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3代目農家のMG(マネジメントゲームとの出会い)

【農業を実際にやってみたものの豊作年で柿の価格が下がって一生懸命に働いたのに年収150万、、、利益を出すにはどうしたらいいかを本気で考え始めた3代目農家がやってきたことです。新規就農者、2代目農家、農業ビジネスをやっている方向けのブログです】

柿

一生懸命に頑張ったのに減益、、、そんな現実を経験した後、私は利益を出すにはどうしたらいいか。ということを考え始めました。

しかし、今まで経営というものをしてこなかったので、原因を外に求め始めました。取引先に不当に安く買いたたかれているのではないか。親の栽培方法が非効率でお金が余分にかかっているのではないか?そもそもお客さんがうちの柿を高く買わないのが悪い。安いと喜びやがって、、、今考えると、とんでもないことを考えていたと思います。


どうしたらもっと高く売れるんだろう?
そんなこと考えて悶々としていると地元の農家の先輩から経営の勉強会があるから来てみない?とお誘いを受けました。


それがMG(マネジメントゲーム)でした。MGはソニーの社員教育にも使われているゲームで、ボードゲーム上で会社経営を疑似体験して、利益感覚や経営感覚を実体験で学ぶことが出来るゲームです。

しかし私は今までこうした講習に参加したことがなく、参加料もそこそこ高いし、2日間も時間を取られるし、その間の農作業をどうするんだよ。と思っていました。

しかし、自分ではどうにも柿を高く売る方法が思いつかなかった私は開催場所が車で5分の所だったこともあり参加をしてみることにしました。
当日、会場に行くとMGに誘ってくれた先輩はなんとインフルエンザでお休み、知り合いが誰もいない状態でスタートしていきました。

MGは1回のゲームで「会社を起業した1期」、「2期~5期」とボードゲーム上で5年間の会社経営します。参加者の人数によって卓が分かれ、1卓5~6人で競い合います。期の間には卓の移動があり成績ごとに分けられることが多いです。最終的に一番自己資本が高かった人が優勝です。

私は2期目3期目と利益を出すことが出来たため、いつの間にか経験者が集まっている強い卓に行っていました。そこでコテンパンにやられて減益した後、なんとか5期では1期からの資本を増やすことに成功しました。優勝はできませんでした。

その後に懇親会で「MGは間を開けずに連続で出たほうがいいよ」と言われたのと、経験者の人にコテンパンにやられたのが悔しかったので次回も参加しました。しかし、2回目のMGでは赤字が続き、会社を減益させてしましました。1回目は運が良かったのです!

MGでのプレイは普段の自分自身の行動が出てきます。このゲームでの増益、減益が激しいこと、自分の行動に一貫性がないことは、自分自身の生活や自分の会社でも実際にある問題でした。そして私がやってきた経営は経営ではなかったことをこのMGを通してわかったのです。

そして農業が儲かりにくい現実も見えてきました。このMGで学んだことが自分の会社を経営するということを学ぶ始まりでした。頭で考えていてもわからなかったことが、とにかく実際に挑戦してみることで失敗から学ぶことが出来ました。
次回は「農業がなぜ儲かりにくいのか」を書きたいと思います。

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