note blog #6 変動のある経穴に丁寧な鍼を打つこと
TSUKIMORI Salonの月森です。
日々、診療に励んでいると一つ一つの手技にこそ、効果が出るのだと感じています。今回は【変動のある経穴に丁寧な鍼を打つこと】です。
基本的なことですが、これが出来れば治療効果も上がり、必要のない手技や刺激する経穴も少なく対応できると思います。これが出来れば鍼をした後の効果反応が全く違います。ぜひトライしてみましょう!
変動のあるってどういう意味?
変動=何か変化があり動きがあるという意味
ここでは経絡の変動、すなわち、経絡の虚実をみるということに繋がります。簡単に言うと経絡の流れが停滞するか、気血津液に過不足が起こるかという見方です。
その部位は、経穴に反応を起こしています。
経穴が凹んでいたり、湿っていたり、硬くなっていたり、手がとまったり、力が弱かったりと、いろいろな反応を出します。これまでの鍼灸師の先生はこういった表現を使われています。
僕も臨床を通して、こういう反応を大切にしていて、手で感じる繊細な感覚で経穴を決めています。ここに鍼が的確に打つことができれば、変動のある経穴に最適な刺激が加わり経絡が整ってきます。
丁寧に鍼を打つとはどんなこと?
丁寧には、人によって丁寧の範囲が違いますよね。「丁寧さ」はその人それぞれが持ち合わせた能力でもあると私は思っています。
患者さんにベッドまで行ってもらう際、『こちらです。』と誘導するとき
▷自分からベッドに行って手を広げて進行方向に手を出して優しくこちらですと言うのか。
▷奥のベッドへどうぞ~と短絡的に言うのか。
おそらく、両者ともに丁寧なんです。
人によって丁寧の程度も違えば、今まで体験した丁寧の味わいも違っていて、味わった回数も違う。だから出来る丁寧さも違ってくるわけですね。
次に鍼を打つときに、丁寧にしていくこととは、
自分がしてもらいたいタッチ、相手に嫌な気持ちにさせないための下準備からタッチ・刺鍼手順を踏んでいくということ。
丁寧に経穴を探し反応を確かめて選穴していく。時間をかけていく、優しく接して、優しく打つこと、気持ちを込めることもとっても大切な要素。
皆さんも丁寧に鍼を打つってどんなことなんだろう?と考えてみましょう。
私たちの個性が差を生む
「丁寧さ」これは個性とも言えます。
その人が持っている個性であり、生まれながらに得ていた力かもしれませんし、育っていく環境かもしれませんし、家庭環境からかもしれません。そう、個々人が持っている個性ですので、それを存分に発揮してもらいたいと思います。
そして、もし、足りないなぁって思えば「丁寧に」サービスを行っているところに赴いてみてください。何も鍼灸院、治療院でなくても良くて、美容院、エステ、歯医者、雑貨屋、飲食店など対面で接することのできるお店に顔を出してみてください。
僕はよくカフェ巡りをしていました。
そこで接する店主の丁寧な接客を楽しみにいったものです。他にもスタバに行き店員さんのスマイルや明るく振舞う姿勢を体感するのも一つの手。
変動のある経穴に鍼を打つことについて、話をしました。ぜひ意識を向けてトライしてみてください。必ず結果に結び付くはずです!
つきもり
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