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勇者様が、教師に転職⁉︎

第二話 勇者様が学校に‼︎

前回までのあらすじ、勇者と魔王がお互いの強烈な一撃で時空の渦が出来、二人は飲み込まれ、勇者は傷だらけになり、そこに偶然通りかかった教職員の佐藤かよに助けられ、勇者という職業に危機感を抱いてしまい、転職を心に誓ったのであった。
「よし!先ずは、教会に行って職業を変えに行くか!」
「教会に行っても、職業は変えれないですよ。」
「え⁉︎」
勇者は驚愕する。
呆れる佐藤。
「先ずは、この履歴書に名前と住所と生年月日、後趣味特技と学歴免許と以前勤めていた職場を書いて。」
「わかった!」“カキカキ”
「出来た!」
「どれどれ?」
【名前】勇者テン‼︎
【住所】イザヨイ村
【生年月日】1999年1月1日
【趣味特技】必殺‼︎エクストリームスラッシュ‼︎
【学歴、免許】帝都学院卒業後、女神のお告げにより勇者となった。
【以前勤めていた職場】
帝都国家国王直々の勇者。
「まぁ・・・頑張れ。」
諦める佐藤。
「任せろ!」
何故か自信満々の勇者。
翌朝、教壇に立つ佐藤。
佐藤に挨拶する生徒たち。
「おはよう。」
「おはようございます!」
その頃、勇者は・・・
微笑む人物と対面で面接を受けていた。
「あなた面白いですねー。」「良いでしょ。採用しましょう。」「任せましたよ。」
「おう!任せろ!」
固い握手を交わす二人。
全校集会のアナウンスが流れる。
「これより、校長先生から全校集会を始めるとのことで、皆さんは速やかに体育館にお集まりください。」
(何だろ?)“ザワザワ”
疑問に思う生徒先生。
「皆さんおはございます。」
挨拶をする校長先生。
「えー皆さんに新しい新人教師を紹介したいと思います。」「どうぞテン先生ご挨拶を。」
(え?テン?)
何かを察した佐藤。
「皆んな!今日から此処で働くことになった元勇者のテンだ。よろしくな!」
「ええええーー‼︎」
思わず叫ぶ佐藤。

第三話に続く


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