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Aリーグ改め「A-Leagues」(プレ)プレビュー

オリンピックが終わりJリーグが再開し欧州諸リーグも新しいシーズンが始まり、そこからオーストラリアのサッカーが始まるまでの期間は毎年本当に長く感じます。
でもその待機期間ももうすぐ終わり。やっと来月に国内リーグのシーズンが始まります。

ということでまずはお知らせ。
前シーズンまではオーストラリアのプロサッカーリーグは男子のAリーグ、女子のWリーグという名称で呼ばれていましたが今シーズンから男子・女子・ユースともに「A-Leagues」と複数形の統一名称で呼ばれることになりました
これに伴い公式のウェブサイト・SNSアカウントも3つのリーグ統一のものに移行する予定だそうです。(ただTwitterのみユーザーの利用傾向を考慮して別々のまま維持するとのこと)

その結果リーグはAリーグ男子・Aリーグ女子(A-League Men/A-League Women)と呼ばれることになります。(ちなみにスポンサーは別々)
シーズン開幕は男子は11月19日、女子は12月3日。試合スケジュールはとりあえず年末まで決まっています。
ユースのリーグに関してはどうなるかまだ分からないみたいですが今季から是非Aリーグの男子・女子セットで楽しんでください。

今シーズンからAリーグは放送・配信会社が変わってそこから様々な方面でテコ入れ、リニューアルなどなどピッチ内外でわくわくするような変化が見られています。もちろんシーズンが始まって本格的に始動しないと分からないことも多いですがとりあえず開幕まで30日の時点で分かることからざっとプレビューしていこうと思います。

まずは試合自体でないところから。
祝!Simon Hill氏実況復帰!!
オーストラリアのサッカーをクラブ・代表共に実況してきた「Voice of Australian Football」が帰ってきたことはAリーグにとって嬉しい知らせ。
Youtubeでの海外用配信はこちらの映像音声そのまま流れるはずなのでオーストラリアにいなくても彼の実況が楽しめます。(ちなみにHill氏はもともとイギリス出身の方で聞き取りやすい英語です)

もうちょっと目立たないところでは以前OptusでFootball Belongsなどを手がけたRichard Bayliss氏がAリーグの「Director of Content」として就任したのは前述Optusでのお仕事を見ていると期待の補強だと思います。具体的な守備範囲はわからないにしてもシーズンが本格的に始まってから色々コンテンツが出てくるはずなので楽しみ。

各クラブのプレビューとかはもちょっと後でやりたいのですがやっぱり選手の注目はアタッカーですね。とても健全なリーグの形だと思いますが全体的にちょっと火力インフレ気味?な印象はちょっとだけあります。
真っ先に言いたいのはまさかパースがスターリッジを獲得するとは予想だにしてませんでした。でも経緯を聞くと鮮やかな獲得劇。たまにはこういうサプライズもあると面白いですね。
ただもっと身近に現実的に脅威に思うのはメルボルン・シティに来た豪代表キャプテンMatthew Leckie。早くに移籍が発表になった後代表に出ずクラブにずっと残っていたこともありシーズン開始からいきなり手強そう。

そしてすごく気になるのがウェスタン・ユナイテッドの監督にJohn Aloisi氏が選ばれたこと。選手時代から有名なのはもちろん、Aリーグで実績がある監督で、良かったことも悪かったことも両方あって賛否両論な人。Aリーグでどこかのクラブの監督が変わる度に噂に名前が挙がってたので実際監督になれてよかったなあと思うのですがこのクラブでどう立ち回るのかあんまり想像が付かない。

さらにAリーグ女子の目玉といえば祝!ウェリントン・フィーニックス女子リーグ参入。向こうの国内リーグからも若い選手中心に加入してニュージーランドからさらに新しい風が吹くこと間違いなし。(女子W杯はニュージーと合同開催なので手を取り合って強化していけるのは嬉しいですね)
あと10チームになって試合数が増えるのも単純に嬉しい。欧州方面だと女子リーグは結構クラブ格差が大きいのが試合結果に表れることが多い印象なのですが、前シーズンのWリーグは激戦だった部分も多かったのでクラブが増えても見応えのある試合が多いシーズンが続くことを願ってます。

女子リーグのテコ入れはまだまだ色々あると思いますがとりあえず男子の試合とのダブルヘッダーが戻ってきたり、女子の試合も大きなスタジアムで開催する予定だったり。どちらも長所短所あって海外では賛否両論なところもあるアプローチですが、前シーズンのアデレードの試合で前例も出来ましたしこれから女子の方もさらにお客さん入るといいなあ。
(私はヴィクトリーの12月のダブルヘッダーの日2日とも空ける気満々です)

あとこれは参考になる見所といえるのか難しいですが前のシーズンからAリーグでプレーしていた選手の子供たち、つまり二代目Aリーガーがちらほらデビューし始めています。Aリーグもそれくらいの歴史になったんですねえ。まあ長い間見てきたご褒美というよりは年齢を感じる案件でもありそう。ただそういう話は間違いなく実況に出てきますし他にも選手に関する小話が聞けるのもまたAリーグの楽しみ。

どこも戦力が揃いつつある中FFA Cupで既に活動し始めているクラブもありますし、着々とシーズン開始に向かっているのを感じてはいます・・・が、言っても30日もありますし予想もつかない部分も多くどう心構えしていいか分からない。
でもそこも含めてAリーグで、よく分からないまま飛び込むこの感覚を長いプレシーズン中心待ちにしていたような気もします。

とはいえもうちょっと開幕に近くなったら最低限の準備(?)として大体の情報を改めてまとめる予定なのでまたお楽しみに。