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『SNSマーケティング100の法則』からこれまでの経験を落とし込んだ

■はじめに

デジタルマーケティングの業界にいると、Web広告以外にもホームページの構成やSNSの運用の相談をされるケースが非常に多くあります。

デジタルマーケティング=Webの博士の様にクライアント様の多くは考えられる様ですが、どれも要素は全く異なるのでAに詳しいからといってBに詳しい訳では無いのです。

しかし、多様化するWeb施策において広告運用者は広告を運用する事だけでは最早価値は生み出さない時代になっています。

そのため運用者→マーケッターへの変化は不可欠でその中でもアクセス解析やSNSマーケティングの知見はかなり重要視されます。

SNSマーケティングに関しては多くの企業や個人事業主が興味を持っています。広告と異なり、自分でもある程度運用ができる&YouTubeやTwitterなどで自分と似た境遇の人が成果を挙げているからです。

SNSマーケティングにおいては「成功事例」をそのまま真似る事は欲しい成果に直結しません。

原理・原則を知り、自社・自社業界でならどう活かせるかを考えるべきです。

まずは私自身が体系的にSNSマーケティングについて学ぶ為に下記の書籍を選定致しました。

■書籍紹介

■SNSマーケティングにパクリ概念は存在しない

広告運用やホームページなどの制作物、はたまた現場での営業トークであればある程度のパクリは通用します。※パクリをした上でリサーチなどは適宜必須です。

しかしことSNSに関しては、似た業種・業態の様にアカウントを運用(投稿&写真)をしてもそうそう上手くはいきません。

実際に複数の書籍を読んでいく中で、成果の出ている企業も手探りで始めた所がほとんどです。

あくまでも、自社のSNSアカウントの立ち位置を明確にして適切に運用を行う必要があります。

■目的&スケジュールを考慮する

多くの方は必ずこう言います。

「SNSはやった方がいいの?」

結論、やった方が良いです。

メディアには3つの種類があります。

オウンドメディア
L自社の保有するコンテンツ

アーンドメディア
LTwitter FacebookなどのSNS

ペイドメディア
L広告など

これらはトリプルメディアと呼ばれ、それぞれには役割とトリプルメディア同士を繋ぎ合わせる互換性があります。

冒頭で挙がったSNSは正にアーンドメディアに該当する為、やった方が良いと判断できます。

しかし難しいのはSNS運用の目的です。

闇雲に運用をしていては、ただフォロワーが何となく増えた…で終わってしまいます。

SNS運用においては目的(KPI&KGI)を敷くことが必須且つスケジュールを加える事です。

・エンゲージメント増加
・フォロワー数増加
・インプレッション増加
・ページへの誘導増加
…etc
上記の指標は一般的に考えられる目的です。
資料請求やセミナー誘致などへも使える事は使えますが、
SNS運用が初期段階などの場合は難しく、広告を使って集める形になります。

上記の様な観点からSNS=認知目的と目的が1色単になりがちですが、それぞれ目的を1段階深く踏まえることで行う施策なども変わってきます。

目的設定は業界や業種などによって適宜判断する必要がありますが、大前提としてメディアを創りあげるイメージは必須です。

■SNSは育成するもの

SNS=マネタイズを想定する方は近年、非常に多いです。
YouTubeの台頭もあり、SNSは稼げる場所として見られるようになりました。

しかしあくまでも、SNSは「繋がる場所」です。
繋がる場所での急なセールスはご法度、嫌悪感に繋がります。

例えば、Twitterでフォローされた方にいきなりアポイントをお願いされても不信感にしかなりません。

大手メディアなどの取材であればまだしも、まだよく知らない人物と接点を持てるほど人は余裕がありません。

SNSを行う上で考えなければならないのは、如何にファン化させるかです。

自社SNSで囲ったフォロワーをフォロワーからファンに繋げる事でようやくマネタイズへの道が切り開かれます。

ファン化には当然、育成が必要ですし、そもそも育成する為のリード獲得(フォロワー獲得)が必須になります。

また1口にフォロワーと言っても、Facebookのビジネスアカウントではフォロワーは増やせずFacebookページの「いいね!」を変わりに促すなど各媒体事のルールと特徴を抑える必要があります。

代表的なSNSはTwitter、Instagram、Facebookです。LINE、YouTubeも勿論入ってきますが個人⇔個人または企業の繋がりが強いのは3大SNSでしょう。

各媒体の特徴や細かなルールは割愛をしますが、下記は簡単な媒体ごとの特性です。

Twitterは個人向け拡散力が強い
Facebookはビジネス向け経営者が多い
Instagramは若年層向け特に女性が多い

上記の特性を理解して戦略・戦術を立てる必要があります。

極端な話、20代向けの女性化粧品を一生懸命Facebookで拡散しようとしてもなかなかうまくいかないでしょう。

■「ググる」から「タグる」の時代へ、理解すべきUGCとは?

