受賞者インタビューU-25特別賞:石橋紅音さん【actcoin 5th Anniversary】
皆さん、こんにちは。actcoinスタッフの黒木です!
本日は、actcoin 5th Anniversaryで「U-25特別賞」を受賞した石橋紅音さんです。
このたびは受賞おめでとうございます。ご感想をぜひ聞かせてください。
actcoinの賞があることを初めて知ったので、ビックリしました。actcoinは、学校のソーシャルアクションで使い始めたので、賞の存在を知らなかったんです。
加えて、学校でactcoinを利用している人が周りに多くいる中で、自分が受賞できたことは驚きでした。これからもactcoinを利用し続けていきたいです。
ー 副賞は、どのセットを選ばれましたか?
ブローチとピアスのセットを貰いました。早速、服に合わせてみたところ、とても素敵でした。まだ外出の際に着けていっていないので、着けていくのが楽しみです。
また「アクセサリーがソーシャルアクションにつながる」という事例が身近になかったので、アクセサリー領域でもソーシャルアクションが出来るという発見につながりました。今後、他のアクセサリーやファッションでも、意識していきます。
ー 副賞で新たな領域を知っていただけるのは、私たちもうれしいです。石橋さんは、actcoinncoin 5th Anniversaryにも参加いただきました。
はい。とても楽しい会でした。
参加する前は、「中学生の自分が参加していいんだろうか」と、少し不安でした。他の参加者を知らなかったので。
ただ実際に参加してみると、学校以外の環境でソーシャルアクションをされている方と出会えて、とても新鮮でした。様々な領域の方がいらっしゃり、皆さん優しかったです。
また他の中学生の受賞者とも出会えました。自分とは違う学校・学年の子のアクションを知れて良かったです。
同年代の活動について、他の学校や個人でも取り組んでいると、知ることはなかなかない機会です。そんな同年代と知り合いになる良い機会になりました。今後も、もっと同年代と出会う機会を増やしたいです。
ー actcoinでは、中高生のソーシャルアクションを応援するイベントなども企画予定です。ぜひご参加ください!
ここからは、石橋さんのご活動について教えてください。
私は、小学校1年生~5年生の間、アメリカのアトランタに住んで、現地校に通っていました。SDGsについて低学年から触れていました。またその学校では、地域活動が学校の授業内に多く取り入れられています。
例えば学校の近くのスーパーでフードドライブを実施するなど、「ボランティアは生活の一部で重要だ」という考え方でした。
そして小学6年生で日本に帰ってくると、大きなギャップを感じました。ちょうどコロナが広まった時期だったこともあり、地域との交流が少なかったんです。
「時期や国によって、こんなにも違うのか」と驚きました。
ー 中学ではISSに入学されて、ボランティア部に入られたんでしょうか。
はい。ISSに入学してからは、ボランティア部に入りました。友達に誘われたことがきっかけです。
自分自身も「ボランティアを個人でやることが難しい」と感じていたので、「知識がない自分でもボランティア部だったら大きいことが出来るかもしれない」と期待して入りました。
ー 入部して、最初はどのような活動をされたんですか?
ISSが中高一貫校ということもあり、ボランティア部も70人ほどの規模です。私は「生産と消費」に関心があったので、ボランティア部の中の「kankyoチーム」に所属することにしたんです。
中学一年生では、木の糸で作ったハンカチ「木糸(もくいと)ハンカチ」のプロジェクトに携わりました。間伐材からできた木の糸で出来たハンカチを商品化するために、デザイン(柄・色)を募集・選考し、販売までお手伝いしたんです。私の入学前から、先輩たちが考えてきたものを形にする最終段階で、「今までこういう活動してきたんだ」と知る機会になりました。
ー 企業と一緒に活動できるのは貴重な体験ですね!中学2年生では、どのような活動をされましたか?
中学2年生の時には、端材を活用した環境に良い「おもちゃ」を開発しました。自分たちが考えたアイデアで、おもちゃを作るんです。「はしっこプロジェクト」という名前で活動していました。
また「はしっこプロジェクト」は、中学2年生だけで組織されていたこともあり、リーダーにチャレンジしました。ボランティア部で1年間活動をしてみて、もっと主体的に活動してみたかったんです。入部当初は、友達と活動している感覚でしたが、徐々に自分自身が引っ張る側に回りたいという気持ちになりました。
実際に作ったおもちゃは、1つが着せ替え人形のようなおもちゃでした。板にレーザー加工で人形や服の絵を描いて、パーツごとに裁断し、パーツを重ねて遊べるというおもちゃです。とても可愛く出来ました!
もう一つは、ネームプレートです。「ボンドで名前を書き、ボンドが乾かないうちに、木の粉を振りかけて名前を書く」というものです。
ー リーダーでかつ大きなプロジェクトは、とても大きなチャレンジですね!苦労された点はありますか?
