書籍『ブランディング・ファースト』を読破した結果…
■はじめに
ブランディングと聞いて、多くの人は何を思い浮かべるでしょうか?
恐らくは、高価であっても物が選ばれる=売れる事を指すかと思います。
鞄にGUCCIのマークが付くだけで、価格が数十万円になる事がブランドでは起こりえます。
つまり、ブランディングとは付加価値と捉えることができます。
しかし本書では、ブランディング=デザインだという一風変わった視点から、何故ブランディングが必要なのかを説いている内容にまとまっています。
ブランディングと言えば、リスティングプラスの会社として、採用として、「御社のWebチーム」に代表されるプロダクトとして、個人として、SNSのアカウントとして様々に考えていく必要があります。
本書を読み、ブランディングに関する体系的な知識から自分の価値や今後会社で取り組む動きのブランディングを思考できるようなるべくアウトプットしていきます。
■書籍紹介
■ブランディングの概念
先週読破した本である『START UP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか』にも
企業としてのビジョンなどは
会社立ち上げの時期にしっかり作成する必要があると記載されていました。
これには、ある行動を起こした際に行動規範が会社のビジョンや理念とマッチしているかを想起させる狙いです。
長橋社長の先日のリサーチ動画でも、クリエイティブとマーケティングには一貫性を持たせる必要があると説明されたいました。
例えば、理念やビジョンで「高品質」を謳っているのに、広告文で「セール」など記載する事は、
一貫性が保たれていない事になります。
かの有名なBURBERRYは絶対に値下げをしないブランドとして有名で例え破棄処分をしようともシーズン終了したアイテムのセールは行いません。
それくらいブランドには確固たる意思が必要となります。
ブランド=商品の概念
→ブランディングは商品を如何に適切に広めていくかという理解になりました。
リスティングプラスで考えて見ますと、「日本一Web集客を伝達し社会へ貢献する」
日本一と謳っておきながら、新規の媒体に挑戦しない事や情報を取り入れない事はブランド毀損とも言えます。
下地にあるブランドに基づいて、行動などの一貫性を保つ必要があります。
■計算高い「左脳」と感覚的な「右脳」
ブランディングを行うには、発信するためのブランドが必要になります。
ブランド設計に関しては、専門会社が居るほどビジネスの成り立つニーズのある分野です。
よくあるケースとして、
専門コンサルティング会社主導のもと、ブランド設計→各種クリエイティブ作成→リリースという流れです。ここでいうクリエイティブとは、Webページや広告、バナーなどを指します。
しかし、市場においてこれらのクリエイティブは溢れかえっています。
なぜなら計算高く、無機質的なものに陥りやすいからです。
著者はこれらの現象を左脳が優先されているとしています。
左脳の用途は主に、、
論理、分析、計算などなど
に用いられます。
一方で右脳は
感情、感性、空間把握、暗記などなど
に用いられます。
当然、コンサルティング会社やらと議論を重ねた上で策定するので出来栄えは、左脳チックになるというものでした。
だからこそ、右脳の力を取り入れる、つまりデザイン=デザイナーの必要性を説いています。
確かに、いくらマーケティング的な思考でプロダクトなどを考えたいても、形にするのはデザイナーになります。
ここでの連携や意思の疎通が取れていなければ、結果作業に陥ってしまい、ブランドの意義が薄れてしまいます。
そのため、本書ではデザイナー自身も制作に時間をかけすぎるのではなく、キックオフミーティングなどから入り込み理解をする事を推奨しています。
結果的に、色味や線、フォントの意思決定が素早くなるとの事でした。
■ブランディングの種類
ブランディングには、主に差別化や目的意識の統一といった意味合いがあります。
そして2つの顔を持ち合わせます。
▹▸アウター・ブランディング
外向けの顔
▹▸インナー・ブランディング
内向けの顔
一重にアウターだからこうあるべき、インナーだからこうあるべきというものでもないとの事ですが、優先すべき事柄は「インナー・ブランディング」になります。
内向け=社内や組織を指します。
つまり、例えば自社が元気や活発、日本を明るくするをテーマにビジョンや理念があるにも関わらず内の社員が雰囲気悪ければ一貫性がありません。
逆に、元気な社員が外回りなどで外部と接点を持った際に「明るい!」と評価されれば、
内→外へのブランディングに繋がります。
外→内へのブランディングは有り得ません。
これは対会社…ですが、本書を読んでいて、会社のチーム間でもこのブランディングは起こりえてるなと思いました。
例えば、経営戦略部は一枚岩で各種、経理関連の仕組みを整えているイメージがあり、コンサル陣含めて助けられています。
では、経営戦略側で請求のミスや事務的なフローの周知が雑談だったら?
