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受賞者インタビュー②総合グランプリ:都留健司さん【actcoin 5th Anniversary】

皆さん、こんにちは。actcoinスタッフの黒木です!
本日は、actcoin5周年の表彰者インタビュー記事です。

今回お話を伺ったのは都留健司さん。なんと全ての機能を活用いただいた「総合グランプリ」を受賞されました。

<都留健司さん プロフィール>
日本ファンドレイジング協会ボランティアチームの一員として活躍。

3年前に一般企業を60才で定年退職した元「昭和のサラリーマン」。在職中は社会貢献や非営利団体とは全く関わりがありませんでした。定年後は、地元の障害者介護のNPOにて外出支援のヘルパーや、いくつかのNPOにてボランティアやアルバイトをしています。

あらためまして総合グランプリの受賞おめてとうございます!まずは受賞の感想を教えてください。

「SDGsに貢献するアクションがコインとなり、そのコインで将来非営利団体に寄付ができる仕組みをつくる」と数年前に紹介してもらい、actcoinを使い始めました。今回の受賞で、actcoinに賛同する仲間が多数いらっしゃることを知ることができました。

私はイベントパートナーとして、actcoin上で「バースデードネーション気軽な相談会」というイベント掲載しているので、私自身でも仲間を増やして行きたいと思います。

都留さんは、先日の「actcoin 5th Anniversary」にも参加いただきましたが、こちらの感想も教えてください。

これまで長年actcoinを使ってきましたが、他のユーザーの方と対面する機会がなかったんです。ただ今回のイベントに参加して、私と同じく使っている人がたくさんいることが分かりました。

「actcoin 5th Anniversary」で表彰を受け取る都留さん
「actcoin 5th Anniversary」で表彰を受け取る都留さん

また私は、数年前まで一般企業のサラリーマンだったので、周囲と社会貢献について会話することがなかったんです。それに対して、actcoinのイベントでは社会課題について、多くの方がお話しされていました。
懇親会の場面でも、普通の会話として社会貢献に関する話題を話されていました。「こんなにも社会貢献に取り組んでいる人がいるんだ」と少々驚きました。

加えて、若い人の活躍が目に留まりました。中高生の受賞者が2人もいたので、「いまどきの中高生は、こんなにしっかりと社会のことを考えているのか」と感心しました。また20代前半の方も目に留まりました。年代が違う方の活躍が印象的でしたね。


ここからは都留さんのご経歴を伺っていきます。都留さんが、ソーシャルセクターに関わったのは、どんなきっかけでしたか?

7,8年前に、会社で使っていた「ITツール」のユーザー会に参加したときです。ほとんどの人は企業人だったんですが、そのITツールはNPO・NGO団体でも使用されていたので、NPO・NGO団体の方も来ていました。

ユーザー同士で話す時間があり、そこで「エイズ孤児支援NGO PLAS」の代表の門田さんという方とご一緒しました。自分の会社よりもうまく活用していて、効果を出していると感じたので、PLASでのITツールの使い方や内部での普及、浸透方法を尋ねた所、とても親切に教えてくださいました。
その際に「マンスリーサポーターになって頂けませんか」と言われたのですが、当時の私はマンスリーサポーターが何か分かりませんでした。勢いで「良いですよ」と答え、マンスリーサポーターになってから、イベントやメルマガで情報が届くようになり、PLASのことや社会課題について、知っていきました。

エイズ孤児支援NGO PLAS 公式HP
エイズ孤児支援NGO PLAS 公式HP

門田さんからは、どんな印象を受けましたか?

「自分の人生をかけて社会課題を解決しようとしている」人が目の前にいることが驚きでした。ただ一方で、家庭も大切にされていたり、NGOの活動が何より楽しそうだったんです。それまではNPO・NGOの人と言えば、正義感が強く「こうあらねば!」と強い理想を持っている、少し別の世界の人というイメージを持っていたんです。
ただ門田さんは、そうではなく同じ世界に住んでいる「普通の人」と思えたんです。そこからソーシャルセクターを身近に感じるようになっていきました。

人生を変える、とても素敵な出会いだったんですね!!定年退職されてからは、どうされたんですか?

