つかう楽しみ、生み出す楽しみ
発酵の興味をもって、最近てづくりをせっせとしています。
そうすると、自分の手でつくったものになんとも言えない「愛情」のような感情をいだきます。
かわいいなあ~って感じ。
それは、今までつくられたものを「消費」させていただいていた立場から、少しではありますが「生産」する立場の気持ちになっているからだと思います。
元をたどっていけば、つかう素材をつくってくれている生産者の方がいるので、すべてを「生産」しているとは言えませんが、そこには生み出す楽しみがあるんです。
それは、つくったものを可愛がる愛情のほかにものを大切にする気持ちも育んでくれます。
どんなひとも自分でつくったものはかわいいし、大切にしたいという単純であり、素朴な感情です。
これは、大量に生産されて何不自由なくスーパーでは食べ物が並んでいるという、わたしを含めた今のひとにとって、とても新鮮な体験。
味噌の手づくり教室などを開催すると、それまで味噌はもちろん食べることに興味があまりなかったお子さんも自分でつくった味噌のみそ汁は飲むようになる、とか。
これは子どもに限らず、大人にも言えることで。
何年も何十年も生きていると、そう簡単には考えを変えることはできないですが、食べることについては「自分でつくる」という体験が、食事を大切に考える、一番の近道かもしれません。
スローフードの生みの親でもある、アリス・ウォータスさんはこんな9か条を提唱しています。
・地元で持続可能的につくられたものを食べましょう
・旬のものを食べましょう
・ファーマーズマーケットで買い物をしましょう
・庭に食べられるものを植えましょう
・ものを大事にし、堆肥をつくり、そして、リサイクルに努めましょう
・シンプルに料理しましょう
・みんなで一緒に料理しましょう
・みんなで一緒に食べましょう
・食べ物は尊いということを忘れずに
アリス・ウォータス『アート オブ シンプルフード』より
すべてを実践することは、難しそう…
でも、ひとつくらいは実践できると思うのです。
例えば、庭に食べられるものを植えること。
ベランダがあれば、小さな鉢植えでもいろんなものが育ちます。
今、私の家では青じそを育てているのですが、ちょっとした時の薬味に便利ですし、結構経済的。笑
しかも、虫も付きにくいため、初心者でもカンタンです。
ちょっと、手づくりしてみる、ちょっといつもより手間をかけてみる。
休日の1日、1時間でも10分でもよいので、そういった時間をつくってみると、日々の喧騒から一歩立ち返って、ゆったりとした気持ちになれると、最近の体験から感じました。
目の前のこと、ひとつだけでも良いので自分の中で「手づくり」してみると、良いことがあるかもしれません。
発酵のこと、毎日更新中。コメントにてネタや知りたいことも随時受け付けています♪ わたし自身も学びながら書いていますので、みなさんも一緒に発酵のものしりになりましょう^^