受賞者インタビュー①特別賞:栗原裕子さん【actcoin 5th Anniversary】
皆さん、こんにちは。actcoinスタッフの黒木です!
本日は、actcoin 5th Anniversaryで特別賞を受賞した栗原裕子さんです。
このたびは受賞おめでとうございます。ご感想をぜひ聞かせてください!
まさか賞を貰えると思っていなかったので、「どうして自分が受賞できたのだろう?」と驚くと同時に、嬉しく感じました。
また受賞をきっかけに、受賞したからにはと、よりマメに習慣の記録をしたり、ソーシャルアクションを気にかけるようにもなりました。actcoinさんの表彰効果かなと思います。
受賞者の方には、副賞をお渡しさせていただきました。3つのテーマの中からどれをお選びになりましたか?
私は「学び」がテーマのセットを選びました。気候変動の解決アクションについてまとめられた書籍と、竹紙を用いたノートです。関心のあるテーマであったため選びました。
そして先日どちらのグッズも届きました!
本は、早く読みたくてうずうずしています。また竹紙ノートも、どのように使うか、楽し身に考えています。
ここからは栗原さんのご経歴を、お聞かせください。まずボランティア活動を始めたきっかけについて教えてください。
社会課題に関連する活動を始めたのは、大学生の時です。
もともと社会課題に関心があったところに、地元の岐阜でまちづくりをテーマに活動する団体と出会いがあり、のめりこんでいきました。「市街地の活性化」を目的にしている団体でした。
ー 具体的にどのような活動をされていたのですか?
具体的な活動内容は、「まちなかマップ」の作成をしたり、廃線の危機にある路面電車を盛り上げるためのイベントの企画運営や、トランジットモールの社会実験の裏方などでした。
この活動に大変思い入れがあったのですが、20年前の当時は大学を卒業してすぐのファーストキャリアでいわゆるソーシャルセクターに入社する方は全然いなかったため、1年半ほどモラトリアム期を過ごしたのちに今の仕事に就きました。
ただ、社会人になってからも、20代中頃まではずっとまちづくり活動に参加していましたし、会社のお給料でNPO等の非営利組織に寄付をし始めたのもこのタイミングでした。
まちづくりの団体が終了してしまった後は、「地元岐阜県のプロサッカーチームFC岐阜の運営に関わるボランティア活動」や、当時住んでいた杉並区で区民向けの講座に参加したり、それがきっかけで区民企画講座を立ち上げ運営する経験もしました。
今は育児中につきサッカーチームのボランティア参加は難しいのですが、「日本ファンドレイジング協会(以下:JFRA)」でのボランティアなど自分にできることを続けています。
JFRAのボランティア活動は、どのようなきっかけで始められたんですか?
私がJFRAを知ったのは2012年です。まちづくり活動やスポーツチームのボランティアをしているときに、「赤字による路線の廃線」「チームの運営資金不足」など「お金があれば、どうにかなるのに…」「どのようにしたらお金が集まるだろうか…」と悶々としていました。
そんな時に、「ファンドレイジング」と言う言葉や、JFRAの年一回の大規模カンファレンス「ファンドレイジング・日本(FRJ)」の開催を知りました。また同時に、実際に寄付をしたり、いわゆる社会課題にも興味があり、それを解決するNPOにもずっと興味があったので、「NPOのファンドレイジング」という意味でも興味を持ちました。
ただ、いきなりカンファレンスに参加するのはためらいがあったので、最初の一歩として、オープンに受け入れが行われていた「ファンドレイジング・日本(FRJ)」のボランティアとして参加し、様子を掴もうと思いました。
結果、そこで出会った方たちとの活動が楽しく、また刺激的でもあり現在まで毎年ボランティアで参加するに至っています。
参加するボランティアのメンバーは、入れ替わりがあるのですが、毎年バックグラウンドが多彩なメンバーが集まります。そこから広がる、同じ興味を持った人との繋がりも魅力です。
ボランティア仲間は何かしらの団体に関わっている方も多く、話をしていると、それぞれの方が取り組む社会課題や課題を解決するための取り組みを知ることができたり、そういった経験を持つ方から、自分が感じている悩みを新しい視点から解決へと導いてくれるアドバイスをもらえたりと、とても有意義な時間を過ごせていると感じます。
とても大事なライフワークになっていらっしゃるんですね! actcoinとは、どのように出会われたんでしょうか?
2019年の「ファンドレイジング・日本(FRJ)」がきっかけでした。ボランティアやイベント自体に参加をすることで、actcoinがもらえるようになっていたので、気軽にダウンロードしてみました。
最初のactcoinの印象は、どうでしたか?
深く考えて始めたわけではないのですが、思い返してみると、ゲーム性があっていいなと思った記憶があります。「ついついやっちゃいたくなるみたいなところもあるのかな」と思いましたし、社会に良い活動をして、ポイントがたまるのは素敵なことだなと感じました。
そして徐々に「actcoinでポイントを貰うことをきっかけに、ソーシャルアクションをする人が増えたらいいな」と応援する気持ちも芽生えてきました。
2019年から続けて頂いて、本当にありがとうございます。続けられているポイントを教えて頂けますか?
