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受賞者インタビュー④:寄付コイン グランプリ 加藤雅也さん【actcoin 5th Anniversary】

皆さん、こんにちは。actcoinスタッフの黒木です!
本日は、actcoin 5th Anniversaryで「寄付コイン グランプリ」を受賞された加藤雅也さんです。

〈加藤雅也さんプロフィール〉
インターライフホールディングス㈱ 常務取締役
前職ではSocialGoodな社会貢献活動の推進責任者として従事。現在は世の中を楽しくワクワクさせる、Fun for Lifeな活動を応援しています。

このたびは受賞おめでとうございます。ご感想をぜひ聞かせてください。

受賞について、率直に嬉しく思いました。私は寄付コインの枠で受賞することができましたが、本来は寄付で活動している団体が讃えられるべきかなと思っています。でも、そんな思いが寄付活動の先にいる、団体の皆様に届くと嬉しいです。

actcoin 5th Anniversaryで表彰状を受け取る加藤さん

ー 副賞についても感想をお聞かせください

副賞には「社会問題を学べる冊子」と「竹紙ノート」のセットを選びました。冊子については「SDGsに関係する人たちの知見」や「自分と環境問題をどのように結びつけているのか、社会貢献活動にどのように繋げているのか」ということを知れると思い楽しみにしています。

副賞「WE ARE LEARNING #地球と生きるに一票 by Sakumag Collective」

「竹紙ノート」は、今の職場に近い中越パルプさんの商品ということから、親近感を覚えて選択しました。
冊子は環境問題を考えてもらうきっかけとして知り合いに貸したり、ノートはもったいなくてまだ使えていませんが、環境意識の高い方たちにプレゼントしたりして、支援団体やactcoinのことを広げるきっかけにしていきます。

副賞「竹紙100ノート/ウリ坊・ナチュラル(茶色)」

ここからはご経歴を、お聞かせください。まずボランティア活動を始めたきっかけについて教えてください。

前職でのCSR活動の推進者責任者として様々な社会貢献に取り組んできました。例えば、公益財団法人スペシャルオリンピックス日本やピンクリボン運動、細川佳代子さんの提唱するインクルージョンな社会の在り方に関係する様々な活動に参加してきました。
特に大きな転機になったのは、2011年に起きた東日本大震災でした。会社として東北の支援に携わることになり、ロナウジーニョ財団や、被災地で活動するNPOとタッグを組んで、被災で非難した地域の子供たちを尋ね、エンターテインメント×サッカーのプログラムを通じて、子どもたちの友達とのコミュニケーションを復元させるプログラムを展開したりしました。

そのような中また活動を通じて繋がったのが、NPO法人カタリバの今村さんです。はじめは会社が仲介して寄付金をお届けしていたのですが、彼女から直接被災地における子供たちの課題のお話を聴き、実際に現地を訪ね、活動の様子を見て「自分自身も応援することが大切なんじゃないか」と気持ちが次第に変化して寄付をするようになったんです。

長期間にわたって、社会貢献に取り組まれているんですね!その後は、どのような活動をされていたんでしょうか?

私が働いていた業界はサービス業でしたので、「お客様からの感謝のコメントをなにか社会に還元できれば」と考えていました。
そこで2013年ごろに生まれたのが「1Thank You 1ワクチン(ワンサンキュー ワンワクチン)」プロジェクトです。これは、お客様・仲間・地域から頂いた「ありがとう」1つにつき1人分のポリオワクチンを途上国などに寄付する取り組みです。活動が定着した2019年には「認定NPO法人世界の子どもにワクチンを 日本委員会」を通じて、3万8000本ワクチンを届けることができました。

また「1Thank You 1ワクチン」で届いた「ありがとう」のエピソードはを、月に一回、社内の有志が集まって経営理念に則したエピソードを10件ほどピックアップし、全社員に感動したエピソードを投票してもらっていました。年間で12件のトップエピソードが選ばれることになるので、そこからさらに年間グランプリを決めます。そして年間グランプリに選ばれた社員は「夢がかなう」という特別な体験をしてもらっていました!

「1Thank You 1ワクチン」は、サービスを磨き会社の収益につなげるだけでなく、社員が地域・社会に出かけることで社員教育・自己成長につながります。また「ひとりひとりのソーシャルアクションが巡り巡って自分に返ってくる」という、ポジティブな循環を生むことができた事例です。

ー actcoinのコンセプトにも通じる素敵な取り組みだと感じました!


actcoinとは、どのように出会われたんでしょうか?