外部の連携を取ることが初めてだったので、たくさんの失敗をしました。「うまくいかなかった」という印象です。予定していたより、商品開発が遅れたり、連絡がうまくいかなかったんです。
一方で、なかなかできない体験をさせてもらえたと思っています。人と話す機会が多かったので、人との話し方、接し方を学べました!
ー 中学3年生では、どうされたんでしょうか?
中学3年生では、部活動の編成が変わったんです。「kankyoチーム」からボランティア部全体の運営チーム、その中でも広報を担当しました。
2年生での活動が大変だったこともあって、当時は色々悩んでいた時期だったんです。その時に先輩の「ボランティアをすることもソーシャルアクションだが、活動を広めソーシャルアクションの場を提供することも重要」という話を聞き、運営チームに興味を持ちました。「ソーシャルアクションに巻き込むことを試してみるのもいいかも」と思ったんです。
ー また新しい角度でボランティア部に関わられたんですね!どのような発見がありましたか?
チームを運営するのと違って、ボランティア部全体を見ていく必要がありました。学校主催のイベントの代表もやったり、学校を代表して外部の高校生との交流に参加したりできました。
ただ参加するだけでなく、広報として活動をまとめる必要があるので「こういう活動は、こういう結果になるのか」「うちの学校以外では、こういう在り方があるんだ」と、全体的に俯瞰で見れたと思います。とても新鮮でした。
(ISSは中高一貫校なので)今年からは高校生の学年になりますが、広報を継続したいと考えています。より多くの人をソーシャルアクションに巻き込んでいきたいです。
ISSでは、actcoinを活用してソーシャルアクションの可視化をしていますが、石橋さんは、いつからactcoinを使い始めて頂きましたか?
学校でactcoinの説明会があり、参加したのが最初です。「せっかく説明会に参加したからには登録してみよう」と登録しました。そして服の回収や街のお祭りなどのイベントに参加した際に、actcoinを獲得しました。
ー actcoinの最初の印象は、どうでしたか?
使う前は、「コインが付与される」というだけの理解でした。「活動を数値化して見れる」というのは、面白いなと思いました。
実際に登録して使ってみると、他の人たちがどういう活動をしているかを知れる点が良かったんです。他の人の活動が見れるのが新鮮でした。
また学校外の他のイベントにも興味を持ち、「参加しよう」と思ったもありました。夜の時間帯は参加しにくいので、オンラインで参加できるものは、興味を持ちやすいんです。他の人の話を聞くのは、自分の活動につながると思います。
私自身は参加できないですがKIFUBARというイベントは、気軽なアクションでソーシャルアクションの輪を広げていて、良い仕組みだと思いました。
ー 他の機能は、どのように使われていますか?
習慣機能をよく使っています。ソーシャルアクションが習慣になるのは、とてもいいことですよね。気合を入れすぎずに、ゆるっとソーシャルアクションができるのが良いです。
また「人とのつながりをつくろう」「季節のお花を生活に取り入れた」などの項目は、毎日使っていくことでソーシャルアクションをより身近に感じられるようになるな、と思います。
特に「移動時間、スマートフォンを触らずに周囲の人を観察した」という項目が良かったです!この項目を設定してから、バスや電車の中などで町の人を見ることが多くなったんです。
「こんな人が、地域に住んでいるんだ」とか「このバス停では、子どもが多く乗ってくるな」とか「この駅でこういう人が降りるんだ」「外国の人が多いな」など、今まで感じていなかった地域の様子が分かるようになりました。
しっかり活用いただいて、とても嬉しいです!そんな石橋さんが感じる、actcoinへの更なる期待を教えてください。
もっと他の中学・高校でもactcoinが広がると良いなと思います。全国の高校生のコンテストに参加した際に、「この学校の活動でもactcoinが使えるのにな」と思ったんです。海岸でのゴミ拾いや障害者との活動などです。
actcoinの付与につながらなくても、活動を世の中に知ってもらうだけでも良いと思うんです。
他の学校の人にも使って、他の学校と交流していきたいです。
続けて、石橋さんが注目・応援している団体を教えてください
同じ学生が主導している団体で注目しているのは、TedX Tokyoです。ISSからも参加しているメンバーがいます。高校生が中心となってイベントを企画しているんです。
実際のイベントには参加できていないんですが、SNSで知りました。またTedX Tokyoが紹介している団体にも興味を持つことが出来ました。
様々な刺激を貰っています!
石橋さん、素敵なお話の数々、ありがとうございました。最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
ソーシャルアクションは、最初は難しいと感じることもあると思います。お金や力がないとできないなとか、ハードルが高いと感じることもあるかもしれません。
ただ「季節のお花を飾る」とか「弁当を残さず食べる」という身近なことが、環境・社会に貢献しています。またボランティアしている人が多くいることを知ってほしいです。
地域とかかわるという意味でも、ソーシャルアクションは、やりやすいもの、参加しやすいものがあるので、もっと輪が広がっていくと嬉しいです!
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