AD HOT 40 Ver.2023.03 (10 - 1)

2023年3月に特にハマった40曲をカウントダウン形式で紹介します。
ここでは10位から1位を紹介。



No.10:REFERENCE (Sakepnk Remix) / VivaOla, KRICK

VivaOlaさんと注目のクリエイター・KRICKによる共作として3月1日にリリースされた『REFERENCES - EP』から、クリエイティブレーベルのw.a.uのプロデューサー Reo Anzaiのソロプロジェクト・SakepnkによるRemixをピックアップしました。
原曲も好きですが、個人的に刺さったのはUKガラージテイストのこのRemixでした。併せて他のRemixもオススメです。



No.9:Antidote / Audien & Codeko feat. JT Roach

アメリカのDJ・AudienとUK出身のプロデューサー・Codekoが2月24日にリリースしたコラボナンバーです。
フィーチャリング参加しているのはアメリカのシンガー・JT Roach。
Audienの持ち味である美メロが存分に感じられる、プログレテイストもありつつ爽快感抜群のナンバーです。
この手の曲は日本人が好みそうな気もします。



No.8:Sunsleeper / Barry Can't Swim

UKを拠点に活動するプロデューサー・Barry Can't Swimが2月21日にリリースしたナンバーです。
Barry Can't SwimはNinja Tune所属ということもあり、クセになるグルーヴが感じられる曲が多いです。その中でもこの曲はピアノをベースにクセになるチョップが織り交ぜられており、多幸感満載のトライバルネタハウスとなっています。野外で流したら最高に気持ちよくなりそうな予感。



No.7:ゆれて / Hakubi

3月15日に2枚目のアルバム『Eye』をリリースしたHakubiですが、アルバムの中から個人的に最も好きな曲がこの「ゆれて」でした。
アルバムには既発シングルに加えてヨルシカの影響を受けたピアノベースの早口ポップナンバー「Eye」、THE CHARM PARKがトラックを提供した新機軸「サイレンと東京」、Hakubiらしさ溢れる疾走感満載の「天才にも秀才にもなれなかった僕は」、アルバムのアンサーソング的な位置づけの「夢が夢であるうちに」が収録されており、ボリューミーな10曲となっています。
この曲はTurntable Filmsの井上陽介さんによる編曲が施されており、2020年リリースの「Friday」に続く2曲目となります。インタビューでは「井上さんの力添えで、〈フロム京都のオルタナ感〉を出せた」とも語っています。
井上さんのアレンジにおける浮遊感とマッチした曲はある意味Hakubiの強みの1つかもしれません。



No.6:Highs And Lows / ATB x Au/Ra x York

ドイツのDJ・André Tanneberger (ATB) とドイツのエレクトロデュオ・Yorkが3月3日にリリースしたコラボナンバーです。
歌唱に参加しているドイツのシンガー・Au/Raは2002年生まれの20歳ながら、Alan Walkerの「Darkside」に参加したことで10代の頃から一躍注目を集めていました。そんな彼女ですが、Yorkのメンバーの1人・Torsten Stenzelが実の父親 (Au/Raの本名はJamie Lou Stenzel) であり、この曲で初の親子共演を果たしています。
曲としては、どこかYorkお得意のチルアウトテイストの混じった聴き心地の良い気持ちいいハウスナンバーとなっており、Au/Raの澄んだボーカルが一層際立っていて好みです。



No.5:Mixed Signals / Skrillex & Swae Lee

Skrillexが2月18日にリリースしたアルバム『Don't Get Too Close』から、先月に続くピックアップとなります。
Swae Leeを迎えたこの曲は、「Don't Get Too Close」からスムースに繋がる曲であり、Skrillexの曲として珍しいほど澄んだリキッドなドラムンナンバーとなっています。
Rex Kudoに加えてこの曲ではドイツのトラックメイカー・Virtual Riotがプロデュースで参加しており、彼のテイストも混じったことで一層聴き心地抜群の1曲になっていると思います。



No.4:Miracle / Calvin Harris, Ellie Goulding

Calvin Harrisが3月10日にリリースしたナンバーは、なんと「I Need your Love」「Outside」という大名曲で共演したEllie Goulding。
プロデュースにはCalvin Harrisの長年の友人であるスコットランドのプロデューサー・BURNSが参加しています。
平成の名コンビが令和に送り出した1曲はというと、これが90年代後期のドリームトランス (ドリームハウス) を彷彿とさせるド直球のトランスナンバーでした。
ここ最近は90sレイヴミュージックへの回帰が流行として見られますが、この曲はその中でも1つの到達点としてとらえられると思います。
そしてこの曲は3月末の時点でUKチャート2位まで到達するヒットぶり。1位を獲る日は来るのでしょうか。



No.3:Do It Better / Beachcrimes feat. Tia Tia

今年1月より始動したダンスミュージックデュオ・Beachcrimesが2月3日にリリースしたナンバーです。
Beachcrimesとは、ロサンゼルス出身の3人組ユニット・Captain CutsのメンバーであるRyan McMahon、そしてアメリカのシンガー・Tia Tiaからなる2人組ですが、実はこの2人がとんでもないヒットメーカーなんです。
Ryan McMahonはCaptain Cutsのメンバーとして、「So Close」(NOTD & Felix Jaehn) に参加したり、あるいはプロデューサーとして「Shut Up and Dance」(Walk The Moon)、「Now That I Found You」(Carly Rae Jepsen) をはじめ多数のヒット曲に携わっており、一方のTia Tiaも「Tia Scola」名義で「My Head & My Heart」(Ava Max)、「Butterflies」(MAX) など多数のヒット曲の作曲に携わっています。中には「Skin」(Sabrina Carpenter) のように2人がともに携わった曲まであります。
そんなヒットメーカー2人が組んだBeachcrimesですが、これでもかと思うほどのサマーアンセム・ハッピーなポップスが収められた『AM』、クラブライクなテックハウス感漂うナンバーが収録された『PM』の2枚のアルバムをリリースする予定であり、2週間に1曲ずつ新曲がリリースされることになっています。今後の活動に注視していきたいところです。
ちなみにこの曲は『AM』に収録される曲であり、往年のSigalaを彷彿とさせるような爽快感抜群のナンバーです。



No.2:You / Mall Grab, Flansie

オーストラリア出身、現在ロンドンを拠点としているDJ・Mall Grabが1月19日にリリースしたナンバーは、YeatやTrippie Reddなどのプロデュースでも知られるFlansieとのコラボです。
ロウ・ハウスと称されたサウンドを持ち味としているMall Grabですが、今作もまたMall Grabの個性が光る1曲となっています。クセになるボーカルチョップや気持ちいいビートが延々と続いていくことで、自然と身体を揺らしたくなる、そんな1曲だと思います。



No.1:Heaven / Shygirl feat. Tinashe

2022年にデビューアルバム『Nymph』をリリースしたUKのエクスペリメンタルポップアーティスト・Shygirlですが、デラックスエディションとなる『Nymph_o』を4月14日にリリースします。
そこから先行リリースされたのが、アメリカのR&Bシンガー・Tinasheが参加した「Heaven」です。
プロデューサーにMura Masa・Sega Bodegaを迎えたこの曲ですが、どこか海の中にいるかのような浮遊感が感じられ、何とも言い難い聴き心地の良さがあります。また、Tinasheの歌声と曲の相性も抜群です。
アルバムへの期待が一層高まる推し曲ということも兼ねて、今月の1位に選出しました。



以上紹介した40曲について、こちらのプレイリストからもぜひ。


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