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受賞者インタビュー③:殿堂入り表彰 早川直子さん【actcoin 5th Anniversary】

皆さん、こんにちは。actcoin運営スタッフの黒木です。

先週に続いて、actcoin5周年表彰者のインタビューをお届けします。
複数年にわたり受賞されていることを受け、異例の「殿堂入り表彰」を獲得された早川直子さんにお話を伺いました。

早川直子さん

<早川直子さん プロフィール>
高校卒業後に英会話専門学校へ進学し、英語を使う職種を選んでキャリア経験を積む。学士取得のタイミングに東日本大震災が発生し、ボランティア活動を熱心に始める。

長年、留学生の受け入れをしたり、自身が旅行する時もホームステイで、より現地を体験することを重視。
この先、どうしていくのが自分にとって、世界にとっていいのかを日々、模索中。

このたびは特別賞の受賞、おめでとうございます!ご感想を聞かせてください。

嬉しかったですし、あと、びっくりしました。2021年度の表彰式では、習慣コインが3位で表彰して頂きましたが、去年からは4位になってしまって…。でも、別カテゴリで受賞となり、とても嬉しいです。

授賞式の様子をFacebookに載せたら、「様々な角度で関わるバランスが大事」とコメントをくださった方がいらして、そう思って頂けることも嬉しかったです。これからも続けていきたいと思います。

actcoin 5th Anniversaryでの早川直子さんの様子

ー 早川さんは、どのようなきっかけからソーシャルグッドの世界に触れられたんですか?

2011年の震災後に活動したのがボランティアのきっかけでしたが、継続した活動を始めたのは、2015年頃です。
当時参加していた勉強会で知り合った方が「岩手県の陸前高田に通って英語を教える」という活動をされていて、「これだ!」と思いボランティア講師で参加を始めました。ちょうど大学の通信課程で大卒と教員免許を取得したり、産業カウンセラーも取得をしたタイミングだったので「ボランティアを始める準備は出来たかもしれない」と、飛び込みました。

しかし、東京から現地に通うのは、正直、体力的にも金銭的にも頑張らないといけなくて…。せっかくの貴重な経験が出来るので、多少無理する必要があったなと感じています。

ー 遠距離での活動を続けるのは、体力・気力が必要ですよね…。その後はどうされたんですか?

「地元で英語を教えられないか」と思い、2017年には、自転車で通える距離の児童養護施設での活動を始めました。あくまで希望者がいればでしたが、直ぐに「やる!」と手を上げてくれた子がいて、その施設に通って教えることになりました。その時期は、東北の活動頻度を減らして、毎週、その子に教えに行きました。

早川さんが活動した児童養護施設「社会福祉法人共生会 希望の家」

活動をする中で、施設の方々の親身なサポートを見ていて、度々感動して泣きそうになりました。施設の方に「その子にとって、早川さんは『人生で初めて自分のためだけに存在してくれた人』だったんですよ」と言われた時には、活動で接しているこの時間こそが、何よりの財産であると感じました。1年でやり切った活動でしたが、他の何にも変えられない貴重な経験だったと思っています。

ー とても素敵な活動をされていたんですね…。想像するだけで、涙が出そうです…。


actcoinを使い始めた、きっかけを教えていただけますか?

2020年春に、コロナのパンデミックが始まり、「家での時間を有効活用したい」「世の中のことを知りたい」と思い、色々なオンラインセミナーを受講していた時期にactcoinのイベントに出会いました。IDEAS FOR GOODさんの「世界の方のライフスタイルを知るイベント」でした。

そのイベントでactcoinのコインを獲得出来ると知ったのが、きっかけです。その後、actcoinからセミナーを探して参加するようになりました。

IDEAS FOR GOOD 公式HP

actcoinのオンラインイベントで知ったA-GOAL Projectという団体の活動は、今でも続けています。A-GOAL Projectは、「日本とアフリカをスポーツでつなげる」活動をしている団体です。私が初めてアフリカに行ったのはマラウイで、A -GOALでマラウイの活動を始めると知り、メンバーになりました。

その後、マラウイ支部では、現地で農業のプロジェクトを開始し、農業に詳しいメンバーや専門家のアドバイスを活用して活動してきました。コロナ禍でのこの取り組みは、現地の人々の生活を健全に忙しくさせることができたり、食糧難の改善にも手助けになりました。昨年からは、農園で採れた野菜を利用した「ローカル食堂」をオープンしています。

またケニア支部では、アフリカ最大のスラム(キベラスラム)でサッカーリーグを開催するプロジェクトで活動をしています。現地の子供たちが、毎週、サッカーの試合に行き、プレーをすることで、ドラックや犯罪などに巻き込まれないように(こちらでも)健全な活動で忙しくさせるようにしています。また、リーグ参加時には、普段満足に摂れていない食事の提供が出来るように、サポーター支援を呼びかけてクラウドファンディングも行いました。そして、いつかは、プロリーグ生を輩出できるかもしれない。そんな希望を持った活動です。

A-GOALプロジェクト 公式HP

あとケニアつながりで「ケニアの未来」という活動にも参加していました。
国が発展すると成長しているように見えて、取り残されている人・子供が出てきますよね。そういった子たちが、更生施設など、社会の中で子供が悪い方向(犯罪・早期妊娠)に行くのではなく、地域ぐるみで見守る活動を行っているんです。

特定非営利活動法人 ケニアの未来 公式HP
特定非営利活動法人 ケニアの未来 公式HP

ー 早川さんは、actcoinの複数の機能を使いこなしていただいています!actcoinの活用方法を教えてください。

ただの自己満足みたいなものですよ…。昔から、ごみの分別が好きで、会社で飲んだ牛乳パックも洗って持って帰って、資源ごみに出してるんです。

actcoinだと、そんな「良いことかもしれないけど、誰かに言うほどでもない行動」を、習慣機能でチェックすることで、褒めてもらっているような気持ちになれて。「同じ商品を長く使っているぞ」とか「マイボトルを持って行っているぞ」とかですね。actcoinが「見ててくれている」「一緒にいてくれている」存在になってます。

ー 参加と習慣について、お話が伺えました。寄付については、どのように活用されていますか

寄付コインは、マンスリーサポーターの寄付を申請するようにしていて。あとはactcoinで出会った寄付先にも、スポットで年に1度寄付してます。それから参加費を払うだけで、寄付になるイベントもあり、参加できて楽しいし良いことをしている実感があります。

世の中には、いろいろなことを頑張ってされようとしている方や団体は、たくさんいらっしゃいます。その全てに関わるのも難しいので、無理のない範囲で寄付をしているんです。SETさんもactcoinに載ってきたことがきっかけで、マンスリーをするようになりました。代表の三井さんが、社会起業大学の先輩だったので。

またPLASさんも、一度actcoinで掲載されたイベントがきっかけで、マンスリーサポーターを始めました。actcoinのつながりが、次のステップにつながっています。

特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS



ー 早川さん、たくさんの素敵なお話ありがとうございました。最後に読者の方へのメッセージをお願いします。

活動の仕方は人それぞれだと思います。私はたまたま「自分の知らない世界を知る」「やったことないことをやることが好き」なので、セミナーなどに参加していました。

ただ活動をしていく中で、全ての活動にずっと関わることは難しいことも分かりました。関わり方を、自分にちょうどいい距離感・金額で、活動の中で決めて繋がっていくことが、ようやく出来てきています。他の方も、きっとそうなんじゃないかな、と思います。

actcoin 5th Anniversaryで受賞された際の早川さん


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