予想もできないこと
"坂上田村麻呂って知ってる?あの、征夷大将軍の。"
これは、もちろん私の言葉ではない。
そんなことをひょんと口にできるほど、私にはセンスがない。
今日、道端を歩いていると(あえて”道端”というのはソーシャルディスタンスを保つために本当に端っこを歩いているから)自転車に乗った若い女性がそうつぶやいたのです。
私の頭の中は"?"でいっぱいになった。
どういう会話をどういう人としていると1200年以上も前に生まれたお偉方の話になるのだろう。
いや~世の中はほんとうに予想もつかないことで溢れているなあ、と思いつつ、なぜかそのセンスにくやしささえ感じた。
予想もしないことといえば、今日この頃の日々だと思う。
年が明ける前までは、世界がこんなことになるなんて誰も思ってなかっただろう。
そんな非日常を生活していると、毎日思いもよらぬほどヒマを持て余す。
柄にもなく、先日はこれを読んでみたのです。
いつも、ビジネス書とか小難しい読み物は苦手で途中で諦めたり、そもそも手に取らなかったりが多いのだけれども、これはオリラジの中田さんのYouTubeで拝見しすぐポチっとした。
みるみる間に読み進めてしまって、2日くらいで難なく読めた。
それは渋沢栄一さんの書くわかりやすい例えと、現代語訳された方の技だと思うのだけれども。
現代人は予測が出来なさすぎる、と一節でこんな稚拙な言葉ではなく表現してらっしゃった。
はぁ、それはものの見事に私を串刺しにするようなことで。
予想もしない事態に慌てふためいてはいけないと、それくらい予想して準備をしておけとおっしゃるのです。
私は渋沢栄一さんのように秀才でも勤勉でもない。
できないことがたくさんあるし、だから予想もしない事態は数えられないほど多い。
でも、不測の事態で慌てふためくことのない、もしくはそう見せずに落ち着いて考えられるように努めたいものだなあと思う。
とは言え、この「論語と算盤」を読了した後の今日、そうやって驚いてしまったのだから、まだまだ鍛錬が足りないぞ。
と、釘を刺された気分がした。
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