【第2回朝活Note】投資家の重視するROICとは?

おはようございます!
本日は第2回朝活企画ということで、今回は昨今投資家が非常に重視をしている指標であるROICについてまとめていきたいと思います。それではスタート!

★ROICとは?

●ROIC概要

ROICとはReturn On Invested Capitalの略称で「ロイック」と読みます。
企業と債権者(銀行など)から調達したお金に対して、どれだけ効率的に利益をあげることができたかを測定する財務指標です。
日本では投下資本利益率と呼ばれています。

ROICの求め方は以下の通りです。
ROIC=税引後営業利益÷投下資本(投下資本 = 有利子負債+株主資本)

●ROICの対応コスト

ROICの対応コストはWACC(加重平均コスト)です。
WACCについてはまた後程朝活Noteでまとめておきたいと思うので今回は割愛します。

●ROICを分解すると?

ROICをツリーのように分解すると以下のようになります。

●ROICのメリット

ROICのメリットはずばりROEとROA両方の問題解決につながる指標だからです!

ROEは「株主視点」での利益率を測る指標です。
株主がいくら拠出して、それに対するリターンがいくらかということなので株主に配当可能な金額である純資産(自己資本)と当期純利益が利用されます。ただ、ROEは純資産を変えることで簡単に数字を操作できる点が問題点です。

ROAはすべての資産を使ってどれだけ純利益をあげたかという指標です。そのため、ROAは取引先に対する交渉力を反映できないという問題点があります。取引先に対する発言権が強い企業は買掛金(資産に分類)の支払いを留保することができます。そのため、資金効率が上昇して運転資本として少ない資金を調達するだけでよくなります。

一方でROIC = 税引き後営業利益 ÷投下資本(有利子負債+株主資本)であるため株主資本比率を変えても分母を変えられませんし、事業負債を除いた純粋な投下資本で計算できているので資本提供者側にとっての適切なリターンになっています。小手先で操作することが難しく株主と債権者からの調達コストに対応した収益力を測定できるのです。

そのためROICを重宝する投資家、企業が増えてきました。

●ROICのデメリット(注意点)

ROICは概念がやや難解で現場への導入が難しい側面があります。
また事業柄算出しにくい企業もあるため、そういったところは中々難しいのだろうと思います。

●ROIC導入事例

個人的にはオムロンのROIC経営はとても参考になると思います。

OMRON_Integrated_Report_2020_jp_12.pdf

●ROIC経営を知るのにおすすめの本

個人的に以下の本はROIC経営を知るには良い本だと思います。

★最後に

本日はROICについてまとめました。明日はWACCについてまとめようと思います。朝活二日目ですが、朝にNOTE書くのも爽快ですね。

今日も一日最高の日を過ごしましょう!

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