身体に熱がこもること
蒸し暑い環境にいたり、発汗などの体温調節機能が低下したりすることで、からだに熱がこもって体温が上昇する状態を「うつ熱」といいます。
感染症などの病気による「発熱」とは区別されています。
うつ熱の原因
高温の環境(夏場やこもった室内など)
厚着
加齢による体温調節機能の低下
脱水
日本の夏のように、体温よりも外部の気温が高く風もない場合は、身体の熱がうまく発散できずに熱がこもりやすくなります。
また、夏場以外でも、厚着や過度な暖房によってうつ熱になることもあります。
うつ熱の症状
発熱(37~38度の微熱)
冷や汗
めまい
吐き気
頭痛
脱力感
血圧低下
顔面蒼白
このような症状がみられると、軽度の熱中症になっている可能性があります。
うつ熱を放っておくと、意識を失ったり、体温が40度以上まで上昇したりして命に関わることもあるため、早めに対処することが必要です。
身体に熱がこもる時の対処
①風通しをよくする
窓を開ける
涼しい場所に移動する
衣服を脱ぐ、または緩める
②水分、ミネラルを補給する
水分や塩分を補給することも大切です。
汗をかくと水分やミネラルが体内から出ていきます。
スポーツドリンクや経口補水液などで補いましょう。
汗をたくさんかいているときに水分だけを摂っていると、血液中のナトリウム濃度が低下して筋肉痛や痙攣などにつながります。
塩分も忘れず、普段からこまめに水分や塩分を補給しておくこと。
それだけでもうつ熱の予防になります。
③身体を冷やす
濡れたタオルや冷たいペットボトル、氷などでからだを冷やしましょう。とくに、首やわきの下、太ももの付け根など、太い血管のある部分を集中的に冷やすと効果的です。
身体に熱がこもりやすい人が気をつけたいこと
身体への熱のこもりやすさは、人によってさまざまです。
身体に熱がこもりやすいと感じている人は、体温調節機能が低下しているのかもしれません。
生活習慣を心がけて体温調節機能(自律神経)を整え、うつ熱を予防しましょう。
適度な運動
栄養バランスのとれた食事
十分な睡眠
適度な運動で汗をかいて体温調節機能を整えておくことは、うつ熱予防に効果的です。
また、栄養バランスのとれた食事を心がけて、水分やミネラルを十分に補給しましょう。
加えて、十分な睡眠をとることも、気温の変化に負けない身体づくりにつながります。
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