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《中国探訪①》龍門石窟(河南省洛陽市)〜奈良・東大寺大仏のルーツ
中国河南省洛陽市の南方にある龍門石窟(りゅうもんせっくつ、世界文化遺産)に行ってきました。
1500年ほど前から作られたという無数の石窟が南北1kmの断崖絶壁に並んでいます。10万体以上もの仏像彫刻があると言われ、山西省の雲岡石窟、甘粛省の敦煌莫高窟とともに”中国三大石窟”とされています。
唐代に最盛期を迎え、その絶頂期の石窟が西暦675年に完成した「奉先寺洞」です。龍門最大の石窟で、その本尊高さ17メートルの「廬舎那仏(るしゃなぶつ)」は“中国史上唯一の女帝”則天武后をモデルにしたとも言われています(諸説あり)。
この大仏は、奈良・東大寺の大仏の手本となったことでも知られ、今から約1300年前、政変や反乱、天災・流行病などが相次ぐ当時の日本の社会不安を解消しようとした聖武天皇の発願により、世界最大の金銅仏の造営が始まり、計算器もない時代に遣唐使達がこの仏像を模写して造営し龍門石窟完成の77年後に”奈良の大仏”を完成させたそうです。
▲洛陽龍門廬舎那仏(675年完成):高さ17m
▲奈良東大寺盧舎那仏(752年完成):高さ16m
龍門石窟:中国河南省洛陽市(中心部から南に約13km)。2000年世界文化遺産登録。
《中国探訪シリーズ》2020年のコロナ禍以降に中国国内で実際に訪れた場所を紹介していきます
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