足関節背屈可動性障害の評価
足関節背屈可動性障害は臨床ではよくみられる症状ですので
今回は背屈の可動性について書かせていただきます。
内容が多くなりますので分割して投稿していくので気になった方は続きも見ていただけると嬉しいです!
一緒に学び今後の臨床で使えるようにしていきましょう!
それでは早速やっていきます!
足関節の評価
臨床では「非荷重位」「荷重位」で評価していきます。
非荷重位での足関節背屈運動では膝関節の屈曲角度の影響を受けるため
伸展位と屈曲位での評価を行う。
膝関節伸展位での評価
膝関節伸展位での測定は股関節回旋の影響を除くため
背臥位で膝蓋骨が天井を向いた状態で評価する。
自動背屈時に足尖が外側に向く場合、正常な足関節の背屈ができていない
可能性が高い。
足尖を天井に向けた状態で背屈すると足部の内がえしが生じるため
下腿外旋
距骨下関節・ショパール関節の内がえし
が生じていると推測される。
※足部の代償を伴った状態での可動域測定は、再現性の低下の原因となる
ため測定時は足部中間位で行う。
膝関節屈曲位での評価
膝関節屈曲位での足関節背屈可動域の参考角度は20°とされており
この時も測定時は肢位を一定にすることが大切です。
距腿関節の構造上、背屈時に距骨後方滑りが正常であれば距腿関節は
骨性に安定する。
しかし
過度な下腿外旋や距骨内旋
アキレス腱、後方関節包の短縮
長母趾屈筋の短縮
などにより距骨の後方滑りが正常に行えず、背屈可動域は制限されてしまいます。
まとめ
このように足関節背屈という動きだけでも、多くの関節や組織が関与していくのがわかったので、次回の投稿ではさらに深ぼっていき
下腿の内外旋や距腿jt、リスフランjt、ショパールjtなどが背屈にどのような影響をもたらしているのかをやっていきます!