当然、コンサル陣もその様な対応が増えて言う事もなかなか聞かなくなります。
直近では委員会も立ち上がりました。
僕はイベント委員会で、委員会として朝礼を盛り上げる班に立候補し、所属しています。
ある意味、プレッシャーではありますが
班にいるからこそ朝礼を盛り上げる行動や結果を残し、イベント委員会のブランディングに繋げていこうと思います。
■ブランディング設計はかけあわせ
うまい
やすい
はやい
とても魅力的な特徴ですが、全てを併せ持ったお店が吉野家です。
この様に、それらを兼ね備えている牛丼屋として、吉野家はトップです。
魅力的な特徴をもったものの、かけあわせはブランディングに繋がります。
本書では、
現代では高品質のものですら低価格で手に入る
ブランディングも無しに広告をすると、立地や価格面でしか比較検討されない
といった状況を記載しています。
高品質は当たり前、その中でいかにコストを抑えて価格勝負できるかという点が競争になっています。
この問題を解決できるのが、掛け合わせ問題という事です。
カセットテープ→競走過多
カセットテープ×持ち歩ける→競走減
上記のWALKMANの様な状況が理想です。
今あるプロダクトと何を掛け合わせるか?が重要になります。
■デザイン=見た目だけではない
デザインと言うと、見た目などの部分が想起されがちですが
ブランディングに紐づいたデザインはユーザーの体験を重視する事が重要です。
例えば、Suica
タッチして改札を通れる、、今じゃ日常に欠かせません。
注目するのはあのICカードではなく、
改札のタッチポイントです。実は少し斜めになっているのは、人間工学的にあの角度が相応しいという逆算で設計されています。
確かに角度が付いているからこそ、改札をスマートに通り抜けられる、
仮に平面だとしたらしっかりタッチできない可能性もあります。
Suicaは便利!
かや
Suicaにしてから不便=ブランディングの毀損になってしまいます。
だからこそ、デザインは体験を司るとも言えるのです。
体験と言えば、Starbucksです。
東京の目黒区には、世界で5店舗目の
Starbucksの超大型店があります。
開店当初から今日に至るまでずっと行列で、
なかなか入れない程です。
これはStarbucks自信が自宅やオフィス以外の環境を提供している事を念頭に、
店内の設計などを施している事が、集客に繋がっています。
Starbucksはコーヒー屋ですが、コーヒーを買いに来たよりも、Starbucksで過ごしたいという体験を売っていると言えます。
コロナ禍でも店舗にも関わらず、集客ができるのはStarbucksの創り出す世界観などに惹かれての事だと考えられます。
ここでも大前提のブランディングから、どういった店舗を創るか?が逆算されています。
以前に読んだ『D2C』にも多数、「世界観」という言葉が出てきましたが
こうした世界観を創るためのブランドを作り込み、ブランドの軸からずれないようにマーケティングを行っていく必要があります。
■まとめ
ブランディングは見えずらい部分であり、投資がしにくい部分であります。
ブランド構築には10年、30年の我慢が必要であり、だからこそ初期の段階でしっかり考えていく必要があります。
何事も行動するにあたってテーマや軸を設けて、ブラさない事が重要だと改めて思いました。
各委員会の行動指針や自分自身の行動などを再度見直し、
一貫性=世界観を創る事を意識します。
■具体的なTO DO
・大手企業のブランドからの行動を逆算する
→一貫性の確認
・自分のコミュニティや自分のブランディングを考える
→一貫性をもった行動へ落とし込む
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