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クリスマスマーケット@ウィーン

去年はロックダウンで中止になったクリスマスマーケット。今年はクリスマスの少し前から再開し、ウィーンの街中豪華な飾りで彩られた。クリスマスマーケットと言うとドイツの印象が強いかもしれないがオーストリアでも各地で開催されている。特にウィーンは大きな街なのでそれぞれ観光名所(ウィーン市庁舎、ベルヴェデーレ宮殿、シェーンブルン宮殿など)でマーケットが開かれている。

大きさも様々だが一番大きいのはウィーン市庁舎(Rathaus)前のクリスマスマーケットだ。色々なものが売られているが、代表的な飲み物だとグリューワイン(ホットワイン)やプンシュ(イチゴやラズベリーなど果実のお酒、子供用のノンアルコールもある)。食べ物はランゴシュ(ピザぐらいの大きさの揚げパン、ガーリック味が主流)、レバーケーゼ(ひき肉・野菜・スパイスの蒸したもの、丸いカイザーゼンメルというパンに挟んで食べる)、丸いパンの中をくり抜いて器にしたスープなど。飲み物や食べ物以外にも、クリスマスの飾り付けやお土産品などがたくさん売られている。

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ウィーン市庁舎
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ラズベリーのプンシュ
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にんにくスープ

市庁舎に比べると小規模だが、ベルヴェデーレ宮殿の前のクリスマスマーケットも綺麗だった。何度か足を運び天気が悪い日が多かったものの、装飾のおかげで建物も照らされてより一層美しく見える。ウィーンのクリスマスマーケットが特別なのはやはりこの特徴のある建築物があるからこそのように思う。

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ベルヴェデーレ宮殿

ヨーロッパのクリスマスは日本の正月のようなもので、クリスマス前になると実家に帰省する人が多く休日も長めである。マーケットはクリスマスの間も毎日開催されていて、実家のない外国人である私にもクリスマスらしい行事を体験させてくれる。

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カフェ・ラントマン

クリスマスが過ぎるとあっという間に現実に戻ったかのように、一ヶ月ほどクリスマス色だった街も装飾が取り外されいつもの姿へと戻っていく。終わってしまったら余韻もあまりない。そう言えば余韻って英語でなんていうんだろうと思い調べてみたけれど、これと言う訳はないように思う(文脈に応じて言い換えることはできるけれど)。意外とこの感覚って日本(もしくはアジア)独特なのかもしれない。