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47都道府県の県章をモチーフに仮面ライダーを描いた話 ②中部・関西編

県章をモチーフに描いたライダーを1人ずつ紹介するシリーズ。
今回は第2回として、中部・関西のライダー16人を紹介!

前回記事:https://note.com/actct_zagi/n/nf86c5745f1e5

【注意(前回と同様)】
・これらのイラストは私が個人的興味から描いたものであり、特定の県や企業の政治・事業・宗教・その他思想活動とは一切関係ない非公式二次創作である。よって無断転載・営利目的での利用は厳禁である。
・また、県章は本来使用する際に県の許可が必要であり、ここでは「引用」の体を取る事で無許可ながらなんとか形だけでも著作権法にひっかからないよう最大限尽くした形での公開となっている。そのため、「県章ライダーのイラストをSNSのアイコン等にしてもいいか」というような要望に対して私から許可することは不可能である。なぜなら、アイコンという画像サイズ・解像度が非常に限られた媒体の中で、この「引用」を成立させるための五要件〈引用部分の区別・引用元と作品との主従性・引用の必然性・出所明記・引用元の無改変〉を満たすというのは非常に困難だと考えるからだ。
・この記事自体も、県などからの差し止め要請があれば削除される可能性があることをここに明記しておく。
・以下の詳説には「(特定の版権キャラ名)をモチーフにしました/参考にしました」という記述が登場するが、これらはあくまで版権キャラが有するデザインの外見的特徴を参考にしたまでであり、元となった版権キャラの作中における描写・特徴・性格(性質)といったイメージを県のイメージに当てはめるものではない。

中部地方:9人

仮面ライダー新潟

制作No.26/47

赤×黄な県旗のカラーを活かしてドラゴン風にまとめた。
県章の「ガタ」部分からつながる口元のディテールがお気に入り。

仮面ライダー富山

制作No.31/47

県章がかなり直線的なので、直線的な複眼を持つ仮面ライダー滅や仮面ライダーアバドンといった『ゼロワン』の敵ライダーを参考にまとめた。
何気に47人の中でもかなりバッタっぽい顔。「と」の空白部分には鼻の穴のようなディテールも設け、どことなく骸骨の雰囲気も漂わせた。この辺は『スカルマン』オマージュでもある。
シンプルな県章部分とバランスを取るため、口元は昆虫の顎をイメージして複雑に。

仮面ライダー石川

制作No.8/47

実は石川県は県章を制定していないため、この図案は県章ではなく県旗標章。標章の白い部分を西洋甲冑の覗き穴に見立ててアレンジした。
参考にしたのはもちろん仮面ライダーナイト。最初はワインレッド部分が金色だったのでもっとナイトだったが、さすがにそこまで寄せる意味もないなと思い配色を変更した。

仮面ライダー福井

制作No.15/47

県章がかなりかっこいいので、そのスタイリッシュさを活かす方向でデザインした一体。
仮面ライダーエデンを参考に、サイバーチックな色合いと曲線的なラインでまとめた。
どことなく中性的な雰囲気もあり、個人的にかなり好きな一体。

仮面ライダー山梨

制作No.11/47

県章のアレンジに腐心した一体。県章の輪郭となる菱形の枠をそのまま顔の輪郭にし、3つの人文字をスリット状の複眼にした。
『ゼンカイジャー』のボッコワウス大王に似ているのは偶然。

仮面ライダー長野

制作No.12/47

県章の図地構成を保ちつつオレンジと白の配色を逆転させ、「白い仮面が十字に割れてオレンジ色の複眼が露出している」というデザインにした。アンテナがNaganoのNになっているのがポイント。
右目の覗き具合は宇宙刑事ギャバンを、十字になった左目は仮面ライダー剣斬をそれぞれ参考にしている。
個人的にかなり好きな一体。日本刀で切り結ぶ剣豪のようなイメージを勝手に抱いている。ただ見る人によって「底知れない強キャラっぽい」という声もあれば「戦闘員みたいで弱そう」という声もあり、どうも強さの印象が一定していない。

