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オーストリアのおいしいチョコレートの話

最近ウィーンに引っ越したが、なんだか妙にチョコレートがたくさんある。もちろん日本にもあるしどの国に行ってもあるのだが(ないところなどあるのだろうか)、本場だからかチョコレートに対する熱量をヒシヒシと感じる。なんてことない普通のスーパーに行っただけでも大量のチョコレートが置いてある。

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これは安い板チョコが多いと思うが、その他製菓用のチョコレートも売ってあるし、街に行けばチョコレート専門店もたくさんある。今日は高級チョコまではないけど少しお高めで洗練されたお気に入りのチョコレートバーがあるので紹介したい。オーストリアのZotter Schokoladeというブランドのものである。

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最初にこのチョコレートを知ったのはイギリスに住んでいる時で、近くのオーガニック系の環境に優しいものあれこれ(野菜から洗剤まで)を売っているお店でお勧めしてもらった。元々1987年にヨゼフ・ゾッターさんと言う人が奥さんと始めた小さなチョコレート屋さんだったらしい。ブランドの売りは、カカオ豆からチョコレートバーになるところまで全てのプロセスを自社で行っていて、かつオーガニックな材料を使いフェアトレード(発展途上国で作られた製品を適正価格で取引)といったところであろうか。いかにもドイツ圏の国が好きそうなコンセプトである。

大きさは掌サイズで大体日本円にして600円ぐらいするので少しお高い。高級チョコレートには叶わないが、それでも少しお高めのいいチョコレートだと思う。チョコレートバーなのだが、ただ板チョコではなくて500種類以上あるらしい様々なフィリング(味)がある。それぞれの味によってパッケージデザインも変わる。

この前百貨店に行った時には大体二十種類ぐらい置いてあったが、その中でお酒ベースのものを三つ買った。「栗とラム」「ジンとレモン」「テキーラと塩レモン」といったところだろうか。ドイツ語は読めないがなんとなく推測はできる。ネットで見てみるとその他様々なワイン、ウィスキーのフレーバーだったり、ノンアルコールのものでは果物(ベリー系、バナナ)やナッツ、マジパン、ペッパーミントといった様々な材料が組み合わさって使われている。

ちょっとお高めだが本当に美味しいので自分用はもちろん、お土産にもおすすめしたいチョコレートバーである。問題は夏に旅行した場合は、日本に帰るとドロドロに溶けて変形する可能性がかなり高いので、冬のお土産として持ち帰ってもらいたい。