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メルボルンの観光に音楽を:Melbourne Recital Centre

2023年も名残惜しいながら夏が終わりつつ、メルボルンの音楽シーンも本格的に始動しています。主要オーケストラやアンサンブルもレギュラーシーズンのコンサートが始まり、海外からのアーティストも来豪したり、メルボルンだけでなく郊外で開催されるフェスティバルやコンサートの知らせも入ってきたり。
基本的にメルボルンを楽しむなら夏が一番魅力的な季節だと思うのですが、それ以外の季節にこの街を訪れるなら夕方~夜のアクティビティとしてコンサートに足を運んで欲しいな、と長いこと思っています。

それをオススメするうえでまず例として挙げたいのがMelbourne Recital Centreでのコンサート。メルボルンの中心部(のわずかに南)でほぼ毎日何かしらんのコンサートをやっててその種類も色々あって食べ飲みにも困らない、夏休みの期間以外ならいつメルボルンに来てもまずここをチェックして欲しいコンサート場所です。

Melbourne Recital Centreでいつどんなコンサートをやってるかは公式ウェブサイトでチェック。カレンダー表示のページがわかりやすいです。
このセンターには大きなホールが1つ(Elisabeth Murdoch Hall)、そして小さなサロンが1つ(Primrose Potter Salon)あって、オーケストラのコンサートや海外から来るアーティストのコンサートなど多く動員が見込めるコンサートはホールで、ローカルのアンサンブルなどのコンサートはサロンで開催されることが多いです。
こんなにコンサートがたくさんあるのは学生のオーケストラのコンサートや室内楽オペラ、ジャズやエレクトロニクスなど色々なジャンルのコンサートがあるのが理由の一つ。なので各イベント詳細にはプログラムだけでなくSpotifyのリンクなどを貼ってどんな音楽を演奏するアンサンブルなのかわかるようにしている場合も。

特にサロンのコンサートはバラエティに富んでいて、あと主に18時など早い時間(週末とか昼のコンサートもちらほら)で1時間ちょっとの比較的お値段もお手頃のコンサートが多いのでちょっと手軽に聴きに行けます。そしてPrimrose Potter Salonという空間は一度訪れて欲しい場所。良い意味で狭い、でも天井が高い木製の箱。中の装飾も素敵ですしコンサートの間の照明もしっかりやってくれます。
ホールの方も同じく木の要素が多くまたちょっと違うテイストで美しい。あとホールのコンサートでは上の階から入場するのですが大きな窓からメルボルンの街の景色が見れてちょっと綺麗なので上の階のバーカウンターで飲み物を買ってコンサート前にしばしゆっくり、というのも良いです。

コンサートのチケットは各イベント詳細から事前に購入可です。
注意しなきゃいけないのはオンライン購入だとセンターへの寄付がデフォルトでONになっていること。もちろんオーストラリアの音楽・芸術シーンで色んな貢献をしている施設なので寄付はありがたいですがもちろん任意のものなので、OFFにしたい場合は画面の説明を見落とさないように気をつけてください。
あと現地(センター内)のチケットカウンターでも買えます。(荷物預かりなども同じカウンターで)

前述通りMelbourne Recital Centerはメルボルンの中心部からヤラ川を渡ってわずかに南にあります。サウスバンクからまっすぐ南に進むと逆にちょっとややこしいのでSwanston Streetに沿ってHamer Hall → State Theatre → National Gallery of Victoriaと進んで道を渡ってSouthbank Boulevardを右折、Melbourne Theatre Companyを通り過ぎてすぐ隣、が一番わかりやすい。トラムも近くで停まりますが(ルート1番)、シティから来るなら歩くのとそんなに時間は変わらなさそう。

実際に来てみると気づくと思いますがセンター入り口近くにはBlondie Barという飲食コーナーがあってコンサートの前や後には平日でも結構人が集まってセンター入り口周りの外の席で食べ飲みしています。お酒やちょっとした軽食などありますが値段は「メルボルンの街中のちょっといいとこ」レベルなのでここでご飯を食べるというよりは軽く飲んで軽くつまむ程度と考えるのがよさそう。あとさすがに平日の遅めのコンサートの後は長くは営業していないようです。

ちゃんと食べたいなら早いコンサートの後、または遅いコンサートの前にSouthbankのSouthgateあたりにフードコートやレストランなどがあるのでそちらも。あと友人のコンサート後Blondie→2軒目としてヤラ川北岸Arboryというコースもやったことあります。あそこは全席屋外ですが遅くまで食べ物も出してるので困ったら試してみるのもありです。ついでにオリジナルジンなんかもあります。

メルボルンはオーストラリアの中でも屈指のナイトライフを誇る街で、食べ飲み遊び様々なアクティビティがありますが、その中にちょっと1時間ほどでもコンサートを挟んでみて、その前後も合わせて楽しんで欲しいなと思っています。きっと新しい音楽と時間の過ごし方に出会えるはず。