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応募したお便りが推しのポッドキャストに採用されたのでクリスマスに1人で山奥まで聴いてきた話

こんにちは。ゆとバズ編集部(U)です。

皆さん、ゴールデンウィークはどう過ごされる予定でしょうか?

お仕事の方もいらっしゃると思いますし、中には「せっかくだし旅行に行くよー」という方もいらっしゃると思います。

ただ、ゴールデンウィーク中のお出かけは混雑が凄く、いい感じに空いていてのびのびリフレッシュできるような場所を探すのは大変ですよね。

空気が澄んでいて、自然豊かで、人混みも少なくて、それでいてのんびり観光できるような所はないものか……。

そんなあなたに!

今回はおすすめな観光地である「足助」に昨年のクリスマス、1人で行った時のお話を紹介したいと思います。

この足助という観光地、愛知県民では知らない人はいないであろう「香嵐渓」という紅葉で有名な観光地の近くにあるのですが、人が少ない割にまるで時代劇のような街並みが広がっていてとても観光しがいがあるんです!

そんな足助に初めて訪れる機会になったのは、僕が応募した「人間関係にまつわるお便り」が推しのポッドキャストで採用されたからでした。

今回はぼっちな男子高校生がどうして足助にまで1人で行ったのか、その時どんなことを感じたのか、赤裸々に書いていこうと思いますので最後まで読んでいただければ幸いです!

お便りが採用されたイベント紹介

今回僕のお便りが紹介されたのは「ゆとりは笑ってバズりたい」という中学生の頃から聴いているポッドキャストの、「あなたのお悩み、川に流します。in 足助川」というイベントです。

このイベントはポッドキャストアプリの「位置情報を使って再生」という機能を使ったイベントでして、なんと試聴するにはその場に行って位置情報をオンにし、聴かなければならないというイベントでした。

何気なしに応募したお便りに採用メールがやってきたのが12月上旬。

丁度イベントの舞台である「愛知県豊田市足助」の近くに実家があった僕は、年末帰省のついでに勢いで聴きに行くことにしたのでした。

出発

……あれ? 短針が1に回ってるぞ?

枕元に置かれたクリスマスプレゼントはまさかの「寝坊」という最悪なものでした。

前日の夜にYahoo!乗り換えでルートを調べると、到着まではおよそ2時間ほど。

大半がバス移動ということもあり、余裕を見て10時には家を出ることにしたはずなのに……。

ともかく全身全霊を使って最速で出かける準備をし、家を出ました。

前日の天気予報的に雪が降ってそうだったので、厚手のコートを身に纏い、あとはいつものショルダーバッグです。

家からとにかく走って、駅まで向かいます。

駅まで悠長にバスなんて乗ってる場合じゃねぇ!!!!!

全力ダッシュで豊橋駅へ

やっと、やっと着いた……疲れた……。

ということで切れ切れの息を整え、早速電車に乗り込みます。

さっきまで息が上がりすぎて頭が回っていませんでしたが、大分休んで気がつきました。

そうです、周りがカップルまみれなのです。

世間は12月25日、まさにクリスマスの真っ最中。

その時の僕は思春期特有のコンプレックス拗らせ最中であり、目にするだけで何故か負けたような気がしていました。

電車のドア付近ではオシャレなカップルが身を寄せ合っていたり、座席に座っているカップルは肩を寄せ合っていたりします。

ああ、どうして今日を選んでしまったのだろうか……。

そっと目を閉じ、静かに耐え忍ぶと車内アナウンスが。

カップルに恐れ慄きながらすぐにドア付近まで行くと、一目散に下車しました。

東岡崎駅

東海オンエアで有名な東岡崎駅までやってくると、ここからバスに乗り換え足助まで向かいます。

乗り換え案内によると、目的地までのバス停の数は49とのこと。

え!?!?49!?!?!?

高校三年生、貴重なクリスマスの1時間をバスの中で消費します。

心を鎮めるためイヤホンを装着し、静かにバス到着まで列に並び待ちます。

そして、やってきたバス。「足助行き」と電光掲示板に表示された名鉄バスの車体は真っ赤で、まるでソリに乗ったサンタさんのようだ……

赤い車体の名鉄バス

そして足助へ

足助のバス停にて

そしてバスで揺られること40分弱、遂に「足助」のバス停がやってきました

豊田市山中にある足助町は「香嵐渓」という、愛知県民なら一度は聞いたことのある紅葉で有名な観光地を少しだけ過ぎたところにあります。

幸いにも先程まで降っていた雪は止み、降り立った待合室の屋根からはぽたぽたと雪解け水が雨のように流れ落ちていました。

「ここが、足助……」

1人クリスマスにやってきた足助の地はまるで映画のセットみたいな街でした。

街の真ん中には「矢作川」という川が流れ、その左右には江戸時代に作られたような純和風の家々が立ち並んでいます。

近くの案内板を読むと、この街並み全てが「国の重要伝統的建造物群保存地区」に指定されているらしく、愛知県にこんな京都のような街並みをしているところがあったところに驚きを隠せません。

