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心を太く豊かにする冒険〜西表島ジャングル縦走(回顧録)

前回の記事では、励ましのお言葉やスキをありがとうございました。
「もう元気まんまん!」とまではいきませんが、あれからnoterさんの記事を読んだり、アンテナにビビッと引っかかるコトバを探したりしていたら、段々と「本来の私」を取り戻してきました。

そこで…
本来の私って何だ??と問いかけると。

やっぱり私は冒険が好きなんだなーと。

知らない場所や風景、会ったことない方たちとの巡り合い、それらから始まるワクワクドキドキ感が、心を太くしそして豊かにしてくれるんだ!という気づきがありました。

というわけで、だいぶ前の冒険ですが「西表島ジャングル縦走!」をお伝えしたいと思います。

注)10年以上前なので、ここでお伝えすることは現在とはかなり違っています。この記事を参考に縦走にチャレンジすることはお控えくださいませ。

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2013年9月に初めての高所登山である「インカトレック」を終え、ホッと一息ついたと思いきや、10月には「西表島のジャングル縦走」にチャレンジしました。

インカトレックはじめ、屋久島など数々の冒険の先導者・山岳ガイド立本さんの企画ツアーです。
彼に引っ張られ、その後アコンカグアやエルブルス、そしてキリマンジャロへと歩を進めていくのですが。

西表島といえば、東洋のガラパゴスと言われるほど自然豊かな亜熱帯のジャングルに覆われています。
天然記念物のイリオモテヤマネコが生息する島、としても有名ですよね。

大きさはというと周囲約130kmで、面積は日本で第12位(本州・四国・九州・北海道を除く)。
その島の北西から南東にかけて「西表島横断道」があり、そこをジャングルで一泊しながら歩くという企画でした。

ちなみに色々と検索すると、今日ではオーバーツーリズムの問題があり、2025年から立ち入り制限をするそうです。
また現在では、キャンプも禁止です。


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西表島自体、初めてですし、亜熱帯のジャングルに足を踏み入れ、しかもジャングルで一泊のテント泊をするということは、すべてがスリリングでした。

どんなところを歩くんだろう?
何が起こるんだろう?

現地の情報収集と届出をするために、まずはここへ


地形図を見て、みんなで確認と情報共有

西表島横断道は、まず船で30分ほどかけて軍艦岩というところまで行きます。
そこからトレッキング道があり、30分ほどで「マリュドゥの滝」「カンビレーの滝」という有名どころの滝に到着します。
ここまでは比較的歩きやすいので、ほとんどの方はここまでという感じでした。

日本の滝100選・マリュドゥの滝


長さが200mもあるというカンビレーの滝


そしていよいよ横断道へと進みます。

横断道というくらいですから、一応ちゃんとした案内図がありました


目指すは大富バス停!


ここからは、枝やら葉っぱやらを分け入って進みます。
時折、踏み跡もなくなるので、ガイド立本さんも引き返すこと多々。しかしながら、「よくまぁ進む道がわかるもんだ」と感心したものです。

ひたすらついて行くのみ


さすが熱帯雨林、恐るべし。
ぬかるみ、沢などが多く、滑りやすい場所も多々。高巻きする箇所もあるので、全てが慎重かつ緊張の連続でした。


当時の記憶はないけれど、どう見ても必死(苦笑)


琉球政府時代の遺物

なんといっても摩訶不思議な昆虫の多いこと!
バランスを崩して、手を伸ばした先に「うわ〜〜〜なんじゃこりゃ」なんてことも…
ご多分に漏れず、私も虫好きではないので(涙)

ひぃぃぃ〜〜〜


山ヒルとの闘いも

けど、奥深いジャングルだからこその景色もありました!

同行者のI氏。
彼は昨年12月にセブンサミッツ(世界7大陸最高峰)を踏破!


今思えば、景色もさることながら、やはりジャングルでのテント泊の経験は、何にも代え難いものでした。
鬱蒼とした亜熱帯の森に包まれ、虫の鳴き声と木々のざわめきしか聞こえない夜のとばり。

そうそう、イリオモテヤマネコですが、多分テント近くにやってきたと思います。
鳴き声しか聞こえなかったけど、確かに気配を感じましたよ!


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全てが私の血となり肉となり。
ギアを一段階上げてくれる、大切な経験になってたんですね。

実はこの旅をすっかり忘れていたんです。
何のキッカケか分かりませんが、ふと「あっ、そういえば西表島のジャングル歩いたなー」と思い出したら、心がザワザワしてきたんです。

そもそも私を形成するものって何だったんだろう?と。

ゲストさんたちをワクワクするステージに引き上げることは、楽しいしやりがいもあるけれど、だからと言って自分自身がワクワクしていないとダメになっちゃうんですよね。

そのバランスが、崩れていたんだと。

この先ガイドを続けていくか否かは分かりません。
形を変えるかもしれないし、バサっとやめてしまうかも知れません。
けど、今はウジウジ考えているんじゃなく、自分自身のためだけのワクワクを大切にして、一つずつやりきってやる!と決心しました。



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