ここではSNS運用に置ける重大な要素2点を解説します。

まずはUGC(User Generated Content)についてです。

近年はモノ・サービスが非常に溢れてあり、広告の存在も認知し始められた事から企業の一方的な情報公開や広告ではユーザーが購買までに至らないケースが多くあります。

むしろ広告などで認知した後はSNSなどでクチコミを探り、納得をしてから購入するケースが増えてきているのです。

ここで言うSNS上のクチコミなどは企業が意図せずに一般ユーザーが利用した感想です。
このようにSNSやブログで取り上げられ、別のユーザーが購買の判断軸にするものをUGCと称します。

確かに私も洋服が好きですが、ZOZOTOWNなとで気になった服を見つけた後にはInstagramやGoogle上でブランド名を検索し、品質や実際の着画などを確認します。

また、UGCには高確率で「タグ(#)」がついています。
正に今執筆しているnoteにもタグ機能は存在します。

#単語 にて生成される通称ハッシュタグですが、これをSNSの投稿に付けておくと「タグ検索」した際にユーザーへ該当のタグが付いた投稿内容を表示する事ができるのです。

#20代 #コスメ好きと繋がりたい
などと企業がSNSに投稿する宣伝然り、個人が投稿する内容に組み込む事で多くの人にリーチをする事が可能になります。

そのため、企業のSNSとしてはUGCの生成と自社のテーマに沿ったタグを如何にするか?考える必要があります。

特にTwitterなどで、クチコミが投稿されRTなど広まった日には広告の効果に近い若しくはそれ以上のインプレッションなども期待できます。

■EUS を意識した投稿

E…Enpathy 共感
U…Usaful 便利
S…Seasnabll 季節性

上記は何を表す英単語かわかりますでしょうか?





正解はバズるコンテンツの共通項です。

今日までTwitterは特に多くのバズコンテンツやバズらなくとも多くのRTを産んだケースが多々あります。

それらは人々の共感や利便性、季節性を考慮した内容から発生しました。

総務省の調査では、情報に共感した人が情報拡散をしているとの発表があります。

あるあるネタや思わず笑ってしまう出来事などが時折流れてくるのはそのせいです。

また利便性では、Excelの使い方や既成製品の意外な使い方がバズり=利便性を産む事で拡散に繋がります。

季節性は〇〇の日やイベント事などが当てはまります。

上記の様な要素を含んだ投稿は理想です。

例えば「料理に関する投稿」という観点から見ても
×共感(おいしそう) →写真や盛り付けにこだわる

×便利(お役立ち度 )→レシピ掲載&時短できる旨の記載

×季節性(今にぴったり)→旬な素材を使う 〇〇の日に最適

上記の様にEFSを前提とするだけで、3つの投稿ネタ、3つのコンテンツ案が浮かびました。

それぞれの要素を掛け合わせるなどをして、よりエンゲージメントなど得られる投稿を模索していきましょう!

またTwitterには、Twitter社公認のTwitterモーメントカレンダーたるものがあります。

これは年を通して行われるイベント事や祝日が月ごとにまとめられた表です。
多くの企業はこのカレンダーを参考に企画やタイアップ、日々の投稿を練っているのです。

冒頭で挙げたスケジュールの部分へ落とし込み、戦略的な投稿を行っていきたいですね!

■ファン化する為の道筋、インサイト

SNSの投稿は成果が分かりづらいというのはご最もですが、各SNS事にインサイトと呼ばれる機能が付随しています。

このインサイトは月ごと日ごとでどれくらいインプレッションが出たのか?クリックされたのか?などがわかる指標になります。

1つ前の章で説明した法則通りに投稿したが、エンゲージメントは伸びたか?などを読み解く事で少なくとも傾向は見えてきます。

見えてきた傾向に基づき週単位や月単位で投稿内容や写真のPDCAを回していきましょう!

■SNSでのマネタイズ化に近づくLIVE戦略

毎日の投稿も頑張って、ある程度のフォロワーが獲得できてきた…

その段階になった際には、各種SNSのLIVE配信を試してみましょう。

YouTubeなどの動画と異なり編集の必要がなく、ボタン1つで始められいつでも終了する事ができます。

特にコロナウイルスの影響でオンライン化が目指されている現状注目されている機能です。

個人事業主の方はミニセミナー、メーカーは商品発表、雑誌編集社は商品紹介などを行っています。

ファンになってくれている方が閲覧していたり、そのLIVEの拡散が期待できたりと試さない手はないでしょう。

注意点として照明や音声には気をつけないとLIVEの質が低下します。機材の予めの準備は整えておくと良いでしょう。

■まとめ

SNSに関しては、普段触ってはいるもののマネタイズの視点からどう使っていくか?までは深堀ができていませんでした。

できること、できないこと、できそうなことを明確にして且つ目的を持って行う事が重要だなと考えました。

私はいつもお客様にSNSの重要さを説く際に理論から話してしまってましたがお客様がSNSに取り組みたい理由から逆算して提案や方針を捌ける様にします。

■具体的TO DO

・書籍内にあった成功事例のアカウントをフォロー
→目立った施策やオウンドメディアがあれば成功要因の分析へ

・クライアントのSNS状況の把握
→御社のWebでSNS運用も絡められないか、既存サービスと照らし合わせる

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