ある時、会社の後輩に「SDGsについて情報ないかな」と聞いてみたんです。するとその後輩が、actcoinについて書かれた雑誌「FRaU×SDGsプロジェクト」の記事を持ってきてくれたんです。「せっかく教えてくれたんだし、使ってみよう」と思ったのが最初でした。
ちょうどactcoinローンチ1周年のイベントが開催されていたので参加したところ、他の企業の方や子ども食堂を運営する方と、つながることができました。自宅の近所にもその子ども食堂があったのでに物資を届けるなどしたこともあり、actcoinも使い続けるようになりました。

actcoinの最初の印象は、どうでしたか?

習慣機能が特に印象的でした。ハードルが低く「これも社会貢献活動に繋がるのか!」「これなら自分でも簡単に挑戦できそうだ」と感じるアクションが多く載っていました。


例えば、「使っていない部屋の電気を消す」「野菜を残さない」など、少し意識をするだけで簡単に達成できます。習慣機能で毎日チェックすることで、本当に習慣になっていきます。
また駅前で若い議員さんや市民団体が活動報告を配布をしていても、多くの人は関心なく通り過ぎますよね。私は積極的に受けとるようにしているんですが、そんな日は習慣機能の「地域の行事を知ろうとした」という項目にチェックを付けます。
地域のこともよくわかるし、政治のことも分かる。その情報を拡散すれば、自分がメディアになる一歩にもなります。良いことづくめだと思っています。

今回加藤さんは寄付での受賞でした。寄付に対して、なじみがない方へのアドバイスを、お願いします!

まず、一番お伝えしたいことは、「無理をするのではなく、楽しむことが大事だと自分は思う」ということです!
そのうえで、自分が寄付をするときには、「寄付で応援したその先にいる人」に想いを馳せるようにしています。自分のアクションによって、輝く人がいる、元気になれる人がいる、誰かを応援できる、と考えるとやる気が出ませんか?
また寄付について、もっと堂々と発信していいと思うんです!海外だと寄付文化があります。私は時々友人に誘われて教会に行くのですが、牧師さんの話を聞いた後に、チャペルの中では帽子が回ってきて、そこに寄付金を入れる習慣もあります。
日本人にも「助け合う」「支えあう」という精神があるとは思うんですが、「365日のうち1日くらいは寄付をしてみようよ」という感覚で寄付してみるなど、いろいろな楽しみ方があると思います。

今後は、どのような形でactcoinを活用していってくださいますか!?

仲間を増やしたいです。ソーシャルアクションは、誰かが「この指とまれ」といったときに、来てくれる方式だと思うんです。自分の身近な人と一緒にactcoinに参加することが、次の目標です。

例えば「ソーシャルビジネス研究会」のイベントでは子供たちに映画を届ける団体の代表のお話を聞きました。会場が職場の近くということもあり参加しましたが、その団体を斎藤工さんが応援してくれていたり、フォロワーが増えて、活動が広がっていく様子を感じます。次の寄付は応援10年を目標に「課題を希望に変えてくれる団体」とアクトコインを通じて繋がる事ができたら幸せですね。そんな動きを模索中です。


様々な形でactcoinを応援してくださり、本当にありがとうございます。続けて、加藤さんが注目・応援している団体を教えて頂けませんか?

2つの団体を紹介します。まず1つめは、ラオスを拠点に障害を持っている女性の支援をしている「Support for Woman's Happiness」です。
「環境省グッドライフアワード 環境と福祉賞」や「ジャパンsdgsアワード 外務大臣賞受賞」などの受賞歴がある団体で、活動に注目が集まっています。ラオスでの障害者雇用に挑戦をしており、ラオスのコットンを使い高品質の雑貨品の製作・販売を指導されています。

Support for Woman's Happinessの公式ホームページ

2つめは、一般社団法人生き直しという団体です。代表の千葉さんという方が、「日本駆け込み寺」という活動をしていたころボランティア活動には友達を誘って参加していました。過去に過ちを犯してしまった人が出所し社会復帰しようと思っても、様々な環境のせいで上手くいかないことが多いのです。
ここは、社会に復帰するときに必要な「場所」の提供で、罪を犯し反省し、今一度社会へと復帰をする際の踏み台となる場を提供しています

一般社団法人生き直しの公式ホームページ

加藤さん、ここまでありがとうございました。最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

ぜひ勇気を持った一歩を踏み出してほしいです。
ソーシャルアクションは一見すると敷居が高く、自分にできることはないかも…など、躊躇してしまうことがあるかもしれません。
しかし、その一歩を踏み出すことで、同じような課題意識を持つ人との出会いがあります。さらに、その出会いを機に、また新しい自分を見出せると考えています。
人と出会うことができる扉を開けてみてください。

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