瓦屋根には雪が厚く降り積り、先程までいた豊橋の街からタイムスリップしてきたような気分に陥りました。

ポッドキャストを聴きにいざ矢作川へ

足助に着いたのなら、やることは一つです。

早速自分の応募したお便りが採用されたポッドキャストを聴きに表示された位置の場所へと向かいます。

バス停から橋を渡り、商店街へ抜けます。

まずはなんとか川縁に降りなければなりません。

和風建築の家々をみて回ると、抜けられそうな狭い路地が。

石畳の路地を入り、階段を降ります。

河岸に建っている家々を眺めながら、ヒントを頼りに位置を探します。

このイベントでは3つのポッドキャストが採用されており、川上、川中、川下の位置に再生ポイントがあるようです。

その中で僕のお便りが採用されたポッドキャストがあるのが、川上でした。

「街から水が流れてくるところ」を目印に探すことおよそ20分。

「ここかな……?」

そこはヒントにあった写真と全く同じ、水路と川が接続したほんのちょっぴり禍々しい雰囲気がする場所でした。

妖怪ウォッチならこう言うところに新たな妖怪が隠れていそう。

アプリを起動し、位置情報を確かめます。

「位置情報が合致しました」

そんな表示とともに再生ボタンが表示されます。

実家を出てから2時間。ついに再生することができるようになりました!

濡れてなさそうな箇所を探し腰をかけ、足を水面に向けてぶらぶら垂らしながら再生ボタンを押します。


ここからは自分が送った悩みにどう回答されているのか、それを聞いた僕がどう思うのか、ゆとりさんと僕とのリモートお悩み相談が始まるのです。

リフレッシュ散歩 in 矢作川

はぁ……。来て良かった……。

聴いてまず思ったのは、感嘆も入り混じったそんな感想でした。

悩みが読まれ、アドバイスを貰いながらお手紙が目の前の矢作川へと流されていく。

心に詰まっていたものがさらさらと流されていく感覚は今まで味わったどれとも違う胸がスゥッと軽くなるような感じがして、思わず息が漏れてしまいました。

聞き終え立ち上がると、心なしか体が軽いような気がします。

せっかくなら他のポッドキャストも聴きたい。

思い立つと僕はイヤホンを外し、川のせせらぎを聞きながらヒントを頼りに他の二つも探しに歩き始めました。

こう言うクリスマスもいいかもしれない。

先程まで苛まれていたクリスマス・コンプレックスを払拭しながら、川下へとすすんでいくのでした。

足助探索

他二つの悩み相談も聞き勇気をもらったところで踵を返すと足助へ戻ってきました。

目標自体は達成されてしまいましたが、せっかく足助にやってきたのですから、楽しまなければ勿体無いです。

先ほどのポッドキャストでも紹介されていた店を回りながら、江戸時代の中のような街並みをみてまわります。

途中空いていた橋の手前にある駄菓子屋さんに入ると「焼きたて団子」の文字が。

勢いのまま「すみません」と声をかけると店の奥からおばあちゃんがやってきて、じっくりと焼き始めてくれました。

店に香る石油ファンヒーターの香りと、団子の焼ける音。

醤油をハケで塗ると再度焼き代の上に置いてくれ、その際に醤油が焦げる香ばしい匂いが立ち上ります。

「350円」

こんなにもパンパンに入ったお団子が350円とは、物価が上がった今の世の中では考えられないような価格です。

何よりも心がじんわりと暖かくなって、代金を払うとそのままパックを手にもってまた矢作川へ。

川縁に腰掛けながらあつあつのお団子を頬張り、ちょっとだけ涙を溢したのは内緒です。

帰路に着く

来たのが遅かったせいで、周りはあっという間に真っ暗になってしまいました。

夜の足助もまた、どことなく特別な雰囲気を放っており、「このままずっといたい」と思ってしまうような、そんな街でした。

やってきたバスに乗り、別れを告げいざ豊橋の街へと帰って行きます。

初めて来た足助の街にこんなに心救われ、涙を流してしまうとは、想定外のことでした。

ただポッドキャストのイベントに自分のお便りが採用されたから聞きにやってきただけなのに、今では故郷のような気すらしてきます。

また来よう。心にそっと思い出をしまいこむと、バスは駅へとエンジンを蒸しながら進んでいくのでした。

終わりに

ということでいかがだったでしょうか?

今回はこのゴールデンウィークにおすすめな観光地、「足助」を自分の体験談とともにお伝えしました。

今回紹介したイベント「あなたのお悩み、川に流します。in 足助町」は今でも聴くことができ、是非足助に出向いては僕と同じように聞いてみてください。

あつあつのお団子、江戸時代に迷い込んだような街並み、自然豊かで澄んだ空気。

そのどれもがきっとあなたを癒し、心のモヤモヤを軽くしてくれると思います。

また、近くには「香嵐渓」という、これまた心を打つような景色が見られる観光地もあり、こっちは秋にかけて大勢の人で賑わいますのでゴールデンウィークに行ってみるのもおすすめです!

ゆっ友の皆さんはこの記事を読んでどんな気持ちになっていましたか?「他にもあの回が好き・面白かった!」などありましたらぜひコメントで教えてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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