日本ファンドレイジング協会ボランティアチームのメンバーがいるから一緒に続けられています。
ボランティアチームのメンバーが開催している「バースデードネーション気軽な相談会」に定期的に参加しているのですが、このイベントでactcoinを付与されると「actcoinをまた貯めよう」と思い、しばらくサボっていた習慣の記録を再度始めるきっかけにもなっています。
またアプリを立ち上げた際にさまざまな団体のイベントや発信が見られるのもよいと思っています。
前から気になっていた団体のイベントがあると参加したりしています。例えばPIECESさんやアクセプトインターナショナルさんは、actcoin上で見かけたことも、イベントに参加したきっかけのひとつです。
寄付の機能は、どのように活用されていますか?
以前から寄付がコインになると知っていたのですが、寄付のたびに領収書をアップロードするには至らず、最初1度やって以来、しばらくは活用していませんでした。
ただ今回、actcoinで表彰されたことをきっかけに、せっかく表彰頂いたのだからと思い、寄付コインに再度チャレンジしてみました。
もともと普段から寄付はしていましたし、領収書が届く度にするのはハードルが高いのですが、確定申告のときに領収書をまとめる作業ついでであればできると思い、actcoinの寄付申請をしてみました。
少しコツが必要ですが、慣れれば簡単なので来年以降も申請しようと思っています。おススメです!
幅広く活用いただき、ありがとうございます。actcoinが持つ「可能性」について、お考えをお聞きしても、よろしいでしょうか?
そうですね。私も様々なところでソーシャルアクションをしていますが、一歩違うコミュニティに出ていくとソーシャルアクションをしていることを話しづらいと感じることがあります。
例えば、職場だったり、昔からの友達だったり、サッカーのボランティアでも「寄付の話をしないことが多いな」とか。コミュニティによって自分を使い分けている面があり、寄付を含むソーシャルアクションについて話をすることにハードルを感じています。
そんな感覚は、ソーシャルアクションに取り組む人なら、少なからず感じる部分ではないかと思うんです。
そんな中actcoinは、ソーシャルアクションを楽しそうに発信したりオシャレなイベントを行っているので、今までソーシャルアクションに関わったことのない方にもハードルが低く、気軽にはじめることができそうな点に可能性を感じます。
actcoinが広まることで、「社会貢献はハードルが高い」、「寄付はお金が絡むから話すのに気が引ける」というような気持ちの面での壁がなくなればと思っています。私自身も「もっと気軽に普段からどんなコミュニティでも寄付の話ができるといいな」と思ってます。
様々な形でactcoinを応援してくださり、本当にありがとうございます。続けて、栗原さんが注目・応援している団体を教えて頂けませんか?
今「認定NPO法人Gift」というNPOに関わっています。「法人としてより成長させたいと思っている団体」がお金を理由に活動を諦めないために会計やファンドレイジングをはじめとした団体、組織の課題に寄り添い、ともに解決をしていくNPOです。
2017年位に、Giftの代表の小山真由美さんがFRJに参加したことがきっかけで知り合い、縁があって、寄付をしたりイベントに参加したりと関わるようになりました。今は理事も務めています。
会計やファンドレイジングなどお金に関することを整えることで、サポートする団体が本来の活動に専念でき、それにより結果的に社会の課題解決に繋がることを目指しています。
会計に課題を感じている団体さんは無料相談もありますのでお気軽にコンタクトしてみてください。そして、そんなGiftを応援したいと思った方は「寄付」という参加の仕方もあるのでぜひ!
たくさんの団体で精力的に活動されていらっしゃるんですね。将来像などは考えていらっしゃいますか?
そうですね、キャリアの面では、少し悩んでいるところです。今は子育てをしながら民間企業でフルタイムで働いていて平日夜や週末をメインにソーシャルアクションをしています。
寄付をしたり、夫に子供を見てもらいながらボランティアをしたり、そういった参加を通じて応援したい団体に関わることは今後も続けていきたいと思います。
将来的には「寄付やソーシャルアクションがもっと身近な世の中になるようなことに、今以上に取り組んでいけたらな」とは思っているのですが、自分で団体を立ち上げるといったような具体案はないので、今後の検討課題みたいな感じです。
それなので、ご自身で団体を立ち上げて活動されている方は、それだけで応援したくなりますね。本当に尊敬できるなと思って関わっています。
栗原さん、ここまでありがとうございました。最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
actcoinの魅力は、社会課題に対して知りたい、アクションしたいという人たちが集まるコミュニティのひとつとして、人と人、人と団体を繋ぎ、それを可視化することで、社会貢献に興味のある人たちの集まる場になっていることだと思います。
あくまでコインはきっかけで、興味を持ったら気軽に参加できるのがいいところです。特に初めての場合に、こういった活動に参加することは、少しハードルがあるかもしれません。ただ「新しい人や団体との繋がり」「学び」「そして社会の役に立ったという満足感」など、アクションを起こした先に返ってくるものが何かしらあると思います。
「気になるな」「なんだか楽しそうだな」と思ったら気軽にぽちっと参加して、居場所や興味のあることを見つけてみてください!
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