというのであればもうしょうがないでしょう。
TOHOシネマズは私のような何回も楽しみにして見に行く映画好きには、来てほしくないんでしょうか。

ただ、TOHOシネマズ側で考えれば、2019年は消費税の増税に近年のNetflixやHulu等のネット配信サービス勢力の強さ、そして映画離れがとても痛い。

経済産業省が映画離れについて解説を公開しています。
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikaisetsu/hitokoto_kako/20190320hitokoto.html

映画館での映画鑑賞の日数、2006年と2016年を比較しています。

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青いバーが薄い青より下回っています。
2006年にはハリー・ポッターと炎のゴブレットが興行収入ランキングでトップ、ゲド戦記もこの年に公開されています。

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上記の資料では映画館以外で映画を見る日数。年齢別に見てみると映画館には行かないが映画は観る高齢者、映画館では映画を見ないしまず映画を見ない若年層という結果。

この結果は重く受け止める必要があります。
会社も慈善事業ではありません。利益を出すことが最大の目的です。
最近では映画業界自体があまり元気がないのかもしれません。
3Dや4DにIMAXやプレミアシートを充実させ、客単価アップを狙う。

映画は来てくれるだけ来てくれればありがたいもの。
でも、施設設備をキープしていくため、最低限の映画館を営業する上で値上げやヘビーユーザー向けのサービスは廃止していくしかない。

これはどの事業、サービスにも共通することだと思えます。
クレジットカードのポイント還元も時間が進めば改悪だ!と叫ばれる変更を行う。牛丼チェーンを中心に値下げしすぎた結果、手に入れることが出来た利益すらすり減らしてしまった。

映画館はこれから年数回ペースで観に来る人、若年層がターゲットでしょう。
だからアニメ映画を中心に入場者特典も公開から毎週のように切り替えていく。そうすれば同一作品でも入場者数は計算できるし利益にもなる。

これが正しいかどうかは私にはわかりません。

ただ、1ヶ月フリーパスという存在はTOHOシネマズにとって利益を削っていくものであり、利益を上げていくことを考えると廃止するべきものであったことははっきりと分かります。

TOHOシネマズには感謝であります

経済産業省のデータを観ていくと、若年層はテレビ視聴時間よりもネット利用時間が強い。
映画館で映画を観るのに使うお金もないのもあるでしょう。ポップコーンもドリンクも高いし、パンフレットがほしいとなっても買えない。

ヘビーユーザーが頑張っても後ろにひっついて来る人がいなければ無駄なわけです。どれだけ観てもどれだけ声を張って面白い作品があっても多数派が動かなければ、映画館という存在自体が消滅する。

NetflixやHuluもAmazon Prime Videoもオリジナルコンテンツに力を入れ、映画館に1回行くよりも安い値段で見放題。
時間を指定されてまで、同じ席に2時間近く座って観る必要もある。

ネットで事足りるのに映画に金を出すなんて意味あるのでしょうか。

映画館というのは現代の時間・人・仕事といったすべての柵を忘れることができる空間であると信じています。
宇宙にも地下にも行ける、地球を救うのも壊すのも出来る、綺麗な女の人やイケメンに心を奪われるのもすべてが可能な空間です。

その空間を捨てることは非情に惜しい。
家のテレビやスマホでは取って代わるものではない。

TOHOシネマズの1ヶ月フリーパスの終了は辛いものです。
しかし、1ヶ月も無料で観せてくれる太っ腹なところは同業他社でこれまでにあったでしょうか。
企業としての利益をすべて放棄するこのサービスの存在はこれからも感謝しかありません。

できればもっと多くの人が映画に触れることが出来る割引サービスやキャンペーンが登場していけばいいなと思います。

この1ヶ月フリーパスで沢山の映画に出会い、期限が切れた後も未知との遭遇を願い、映画館に向かうでしょう。

TOHOシネマズに感謝し、これからも映画に触れて生きていきます。

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