仮面ライダー岐阜

制作No.45/47

栃木と並んで超難しかった一体。
県章自体はシンプルながら、縦線主体のデザインがどうも顔っぽくならず大苦戦。最後に制作すると決めていた東京・京都を除くと、全都道府県中最後に完成したのがこの県だった。
最終的には、縦線で構成された複眼を持つ仮面ライダーディエンドを参考に、縦横比をかなり歪めた反則スレスレのアレンジでなんとか顔にした。
これを描いた数週間後に『仮面ライダーリバイス』で「ギフ」という敵キャラが出てきたので少しびっくりした(結局本編でライダーに変身することはなかったが)。

仮面ライダー静岡

制作No.13/47

富士山を模した県章を顔の中央に配し、その輪郭に沿わせる形で垂れ目の複眼を設けた昭和風の一体。
県章部分には金の延べ棒のような光沢を纏わせ、暁に照らされた富士山を演出。

仮面ライダー愛知

制作No.14/47

県章を一目見た瞬間に「ファイズ×カブトだ……」と思ったので、そのままファイズ×カブトをコンセプトに制作。
県旗の色もカブトと同じく赤だったので、非常にそれっぽくまとまった。

関西地方:7人

仮面ライダー三重

制作No.28/47

秋田などと同じく、「県章の一部分を左右反転させて複製し、形状としては左右対称ながら色分けによって左右非対称の県章を再現する」というアプローチをとった一体。
一つ目にも二つ目にも見える複眼のバランスが不気味で気に入っている。
まんま「み」な県章の元デザインは賛否両論らしいが、個人的には正円と鋭角のコントラストが映えるカッコいい県章だと思う。

仮面ライダー滋賀

制作No.20/47

県章がかなりヒロイックな印象だったので、白をメインカラーに据えて白騎士や天使のイメージでまとめた。これも個人的に好きな一体。
県章が何気にカタカナの「シガ」なの、すごいデザインだと思う。

仮面ライダー京都

制作No.46/47

現首都の東京と同様、古都にふさわしい強キャラとしてデザインするために「全ライダーが揃ってから最後に製作する」という方針をとった一体。
コンセプトは「和風魔道士」。光沢を抑えた鈍い金色と彩度を抑えた丹色は京都の寺院建築をイメージしている。同じく紫×金の配色である東京との差別化にも腐心した。
ツノから垂れ下がる装飾は舞妓のかんざしがモチーフ。

仮面ライダー大阪

制作No.30/47

〈ヒョウ柄 × おばちゃんパーマ × 笑い顔 〉がコンセプト。
県章のシルエットと頭部のヒョウのブチをパーマヘアに、頭部側面のヒョウの髭を笑い皺にそれぞれ見立てている。
参考にしたのは仮面ライダーキバの複眼と仮面ライダービーストの口元。
大阪といえばやはり賑やかで活気のあるイメージなので、県章の青色がもつ理性的な印象をいかに覆すかに腐心した。

仮面ライダー兵庫

制作No.22/47

仮面ライダー龍騎や『G.I.ジョー』のスネークアイズを参考に、アーマー忍者のイメージでまとめた。
地の水色は県旗から取っているが、黄色との組み合わせがどことなくキックアス。

仮面ライダー奈良

制作No.34/47

長野と同じく「ナ」をモチーフにした県章ながら、その形状が全く異なるため、結構苦心した一体。最初は左右対称にこだわっていたために難航したが、長野と同じく県章全体をお面のように見立て、そのネガティブスペースに目を当てはめるというアプローチでなんとか形になった。
一本角のアンテナと耳部分は鹿がモチーフ。
大友人気が出るような渋カッコいいデザインを意識した。特にアンテナは、「隻眼」という個性を強調するためにあえて左右対称の二本角ではなく一本角とし、「料亭の御膳に添えられる松の葉」のような高級感を意識して配置した…………のだが、「とってつけたように鹿の角が生えている」という声もあった。反省。
なにはともあれ個人的にはかなり好きな一体である。「隻眼ライダー」というアイデンティティは、「マスクの下に失われた左目の痕跡があるのか、またはなんらかの理由であえて左目を隠しているのか」というようなストーリーを想起させ、端的にいってロマンがある。マスク割れしてほしい。

仮面ライダー和歌山

制作No.17/47

仮面ライダー鎧武を参考に、有田みかんモチーフでまとめた。
みかんの葉モチーフの触覚が個人的なポイントである。

以上で30/47が終了。
続いては中国・四国・九州編!!

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