まずは、日本ファンドレイジング協会が主催している、ファンドレイジングスクールに参加しました。なぜなら当時の私には、ボランティアをしようにも知識がなかったんです。
身近なボランティアというと郵送作業やイベントの手伝いといった単発のものでした。「もう少し踏み込んだ関与ができないか。そのために知識をつけられないか」と思いスクールに参加しました。

ファンドレイジング・スクールのサイト
ファンドレイジング・スクールのサイト

実際に参加してみると、20~30代の人が多かったですね。社会課題解決や社会貢献について考えている人が、こんなに多いんだと。そして皆さん、「自分のことと共に社会のことを考えている」と感じました。私自身は20~30代でこんなに社会のことやそこにある課題のなことを考えていなかったので、まぶしく感じました。

ここでもたくさんの方と出会われたんですね!特に印象的だったかはいらっしゃいますか?

NPO法人キープ・ママ・スマイリングの代表の光原さんという方が特に印象的でした。光原さんご自身が、お子さんを病気で亡くされているんですが、病院で入院しているときに「お母さんが付き添わないといけない。ご飯を食べられない。ベッドもない。」という経験をされたそうです。このような「お母さんにかかる負担をなくしたい」という思いで、団体を立ち上げられたそうです。こういう動きが社会を変えていくのかと、非常に印象的でした。

NPO法人キープ・ママ・スマイリング 公式HP

私にも子供がいますが、そのような課題があることは全く知りませんでした。スクールでは、ファンドレイジングだけでなく、様々な社会課題やその解決に取り組んでいる方に出会い、貴重な経験になりました。

そこから、日本ファンドレイジング協会のボランティアチームの活動につながっていくんですね!

そうですね。スクールの後に、日本ファンドレイジング協会のボランティア活動で知り合った方が「バースデードネーション気軽な相談会」を開催されていました。私自身も折角習ったファンドレイジングについて実践の場を持ちたかったんです。

またバースデードネーションは、寄付の入り口としてとても良い形だと感じました。誰にでも誕生日があるので自分の興味関心のあるNPO団体に、私への誕生祝と思って寄付してくださいと言ってみる機会となるからです。

バースデードネーション気軽な相談会のイベントページ
バースデードネーション気軽な相談会のイベントページ
毎月第3木曜に開催中

「バースデードネーションの相談会」には、どんな魅力があるんでしょうか?

まずは、いつも新鮮な出会いがあります。5人くらいの運営チームが、それぞれ人を連れてくるので、新たな人と出会えるんです。
この間は、私がPLASでインターンを行った時のインターン同期が相談会に来てくれました。一生懸命に誘ったわけではなく、actcoinのサイトを見て参加してくれたんです。

また他メンバーの成長から刺激を貰えます。「バースデードネーションの相談会」の講師は、チームの中で一番若い社会人2~3年目のメンバーが行っています。回を重ねるごとに、そのメンバーの知識が増えているのが良くわかるんです。見ていて刺激になります。

総合グランプリに輝いた都留さん。actcoinは、どのように使っていただいていますか?

actcoinを活用する大きなポイントは、習慣機能でした。「コンポストを使いましたか?」という項目があり、自分の習慣化のために使っています。

コンポストを始めたきっかけは、Earth Companyさんの活動に参加したことです。Earth Companyさんのイベントで、SDGs,気候変動のことを知ったのですが、自分でも取り組めることとして、生ごみをコンポストすることにしました。

ただ「続けられるかな」と不安があったんです。そこでactcoinの習慣機能を使い、「コンポストに入れる」という習慣を2年以上続けられています。

そんな形で活用いただいているんですね!

最初にactcoinの説明を聞いたのは、日本ファンドレイジング協会ボランティアチーム内でした。「寄付やボランティアがコインに変わり、そのコインでさらに寄付ができる」というビジョンに感心しました。
いつか来るアクトコインで寄付や消費ができる機能のためにという感じです。

寄付機能は、どのように活用されていますか?

寄付については、ファンドレイジングの実践として続けています。actcoinには、ファンドレイジングスクールの講師も登録していて、講師の方々の寄付や参加の様子が分かります。
同じように自分の寄付の様子によって、何に関心があるか伝えられるとよいな。知り合ったときに、興味・関心を伝えられたらいいな。そんな想いで続けています。


都留さん、ありがとうございました!最後に読者の方に一言お願いします。

actcoinという仕組みは、まだまだ発展途上だと感じています。自分自身が参加することで、ビジョンの実現に貢献できます。「既に出来上がったもので、こんな所が良いよね」ではなく、「素晴らしい仕組みと感じたので、乗っかって広めていこう」と思っています。

すぐに上手くいくことではないと思いながらも、こういうのが広まったら、とてもいいです。「面白い・良いだろうな」という思いでぜひ参加してみてください。


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