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子どもの“根っこ”は、パパママの豊かな学びの中に②ー未来へのKAKEHASHI―株式会社Mama’s Sachi

株式会社Mama’s Sachiは、「子どもの“根っこ”は、パパママの豊かな学びの中に」をVISIONに掲げ、
・「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」に基づいて活動する
・赤ちゃん・子どもに関する知識をわかりやすく楽しい学びの形で提供する
・親と子のウェルビーイング向上を目指して活動する
・パパの育児(ふたりの子育て)を応援する
をミッションに活動しております。

この後編では、VISIONを実現するための活動について、マーケティングの観点から、ご紹介していきます。
 
Mama's Sachiの事業について知りたい方は、前編の記事へ


紹介や「つながり」が新たな展開を産んでいく


「育児クイズパパ力検定」というサービスをしっかりと作り上げる過程で、子育て事業者や応援してくれる方との縁をとても大事にしていく高橋さんに、「育児クイズパパ力検定」の書籍化の話が舞い込んできた。

「実は、以前から子育ての教科書のようなものを作りたいという話を夫としていたんですよ。私自身、親になる前に、子育ての知識がなかったので、「育児クイズパパ力検定」をリリースしてからも、学生向けに子育ての教科書のようなものを作りたいと話していたんですね。そういうこともあって、パパ力検定をわかりやすい形でまとめて出版するというアイデアも夫からでてきたんです。
それに加えて、パパ力検定のユーザーさんからも、LNEだと流れてしまうので、まとめて読みたいという声もあって出版したかったんですよ」

中小企業や個人事業主が認知を広げて、信頼度をあげるために出版するというのは大きなチャンスです。
「だから、SNSやnoteで『出版したい』とか『これだけのコンテンツがあります』ということは発信していましたね」

そこから編集者と二人三脚で出版までこぎつけた高橋さんに、その後の様子について聞いてみました。

「やはり、書籍が広がることで認知度が広がっています。パパ力検定のユーザーや、noteなどの情報発信でつながった賛同者の方々に企業や市民団体や子育て支援サロンなどを紹介していただき、地方などにも赴き、他社と協業して共に思いを広げています。私がやっていることは社会を変えるための小さな小さな一歩かもしれません。それでも、前を見て自分ができることを少しずつコツコツとやり続けていきます」

多くの賛同者と一緒にコンテンツを作り上げていく

このようにしてコツコツと作り上げてきた「つながり」から岐阜県大垣市との接点ができ、あるプロジェクト企画・提案し採択されるようになったそうです。

「友人からのご縁で大垣市の市民団体さんとつながり、大垣市男女共同参画センター登録団体提案事業として「パパの育児を応援する OGAKIありがとうカードプロジェクト」の企画を提案し、動画制作をすることになったんです。」
こちらが、その動画です。

①パパからママへ ママからパパへありがとう&ベビーサインでコミュニケーション

②パパママから施設の方へありがとう(大垣市内の公園や施設紹介)

③職場の方へありががとう(育休取得パパがいらっしゃる企業さん&パパママへ応援メッセージ)

「ありがとう」でつながるホッコリする動画ですね。企画からシナリオまでを作成し、動画の撮影・編集は外部に委託して作成しました。

今後も、大垣市や市民団体の方との展開もありそうです。また、千代田区でも育児クイズを実施するイベントが採択されました。こちらは冬の開催に向けて準備中です。
 
育児クイズをからめた研修や、育休・育児経験者の座談会などのパッケージで、企業向けの研修などもスタートしている高橋さんは、今後の活動の軸に、「こどもの権利条約」を掲げている。

「『こどもの権利条約』は、1989年に国連で採択された世界中すべての子どもたちがもつ権利を定めた条約ですが、条文をただ読むだけでは理解が難しくて。ですが、読み合わせや意見交換などをしているうちに、これは、子育ての指針になるなっていうふうに思ったんです。親と子が互いに尊重しあうためにも必要な知識だなと。
これから、『こどもの権利条約』に関するクイズを作ったり、条約の土台となる背景や考え方をお話ししていくなど、普及活動もしていきたいと思っています。」

「つながり」をコツコツと築きながら、ユーザー視点で良質なコンテンツを作っている高橋さんの活動は非常に参考になりますよね。
今後の活躍にも期待していきましょう。

□高橋さんが、賛同者とのつながりを大切にしてきたnote


Mama‘s Sachi 活動のポイント

高橋さんに、現状を伺ってみて、サービス広がりのポイントをまとめてみた。

①     すき間市場(パパ向けの育児クイズ)でトップクラスに
②     ユーザインタビューを重ねながら利用しやすいサービスを焦らずに模索
③ 「育児クイズパパ力検定」の利用者やnoteでのコミュニケーションを通して賛同者とつながる
③     自分の考えをしっかりとnote などで発信
④     書籍化されることで、認知がグンと広がると同時に信頼度がまし、紹介しやすい状態を作る

とりわけ、ウェブマーケティングに注力しているわけではないが、適切な情報発信により賛同者という「つながり」がどんどん生まれています。
これは、①すき間市場でトップクラスになったことが一番のポイントだと思います。次にパパの育児参加という課題を感じる方が多く、その解決策として、育児クイズが最適解だと感じた賛同者が応援したくなったということが大きかったんでしょうね。

中小企業の場合、勝てるすき間市場を見つけるのは最優先課題ですよね。


KAKEHASHIでは、このような子育て支援事業者やSDGsを推進する企業や未来に継承したい地域資源を活用している企業をもっと応援していこうというコンセプトで、その企業の取り組み、ビジョン・ミッションを紹介していくマガジンです。
もし、このような条件にあてはまる企業でインタビューを受けてみたいという会社があれば、自薦他薦かまいませんので、ぜひ、コメントいただきたいと思います。よろしくお願いします。


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